Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ アイル・ビー・バック / ザ・ビートルズ:1964年作

2023年09月13日 06時46分44秒 | 『A Hard Day's Night』
リンゴの二人の立派な父
両親が離婚、義父に大切に育てられたのがリンゴ・スターでした。 彼はその義父から少年の頃、ドラムセットをプレゼントされ、「今あるのは義父のお蔭」と感謝していたことでしょう。
一方、ビートルズが有名になった時、リンゴの実の父親リチャード・スターキーは、仕事仲間から「名前も同じ、顔もお前によく似てる。息子じゃないのか?」と聞かれると、「いや、違う!」と答えたそうです。 それは、生き別れた息子に迷惑を掛けてはならないとする父親の精一杯の愛情からだと思います。

それに対し・・・

妻子を捨て行方知らずだったジョン・レノンの父親は、リンゴの実の父親とは対照的な行動を取ります。
今日は、その時のジョンの複雑な心境を歌ったと云われる曲の紹介です。

 
 【 Album Data 】
リリース:1964年7月10日(英国)
チャート:英国1位


憎みきれないろくでなし
かつてこんなタイトルの曲を沢田研二がヒットさせました。
それを地で行くような行動を取ったのが、妻と子を残し行方をくらましていたジョン・レノンの父親アルフレッド・レノンでした。

ビートルズが有名になった1964年4月、突然、息子の前に登場、ジョンに冷たくされるとマスコミに「息子は冷たい」と公表、更にレコードまで出してしまいます。


数年後にジョンから援助を受けるようになり、ジョンの秘書だった女性と好い仲になり、一児を授かったものの1976年4月1日に永眠・・・
お騒がせな父親だたようです!

それにしても・・・
流石、親子、声がそっくりですね!

ジョンの心の葛藤を曲に
ジョンにとって、憎たらしいけど懐かしい、正に“憎みきれないろくでなし”の父親に対し、揺れ動く自身の複雑な心の内を直ぐに曲にしたのが、今日ご紹介する「I'll Be Back」です。

詞を読んだだけでは、男女間の物語ともとれる・・・
しかし、実のところ、『A Hard Day's Night』のレコーディングに映画ロケにと忙しい最中に、ひょっこり姿を見せた、父親に対してのジョンの心の葛藤だったというわけです。

アイル・ビー・バック / ザ・ビートルズ
僕の気持ちを傷つけるなら出ていくよ
でも きっとまた戻ってきてしまうだろうな
前にも一度さよならをしたけど
また戻ってきた僕のことだから

心から愛してる
君が必要なんだ
そう 僕は君なしじゃいられない

何度も僕を悲しませるより
もっと大事なことがあるだろ
今度こそ 僕のこの愛が本物だってこと
わかってもらうよ

僕が離れていけば
君にも僕が必要だってことに
気づいてくれると思ってた
なのに まったくガッカリさせられたよ

何度も僕を悲しませるより
もっと大事なことがあるだろ
今度こそ 僕のこの愛が本物だってこと
わかってもらうよ

出て行ってもね
ほんとは君と別れるのはいやだ
君と別れたいわけじゃないんだ

僕の気持ちを傷つけるなら出ていくよ
でも きっとまた戻ってきてしまうだろうな






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