vs愛媛FC 2nd

2011-07-12 | J2
20節/ 札幌 3-1 愛媛/札幌厚別公園競技場5350人
9′石井(愛)32′内村(札)79′88′横野(札)

前節で痛んだ宮澤がベンチスタートで河合と純平がDMFに入り岩沼がLSB、櫛引がCBで古田RSH復活、OMF砂川で内村1トップな今節の4-5-1.

速詰めで愛媛はペースをとろうとする立ち上がり、組み立ての部分でCBの判断が若干遅く絡まれがちで焦るが河合のところで落ち着くのでまずまずな流れだったが9分、札幌が攻撃で前がかりになったトコロを反撃され中盤域やや右で齋藤(愛)に入ったところに山下がプレス、これを巧く交わされ縦走突破を喰らい一気に持ち上がられファーの櫛引の背後に入る石井にパス、コレをダイレクトに撃ち込んだ弾道は横っ飛びでセーブに行ったGK昊乗の手前でバウンドする難しい軌道、昊乗は触ったが転がりこんでしまう名手昊乗痛恨の失点。
石井は18分にも田森のフィードに抜け巧トラップからシュートまで行く良い動きも見せた。
札幌は右サイドが活性し古田や日高が積極的に仕掛ける。
コレは1トップの内村や砂川の働きが素晴らしく利いているのに起因する印象で、古田が中に仕掛けPAで相手DFを押さえた内村と近距離でパス交換し古田がシュートで枠外という良いプランを体現して見せた攻撃もあった。
愛媛は先制してプレスポイントが下がり札幌の出方待ちな対応だった32分、愛媛ゴールまで30mの位置で札幌FK、速リスタートでスカパーのスイッチャーまで出し抜いた砂川の斜めのスルーに内村が反応、高速移動のままダイレクトでキッチリとGKの又抜きで一撃を決めるLightningStrikeなアタックで追いつき前半終了。

愛媛は後半4分に小笠原 → ジョジマール。
小笠原がワリと消えていたので積極的に有効なスペースに動きなおすジョジマール投入が効き愛媛に流れが出て札幌は突破されるシーンが出てくる。
11分にジョジマールにミドルを撃たれると13分には右を破られ速いクロスを中央フリーで飛び込んでくるジョジマールに後僅かで危うく撃ち込まれる決定的なピンチも作り出してしまう。
しかし14分に近藤→岡本で徐々に流れが戻り、24分に砂川→宮澤で愛媛はまた巧く回らなくなっていき札幌に流れが出る。
34分に内村→横野で宮澤-横野の2トップ。
投入3分後の札幌ゴールキックに愛媛最終ラインから出てきた吉弘と宮澤が競り、戻った球に河合がダイレクトで縦に宮澤へ。
球が宮澤に入るのを見た横野は既にスタートモーション、そして宮澤がPA左際に出したスルーに絶妙のタイミングで呼応する横野は愛媛DFを置き去り抜け出して対峙する愛媛GKのニアポスト狭いトコロを見事に強振で打ち貫く逆転ゴールを決める。
横野のマークから離れて札幌ゴールキックに競りに行き、再度マークにつきなおす前に抜けられた吉弘と後半キレのいい押上げで存在感を示した愛媛RSB関根がオフサイドラインを残してしまい愛媛は痛恨の抜け出しを許してしまった。
43分にも昊乗からのスローを岡本が受け、前がかりな愛媛の裏の左に出し宮澤が対峙する吉弘に粘り勝ちキープからパス、コレを受けた岡本、その背後エンドラインを追い越す純平が愛媛DFを釣りかけた隙に岡本は中に切り込んでクロス。
PA内にはニアに愛媛DFに見張られてる横野、ファーにはサイドラインから動きなおした宮澤。
横野の位置を少し越えるクロスに走りこんで宮澤のダイレクトボレーは愛媛GKが詰めてブロックで弾き返すが跳ね返った浮き球に横野が反応良くダイレクトボレーで叩きつけ、詰めるGKとDF2人に触らせない弾道で愛媛にトドメの一撃を喰らわせる。
逆転されてから愛媛はベテラン福田を投入し立て直しを図ったが攻撃意識が強すぎてシステムが間延びしてしまい逆に機能低下したまま試合終了。

連戦でのデメリット対策から投入策までアタリと良い采配でしたなぁ。
後半開始からしばらく愛媛に押し込まれたものの、やはりキーマンの齋藤は不調で開幕戦で見せた神出鬼没な動きが半減してしまっていたのも幸いしたのは間違いないだろう。
それでも前節同様に不調ながらも点に絡む働きをして見せるのは敵ながら見事だった。
13分の愛媛左からの速クロスにジョジマールが触れなかったのは幸いだったが、総じて致命的だったのはあのシーンくらいだった。
もっとも櫛引の単騎対応でヤバい場面も散目されたが、これからの選手なので諸々と上積んでいってほしい。
前節の愛媛は、ポゼッションも長くて持味を体現していたので今節の札幌は愛媛を巧く押さえ込むこむ割合が多かったと妄想する。

開幕のリベンジは果たしたね。

個人的に試合通じて面白く楽しめました。
アナウンサーの泣かせてやろうという意図が丸見えな部分が鼻についたが、横野と内村のインタビューも良かったし、見事な逆転劇に未だにニヤニヤが止まらなく傍目に気持ち悪い自分が居たりします。
この調子で上向きで行こう、ThanksSapporo!