一昨日の夕方NHKテレビを見ていると、ものまねで有名なコロッケさんのことが震災のコーナーで紹介されていた。
コロッケさんと言えば、五木ひろしさん、武田鉄矢さん、美川憲一さんなど数々のものまねで知られている、私も大好きな芸人である。
でも、今まで、コロッケさんはそうした芸人であることしか知らなかった。
一昨日の番組ではコロッケさんが9年前の東日本大震災の時、被災地を訪れ、食料などを届けに行かれたとのこと。
そして、人を笑わせることが今の場合不謹慎だと思っていると、被災された方から「この地震で当分笑っていないから、笑わしてほしい」とのリクエストで、得意の芸を披露するととても喜んでくれたという。
その後、リクエストが段々多くなり、被災地でのボランティア活動として訪問先を笑いの渦にしているのだそうだ。
自分の出身地である熊本地震の時も活躍されたそうである。
これは(笑)というものが持つエネルギーの大きさをよく現しているのだと思う。
人は悲しいときには泣くが、絶望した時には泣くこともできない。
ただ、悲しみに沈んでいるだけになる。(と思う)
そんなとき、誰かが笑わしてくれたら、どれだけ救われるか!どれほど、気持ちがなごむか!
番組では、コロッケさんが大事にしている宝物として、自分が訪れた先で、女の子が自分のジャンパーにマジックで書いてくれた「しらぬい」という文字を大事にしていると言っていた。
また、「相手が1番、自分は2番」と思って行動すると、「思いやり」の行動ができるとも言っていた。
たいへん、頭の下がることばでジーンときた。
なお、漢字の「笑」という字は元々「咲」という字から来ているらしい。
「春。花は咲き、山は笑う」という言葉があるらしいが、正にこれからだ。
また、武井咲(たけい えみ)さんがどうして「えみ」と読むのかもわかった。