My旅行記

家族旅行の記

立山・雄山に初登頂~3年ぶりの夏の旅行

2022年08月23日 | Weblog
 新型コロナによる行動制限の無かった夏。3年ぶりに夏の旅行に出かけた。しかしこの間、子どもは独立・成長し、親と同行する歳ではなくなってしまい、恒例だった家族旅行も今後は夫婦二人の旅行となりそうだ。
 今回の行先は、妻のリクエストで富山の「立山高原ホテル」に泊まることになった。5年前に泊まった時の、山々の景色と夜の星空が忘れられないという。我慢の夏がやっと明けたので、待ってましたとばかり計画を立てた。どうせ立山に行くなら雄山への登頂に挑戦しようということになり、ホテルには2泊することにした。連泊できる日の曜日が日・月だったので、先立つ20日の土曜日に富山入りし、黒部峡谷鉄道の終点にある「名剣温泉」にも泊まってみることにした。
 8月20日(土)
 8:30自宅発。上信越道・北陸道を使って、11:30親不知ICを降りた。国道8号で県境を越え、以前食した「たら汁」の店で海鮮の昼食にしようと思ったが、妻は腹が減っていないというので、目的地を横目にそのまま、これも行ったことのある「YKKセンターパーク」を再訪した。スマートニュースで「危険な雨」の警報が出たタイミングで、土砂降りだった。少し時間が経って、「魚の駅生地できたて館航海灯」に寄り、海鮮丼を食べた。
 15:00宇奈月温泉駅に到着。黒部峡谷鉄道の最終便に乗り、終点欅平に17:00に、20年ぶりに足を踏み入れた。雨がひどかったので、宿の方が駅まで迎えに来てくれていたのは有難かった。
 名剣温泉は日本秘湯を守る会の会員宿。こじんまり古びた外観だが、おもてなしの接客姿勢はすばらしかった。夕食が18:00からだが、今のうちにひと風呂どうぞというので、慌ただしく入浴を済ませた。夕食は山のもの中心だが、一流といえるほど上品な調理がされているものばかりでおいしくいただいた。
 ところが、富山地方にも大雨警報が発令され、宿の真下の黒部川は土砂を含んだ増水で轟音を発し、案の定、宿の水源・源泉が被災し、温泉と水の供給がストップしたという。テレビが無く、Wi-Fiも無かったので、不安の中の長い夜を過ごすことになった。
 8月21日(日)
 朝には雨が止み、水の供給は再開したが、夜の間トイレの水は隣の部屋と共用でこれを使ってくださいとポリタンクの水が配備されたのは、びっくりだった。楽しみにしていた温泉は結局ゆっくり入ることができず、慌ててでも到着時に汗を流しておいてまだ良かった。まあ、宿の方も被災した訳で、その中でも精一杯の努力をしてくださったのだから、ありがたいと思う。
 10:00発の始発で宇奈月温泉駅に戻り、翌日の登山の行動食などの仕入れを道すがら行いながら、立山へ向かった。
 14:00の黒部ケーブルカーに乗り、霧の立ち込める天狗平「立山高原ホテル」に15:00着。今回は2名の宿泊ということで、期待した角部屋ではなかったが、期待したホテルに再訪を果たした。そして5年前と同様に、だんだん霧が晴れ、立山や剣山の山容が姿を表し、雲海を下に見る見事な景観が出現した。
 夕食の途中に宿の方からアナウンスがあり、今、夕日が沈むところがきれいだから箸を止めて見てはどうかとのことだった。実際、息をのむ美しさが広がっていた。夜は夜で、満天の星空が広がり、妻は石畳のテラスに寝転んでしばし眺め、私は写真に残すことに挑戦した。
 8月22日(月)
 朝から快晴。いよいよメインイベントの雄山(3003m)登頂への挑戦。8:20天狗平発のバスで室堂へ移動し、すぐに登山を始めた。一の越までは整備された道。でも、標高2700mを登る道は心肺への負担が大きく、1時間ゆっくり歩くのが精いっぱいだった。10:00一の越発。見上げるような岩場の登山道が、山頂まで続くのが見えていた。11:00の登頂を目標に、一歩ずつ踏みしめるように歩を進めた。5分登って休憩といったリズムを繰り返しながら、それでも目標どおり11:00には頂上に到着することができた。運動不足極まる初老体の挑戦が、何とかなったという達成感はひときわだった。
 頂上の雄山神社でお祓いを受け、万歳を叫び、御朱印帳を購入したが、その頃からかなりガスってきてしまった。2時間かけて下山する頃には雨も降り出し、室堂のみくりが池当たりの視界はほとんど無い状況になってしまった。ホテル立山の喫茶店で回復を待ったが、一向に晴れないので、まだ15:00だったが、宿へ戻った。
 8月23日(火)
 8:45のバスで立山駅に戻り、立山カルデラ砂防博物館なる施設と、立山博物館を見学した。立山博物館では北日本新聞の取材を受け、布橋灌頂会の記事に写真が掲載された。
 帰り道にあった、有名なコンビニ「立山サンダーバード」に寄り、アポロチョコを挟んだサンドイッチと、ウインナーとみたらし団子のサンドイッチを買って昼食とした。ぎょっとする組み合わせだが、なかなかいける味だった。
 その後はひたすら家路を急ぎ、16:00自宅到着。
 いきなり初・中級の登山に初挑戦して成功し、自信が付くと同時に趣味の幅が広がってよい旅となった。

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