今日は1日雨が降り続き、肌寒い1日でしたね。
3月もあと数日、今日は薬膳のお話です。
この時期は陽気が溢れてきますので、五行の「肝」の働きが活発になってきます。
肝は気を司る重要な存在。
気の持つ推動、固摂、温煦、防御、気化の作用がうまく働くのは、
肝がうまく機能しているからと考えます。
肝と相克関係にあるのは「脾」ですので、
春の陽気に誘われて肝が活発になると、脾胃が影響をうけることになります。
消化が悪くなったり、胃もたれがあったりすることが多いのは、
季節とも関係があるのですね。
そんな時期、食生活ではどんな事に気をつけていけばいいかのお話をしましょう。
まず、先ほどの話のように、脾胃をいたわる自然の甘みを。
穀類、根菜は、噛みしめるとほんのり甘い味が感じられますね。
春キャベツ、たけのこなど旬の食材を摂ることで、
自然の生きるエネルギーをもらうこともできます。
また、冬眠から覚めた動物がまずする「解毒」を意識して、苦味のある野菜を。
山菜やセロリ、菊花などは噛みしめると苦味がありますね。
また、意外に思われるかもしれませんが、
春の味である「酸味」を摂り過ぎないようにと言われています。
これは、春の持つ「生発の気」を収斂作用が妨げてしまうという考えからです。
薬膳は五行の関係のバランスを取ることも重要な要素なんですね!