vsジェフユナイテッド千葉

2011-08-18 | J2
3節 札幌4-0千葉 札幌ドーム11,765人
3′純平 26′53′内村 87′古田

前節、岐阜に前半をほぼ支配された千葉は後半からの交代策、林→青木考太で打開の足がかりを作り勝利した。
その後半のラインナップそのままの布陣で来た千葉に対し札幌は前節からRSB純平、2DMFで芳賀とマスク装着強行出場の宮澤、累積拘束明けの内村がトップ下のジオゴ1トップ仕様。
開始直後に近藤が長距離から1発枠外弾を打上げた直後、ホスンのFKが右サイドを割り坂本(千)のスローを近藤が巧くカットしそのまま持ち込んでシュートしCKになる。
砂川のRCKは中央マイナスへのグラウンダー、完全に虚を突かれて詰め戻る佐藤(千)よりも速く走りこみ撃ち込んだ純平のグラウンダーシュートは密林状態のPAで迷彩され先制弾が決まる。
14分にはミリガン(千)のロングスローをキャッチした昊乗のロングフィードに反応したジオゴが右スペースで自球にし坂本(千)が黄紙覚悟で潰すしかない状況を作り出しソコからのセットプレイがコボレてカウンターを喰らいかける嫌な位置にルーズボールするが芳賀が全速力でクリア。
しかし、球際に詰めていた佐藤(千)と交錯し痛んでしまい22分に日高と交替してしまう、再発で無ければよいが。
日高はLSBに入り岩沼がDMFにスライドした直後、ファンゲッセル(千)に入ったところを背後から浚った内村が砂川にパス、左前のスペースにジオゴが抜けて受けキープから中央の内村にパス、少し溜めて右の砂川に廻してから入った浮き球に内村は届かなかったが良い流れを見せてくれた。
26分には札幌のゴールキックがファンゲッセル(千)から坂本(千)にパス、坂本のフィードをまたも近藤がカットから独走、放り込んだクロスはファーに転がってしまうが逆サイドで拾った砂川がクロス、球はファーに飛んだが中央に張るジオゴが気になったかファンゲッセルのポジションがクロスに届かずファーで構える「イザという時には飛べる」内村が坂本を巧く押さえて先に飛び頭で合わせて追加弾を撃ち込む。
詰まりかけたらキープに長けるトップを狙って仕掛けるという長所が久保では機能不全の千葉。
逆にジオゴ加入で札幌にソレを体現され押し込まれる千葉は38分に久保→林で地上戦にシフト、ついでに要所で近藤にヤラれ続ける坂本→青木良太に交代と早い時間帯で修正を図る。
オーロイプランが潰れても個力に長ける千葉はパス回しで札幌バイタルまではラクショーに持ち上がってくるが札幌の最終ラインを巧くクリアすることは難しい。
しかし44分にはパス回しから一転、変化をつけた千葉の攻撃、佐藤のハーフウエーライン近辺からの放り込みに青木が走りこむ、山下が並走で着いていたが昊乗の飛び出しと交錯しそうになり迷ったか青木に頭で先に触られるが枠外に助かり前半終了。

前節で千葉は後半から見事に立て直した経緯があったので見所だと思っていた。
しかし立ち上がりから札幌が押し8分に河合の速リスタートを日高がキープしCKに繋げる。
砂川のLCK、走り込む気満々でPA際にポジションする札幌勢から離れ、一人で中央ゴール寄りにポジションした内村がCKを蹴る少し前に何気にニアに歩みを進める、この気配を殺した様な動きに千葉のDF陣が誰もチェックせず砂川のCKは内村の頭に飛んでいく。
CKを頭で角度を変えゴールに飛ぶ内村ヘッドを阻止しに動いたGK岡本だったが、同時に内村の背後からブロックに動いたファンゲッセルが岡本の動きを遮る格好になり追加弾が決まる。
もっともファンゲッセルの地味なアシストが無くても決まっていたであろうプレイではあった。

時間経過で札幌に疲れが見え始め千葉の走力が押し込み始める。
17分には竹内のパスから林→米倉→林のダイレクトパスで札幌左サイドを突破しダイレクトで青木考に入れ青木はワンアクションションで山下を置き去りPAに侵入からほぼフリーで撃ち込まれる見事な展開を見せたが昊乗の守備範囲に沈む。
37分には米倉の放り込みをPA内で林がキープし走りこんでくる佐藤にパス、走速が乗ったまま振り抜かれるがこの決定機もミートできず弱打のGK真正面に沈む。
決まりこそしないが千葉の札幌バイタルまでの鬼攻めを札幌は跳ね返すだけの展開が続いた42分、村井のPAへの仕掛けを河合がカットし岩沼にパス、右で呼ぶ途中投入で余力のある古田へのロングボールが成功しSB青木良太と対峙、得意の仕掛けで中に絞りPAライン際から撃ち込んだシュートは負けじと伸ばした青木良太の足に当ってキャプテン翼君並みのドライブシュートで決まるトドメの追加弾となりジェフキラーの本領を魅せた古田。
試合はその後放り込み偏重で手詰まり感が漂う千葉をキッチリ凌いで札幌が完封で4得点の爆勝。

オーロイプランの代替面子が久保では遠く勤まらんというのが岐阜戦で露呈していたはずだったが今節も強行してきた部分というのが?だし大きかったと妄想する、前半の交代策以降のほうが札幌にとって脅威だったのは間違いないと思うのだが固執しなければいけない何かがあったのだろうか。
坂本のところが狙いどころかなとも妄想していたが、あんなに近藤が突き回せたのは予想外だった。
結果、同サイドの深井も安易に攻撃に行くことができずある程度の縛りをかけることに繋がったのも前半の攻勢を後押ししたと思う。
坂本は失点直前のピンチ全てを誘発するヤラかしっぷりでは交替されるのも致し方ないところだが交代面子の青木良太も終盤に投入した古田を抑えられずに喰らわされることとなったのは策としても札幌の方が上回ったねとチョーシこいちゃうよね。(笑)
守備は相変らずGKとCBが頼もしく今節は「鉄壁感」が漂っていた。
河合などはプレスに詰まりかけてもしっかりと落ち着くトコロに廻せたりして頼もしい存在だと再認識したし日高や岩沼の守備もキツイ時間帯に要所で効いていた。
攻撃ではジオゴ効果大だったね、それと内村の関係性も良かったし、まだまだ良くなると思える期待感が漂っている。
砂川や近藤に関してはサスガの奮迅っぷりで好機連発の足がかりに貢献してくれ頼もしかった。
ケガを押して強行した宮澤は次節累積拘束だがケガを考慮した休暇タイミングとしては絶妙だと妄想する。
正直、接触プレイ時はハラハラして見ていられん。(プレイどうこうじゃなく負傷的にね。)
前回対戦時の鬱憤を倍返しで見せ付けてくれた札幌。
某ブログのエントリーテーマで見かけたが、まさに「ビッグウエンズデイ」だったよサイコーの結果だったねThanksSapporo!