vsファジアーノ岡山 2nd

2011-08-28 | J2
26節 岡山 1 - 0 札幌 Kankoスタジアム/6,759人
66' 岸田(岡)

キックオフ直前にゲリラ豪雨に急襲されたカンスタは雨で25℃まで下がるが湿度が83%まで赤丸急上昇の厳しいコンディション。
2連敗中の岡山は前節からCBが累積拘束のストヤノフ→後藤、2シャドーの一角の山崎→石原、1トップのチアゴ→久木田に交替した3-4-2-1。
対する札幌は前節からRSB上原→純平、CB櫛引→河合、DMFに宮沢復帰、RSH古田で内村はコンディション不良でSubスタートとなる。

近藤の個人技による突破からのビッグチャンスなどで良い立ち上がりだった半面、岡山の連動性のある走力と低いプレスポイントで奪ったらサイドから持ち上がり寄ったところをサイドチェンジで揺さぶる岡山の徹底したプランに押し込まれだして行く札幌。
岡山は札幌に加入から好結果を出しているジオゴへの放り込みに対して数をかけたマークを敷きジオゴの黙殺に成功、立ち上がりこそジオゴに意識が偏りすぎて近藤への対応が疎かになったが時間経過で修正し、切換えの速さと連動性でどちらに転ぶかわからない中盤の鬩ぎあいに引き擦り込む。
30分以降は中盤で岡山が勝り出すが有効打には繋がらずこのまま前半終了かと思いきやGK昊乗が防いだものの妹尾に撃ち込まれたシュートが宮沢に当たってコースが代わりあわや自殺点というシーンに焦ったりして前半終了。

後半開始早々に古田が右を突破、寄せる田所にも潰れずブロックに寄せる岡山DFに対し少し浮かせたパスを追い越した純平に通したプレイは良かったが純平のグラウンダークロスは合わなかった。
札幌はジオゴの機能不全解消と岡山の良い流れを切るために近藤を上げた2トップ策を敷くが激化する中盤の鬩ぎ合いでゴールに近く持味を体現するのは岡山と言う流れになっていく。
20分に久木田→岸田と動いた岡山の交代策直後、攻めで詰まった近藤の戻し球が妹尾に奪われ石原に右を独走される。
溜めながら中に絞って逆サイドの澤口に渡し、放り込まれたファーへのクロスはフリーで待ち構える岸田のキッチリとコントロールされた頭弾が昊乗の守備範囲外に被弾。
札幌はここから砂川→内村、近藤→上原と投入し打開を図るが、選手間距離の長さが目立ち始める札幌は走力に勝る岡山に攻撃を摘まれ、仕事が秀逸だった金、石原、妹尾、岸田を筆頭に反撃を喰らう展開になる。
40分に古田→横野、残り5分で札幌ディフェンスラインの廻しから右で受けた宮沢の放り込みは弾かれるが横野がPA右で拾って戻し、純平のグラウンダークロスを岡山DFがクリアし損ねジオゴに転がるが枠外に打ち損ねチャンスを潰し、44分には日高のロングボールを上原が落とし、宮沢のスルーを右前に送った上原のパスを持った純平が切り込んで撃ち込むがブロックに弾かれ万事休すの敗戦。

取りこぼしちまったよ。
ジオゴが徹底マークされ攻撃がノッキングした札幌。
好機を取り逃がしているうちに岡山のブレないプランに一刺しされてしまった印象だった。
展望でも書いたが4連勝とはいえ千葉戦以外は「薄氷を踏む」ような勝利だったことは否めない印象だったので下位の岡山に苦戦し負ける要素なんざ十分あったと思いますよ。
これでジオゴが押さえられたときの対策の反省点が浮き彫りになったとも思われるので今後の対策にも注目ですね。
替えが利かない選手ってのは頼もしいけど、局面によっては諸刃になるという教訓になった試合の印象でした。
擦り合わせを高めて更なるステップアップを期待してます、ガンバレSapporo!