きょうはマラソン一色の日となりそうや。しかし、真の本番はまだ来年8月。ここで燃え尽きずに、かっちり日本産のメダルを全部流失させないでほしい。
一足先に囲碁の世界でスター誕生やな。マラソンではとても考えられない男女無差別の舞台で、女流棋聖の上野愛咲美さん(17)が昨日の竜星戦で、許家元という名前からして強そうな男性八段を破って、23日に行われる決勝戦に勝ち進んだそうな。男性トップ棋士がコンピューターより先に女性に負かされる時代になった。
とっくに女性に負けているお茶の舞台では、華の東京で毎年大茶会が催されているとか。かつて愛知は西尾で1万人大茶会に参加したことがあるけれど、東京は知らなかった。応募は団体では駄目で、単独か2人単位となっている。こっそり独りで申し込んだら、お茶教室の師匠と美人女性高弟も2人で応募していた。東京マラソンの初回と第2回に参加申請したけれど、あっさり落選になってそれ以降諦めた縁の無さなので期待していなかったけれど、やっぱり厳正な抽選の結果残念ながら、の通知が届いた。ところが何と、師匠コンビは御招待と言うやないの。東京は好きになれんわ。と呪っていたら、瓢箪から駒。師匠に当日用事ができたって。あれッ、マドンナが1人に浮いてしまったけれど、どうするんやろ。私はやや大袈裟に悔しくて堪らないと涙を流さんばかりに溜息をついたら、じゃ、先生の代わりに行く?と聞いてくれた。白髪が抜け頭頂が禿げるまで生きてきて良かった。後半生の戦友の愛猫を昨春亡くして以降、我が命運も尽きた、もうどうでも良いという無気力自堕落な余生を送ってきたけれど、人生捨てたものや無いやん。
運のつきなのかどうか、昨晩は仲秋の満月で、けさ仕事に出掛ける時、西の空にほぼ真ん丸の有明の月が浮かんでいた。色の薄いのが気に掛かり、取ろうと近づけば消えてしまう儚い奇運かもしれないけれど、本能寺の火焔の中でも織田信長は幸若舞を一ふし舞ったではないか。
老いらくの 運も尽きぬと 思ひしに
未だ有明の 月を見るかな