徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

ファリャ作曲の「火祭りの踊り」(byルービンシュタイン)←庄司薫の「ぼくが猫語を話せるわけ」を読んで

2017-11-09 13:35:43 | 音楽
Artur Rubinstein in De Falla's "Ritual Fire Dance"


今日、何気なく本棚を見たら、庄司薫氏(1969年に「赤頭巾ちゃん気をつけて」で芥川賞受賞)の「ぼくが猫語を話せるわけ」が目にとまったので、少し読んでみることにした。
昭和53年に印刷された本で、もう39年前の本であるが、猫がピアノの上で月を見ている表紙が気にいったのか、文庫本でないサイズで残っている。

話の内容は、庄司薫氏がそれまで犬を長年飼ってきて、犬派であるにもかかわらず、ピアニストの中村紘子さん(昨年7月に亡くなられた)から猫を預かり今では一緒に生活しているというエッセイだが、当時のインテリである庄司薫氏のきままなエッセイがなつかしい。

私はこのブログを書くに際してまだ、流し読みしかしていないが、面白かったところだけ書くと、

P74に「ボースイタイ」というのがあって、
どうも、犬は色がわからないらしいということが犬派として気にいらないということ。
私(ブログ作者)がネットで調べた限りでは、どうもそれから研究が進み、犬も黄色と青はわかるらしい。猫はそれに加えて緑までわかるらしい。でも、どちらも赤がわからないらしい。(間違っていたらごめんなさい)

P157に「不思議」というのがあって、
作曲家のバッハの時代(17世紀後半)には、ペストやチフスがはやり、20人も子どもがいたが、13人を病気でなくした。最初の奥さんが7人の子どもを産んでなくなってからすぐに再婚してまた13人産んだという所が不思議とのこと。

P203に「夢の武器」とあるが、
「鉛筆と、消しゴムと、少しの紙さえ、あれば、1つの別世界が出来上がる。
それは、何十万年にわたる人類の夢の広がり、そして、その夢がなおも切り開こうとしている宇宙への予感とでも言うべきものなのだ。」

P93に「ネコフンジャッタ」というのがあるが、
ピアノに少々自信のある庄司氏が気になる女の子にピアノを弾いてほしいと頼まれ、「エリーゼのために」でも弾こうとしていると、「ネコフンジャッタ」を頼まれて失敗するという話。
「男っていうものは、なんでもやっておかなきゃいけないんだ。だって、女の子というのは奇想天外だから」

そして、いよいよ、本題のタイトルの部分だが、P98の「「天才」がいっぱいだった頃」
その中に、出てくる豪華絢爛たる強烈な演奏がこれである。
両腕の上げ方が凄い!
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