僕が持っていた007 のイメージは、
・内容が古くさい
・出てくるスパイ道具が非現実的(高性能すぎる自動車など)
・主人公が冷静で完璧すぎる
というもので、良い意味でも悪い意味でも完成(定番パターン化)された映画という認識だったのですが、今回のは全然違います。
今作の特徴は、
- アクションがSFXとかでなく生身で大迫力
間違いなく、今まで見た映画の中で一番(SFX使わない物)迫力のあるアクションシーンです(特に冒頭)「生身でここまでできるんだ」って思える素晴らしい体術です。 - スパイ道具がリアル
医療セットや拳銃など、現実的な物ばかり、時計から仕掛けが飛び出して・・みたいなのがない - ジェームズボンドが若さ故の失敗をいろいろする
今までのシリーズは完璧なボンドが主人公でしたが、若くて荒削りな部分がうまく表現されていていいです。人間味があります。 - 設定や演出が現実的
僕が映画を見てて萎えるのは、「こんな人いねー!」とか「こんなリアクション取るわけねー!」とか、 「これ気づかないなっておかしくね?」的な部分です。
映画というのは所詮フィクションなのは分かっていますが、細かいリアリティはフィクションにも必要なのではと思っていますので、この映画はその辺が実にリアルで良かったです。
ハリウッド映画で嫌いな「カーチェイスシーン」も1回と最小限に押さえられていますし、久しぶりに「こんなわけねー」と突っ込みを入れずに最後まで見られた映画でした。
おすすめです。
■007 カジノロワイヤル 公式
http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/casinoroyale/