スパコンの中のクォーク-素粒子から原子核をつくる
今ではコンピューターの中で仮想の核内部の力の在り方を研究する事が出来るという驚くべき時代の様だ。量子力学は極微の存在である原子の振る舞いの力学を考える学問分野だが、更に微細な、例えば陽子のなかに存在するが単一には取り出せないという、構成子(クオーク)の挙動の法則性を探求するのが量子色力学と呼ばれる分野である。構成子が何故単一で取り出せないか?この問題は今でも十分な理解を出来ないでいる分野である。取り出せないというのは、構成子という物は単一の物質的な物ではないからであろう。それは波動の様でもあり物の様でもある量子力学的電子とは異なる世界の現象と考えた方が好さそうだ。自然はなぜ、このような仕組みをつくったのであろうか。ハドロンである陽子や中性子の内部構造を解明する為に構成子を導入しその構造を探ったが、クオークの力学は法則的に理解できたとしても、その存在の意味と構造をまだまだ理解出来てはいない世界といえます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます