千葉戦展望

2011-08-17 | J2
前節の千葉はオーロイをケガで欠き久保を代替で最下位の岐阜に臨む。
最下位といえど札幌も岐阜には勝ちはしたが難攻した印象で決して侮れない相手である。
千葉は立ち上がりこそオーロイ抜きでも岐阜に勝る力を見せて攻めたが走力で応戦する岐阜に詰まりだしシステムを延ばされ岐阜に流れが出はじめる。
通常ならこのパターンでもオーロイに放り込めば千葉の攻撃ターンに切り替えられることが多いのだがオーロイだからこそなせる業で久保ではハマらず岐阜のペースに堕ちていく千葉。
岐阜は押谷が利くのは通例だが今回は特に染矢がキレていて染矢絡みから好機を連発。
有効打6発のうち決定的なものが3発もあったがGK岡本の驚異的な神守に阻まれてしまう、しかし千葉も攻撃面では成す術なく前半終了。

千葉は林→青木で後半開始。
青木と米倉のポジションを少し変えたことと、岐阜バイタルでの千葉のプレスにハメられ前半の冴えが無くなる岐阜。
前半とは逆の様相でシステムが分断された岐阜は千葉に押され5分に深井のFKに飛び込むファンゲッセル(192cm)頭弾から被弾。
決めるべき時に決められないとこうなるといった展開はその後も千葉ペースで、23分には「岐阜が後方で持つコトが多いコトをベンチで話し合っていた」という途中投入の青木が、岐阜後方での廻しで最終ラインにカバーに入ったDMF橋本(岐)に球が入ったところを狙い済まして寄り切り、奪取に成功。
そのまま持ち込んで追加点を撃ち込み試合を決めてしまう。
その後は、岐阜の出方待ちカウンターシフトで無難に試合を終わらせた千葉、見事な采配とソレに答えた選手の出来映えは上位チームの貫禄を感じさせるものがあった。

オーロイの圧倒的なポストは消えたがソレを攻撃に持ち込んで結果を出してきた深井、米倉を筆頭とした攻撃陣の強烈さは健在、フィニッシュまで届かなくともセットプレイでもファンゲッセルの直撃弾やデコイから竹内も十分利くなぁと厄介な印象だった。

オーロイ不在でロングボール策が利かなくなったとはいえ、千葉は敵球速詰め仕様なのでソコに堪えられず下がってしまい延ばされると前回対戦時同様こちらのプレスは利かなくなり防戦一方となってしまい千葉の策にハマるかと。
局地戦でプレスを巧く往なせれば相手が鬼詰める分だけチャンスも広がる、岐阜戦では坂本のトコロが狙い目かなとか思えたがどちらにせよそう単純な穴ではないか。
球際に強く来る印象なので負傷を抱えている選手が心配だがこのあたりの対策にも注目したい。
内村が累積拘束明けで布陣や采配にも注目、期待が高まりますなぁ。
この間の借りを返してやってくれよ、ガンバレSapporo!