迷悟在己

痴呆寸前が巷間を漂いながら日々の雑感を書きます

続・秋田への旅

2018-10-20 12:11:10 | 旅行



キャッスルホテルの朝食だが、バイキングは皿を持って並ぶのが面倒臭いので、もうひとつの選択肢である和定食を選んで、前日のうちに予約をしておいた。15年ほど前、温海温泉のグランドホテルに泊まった際、朝食がバイキングだった。大勢の宿泊客が並んでいたが、私の前の老人が「収容所の食事を思い出すよ」と言ったのが記憶に残っている。ソ連の収容所なら黒コッペパン半切れと水のようなスープだそうだから、彼のいた収容所はソ連のそれではないような気もする。グランドホテルは廃業していまはない。食事をするのに並んでまでは嫌だから、和定食にしたのだが、7階の食堂は結構空いていて、ゆっくり眼下の城跡を眺めながら食事が出来た。身支度を整えて1階に降りると、バイキングの食堂には長蛇の列が出来ていて、これは和食にして正解だったと思った。
ホテルの駐車料金は30分ごとにいくらということなので、都合4000円ほど払ったが、宿泊料金に入れてほしいもんだと思った。

7時半にはナビを頼りに旧友に会いに行った。40年来の友人にも会えて、旧交を温めたのは今回の旅の収穫だった。

今日は八甲田山の山麓にある「城ヶ倉」というところに行き、十和田を通って八幡平の宿に行く予定。八甲田山は小説の影響から恐ろしい山というイメージが定着して、検索してもそのような記事しか見当たらないが、山そのものは穏やかでやさしい山である。しかし周辺は原生林に囲まれた大自然である。自然への畏敬の気持ちがなければどこの山だって怖いことになると思った。
城ヶ倉から十和田へ至る道は、なんと言っても晴天の日曜日である。車が数珠繋ぎになって大渋滞、おかげで十和田の景色を見ることが出来なかった。
近年あれほど多くの観光バスを見たことがない。台湾や支那人が多いようだった。

八甲田や十和田はもうすでに紅葉の見ごろは過ぎていたように思ったが、それでも雄大な景色を眺められたのはよかった。