有楽町の交通会館の地下一階に「わかやま紀州館」があります。
入口には、新鮮な野菜が並んでおります。
アンテナショップの奥は、観光案内になっております。
棚の上には、パンダが並んでおります(アドベンチャーワールドでおなじみですね。)
奥の方で、事業課長の鈴木さんにお話を伺いました。
こちらのアンテナショップの主体は、どちらになられますか。
「こちらの観光案内は、公益社団法人 和歌山県観光連盟が主体で、
物産の方は、民間業者に委託しております。
和歌山県中小企業団体中央会が店舗の運営をしております。」
こちらを銀座に置いた経緯をお教えいただけますか。
「元々別の場所で観光案内の情報発信を行っていて、駅前の再開発があり、
別の場所に移らなくてはならないときに、丁度この交通会館が空いていたので、
ここに入ったのが2004年でした。
半分は、観光案内の情報発信として、もう半分は県産品の販売をするアンテナショップ
として始めて、12年目になります。」
こちらで、和歌山県の情報発信を行うにあたり、県としてのコンセプト等はございますか。
「物産で言いますと県産品があり、和歌山県はフルーツ王国だと自分たちで言っております。
和歌山は、みかん・柿・梅が日本一であり、全国で果樹は、3位ぐらいだと思います。
色々な種類があるので、フルーツ王国だと思っています。
さまざまな県産品やそれに関連する加工品、梅干しや山椒などを東京の方に
知っていただきたい。そのためのアンテナショップだと思っております。」
こちらで販売される県産品の中でこれはお勧めしたいというものはございますか。
「さまざまな種類の梅干しを取り揃えているので、お勧めです。
和歌山県は梅の生産量が日本一の県なので、色々な食べ方や種類があることを
知って頂き、食べて頂きたいです。」(珍しいのは、トマトで漬けた梅干しがあります)
働いている方は、和歌山出身の方がほとんどですか。
「東京で採用になった職員もおりますが、ほぼ和歌山県から来ております。
物産の店舗の方は、マネージャーは和歌山から来ております。
販売員の方は、東京の方だと思いますが、販売員の方にも県産品の研修をしております。
和歌山で現地の事業者の方と話もされているので、商品のことについてはかなり詳しいと思います。」
現地の方との交流もあるのですね。
「普段商品の発注もFAXや電話でやり取りもしておりますが、実際に会ってみて、
生産者の方の思いも聞いてきているので、それを伝えたいです。」
こちらを訪れる方は、和歌山に関係している方が多いですか。
「和歌山にゆかりのある方・出身の方も当然おりますが、東京に在住の方や近県で東京に
通われている方。うちの県に関しては、梅干しを買われた、リピーターの方も多いと思います。
定期的に買いに来られる方がいらっしゃいます。
また、季節に関係していますが、和歌山でしか手に入らない「じゃばら」という柑橘。
ゆずやかぼすのような柑橘で、秋に収穫されて、年明けに果汁が出回ってくる。
それを買い求めに来られる方もおります。」
それは、料理に使うものなのですか。
「料理やお酒にも絞って入れますが、基本的には果汁を飲む感じです。
じゃばらに含まれている成分が花粉症に効くといわれていて、
アレルギーを抑制する作用があり、他の柑橘に比べてその成分が多いです。」
「また、5月になると青梅が出回りますので、梅酒や梅ジュースを作られる方が、
訪れます。山椒も和歌山が全国生産の8割のシェアがあります。
秋から冬にかけて柿やミカン、また葉物野菜が並びます。
大根も有名ですが、関西で消費されてしまうので、東京にはあまり出回らないです 。
産地から直送で来るので、日持ちもするし新鮮で美味しいと評判です。」
物産の方を案内していただくと、いわれのある「申年の梅」。
これは年代物なので、かなりしょっぱいそうです。
昔、紀州の殿様が病になったときに「申年の梅」を食べたら、病が去ったという
言い伝えがあるものだそうです。縁起物です。
珍しいところでは、柿で作った「柿酢」というものがあり、和歌山県と和歌山県立医科大の
合同研究で「柿酢」には、血圧を下げる効果が黒酢の3~4倍もあるという発表がされています。
ミカンのジュースもいろんな種類が置いてあります。
和歌山といえばクジラも有名ですよね。
私もクジラのベーコンは、存じておりますが、これは珍しいと思います。
くじらのテッパです。(くじらの手羽を湯どうししたものだそうです。)
私も今回、わかやま紀州館を訪れて、新しく「じゃばら」という柑橘に出会いました。、
梅といえば和歌山といった知識でしたが、有名ということだけではなく、
生産者の方が食べやすい形で加工品を生産して、私たちに紹介してくれている。
そんな思いが伝わってくるような、わかやま紀州館でした。
■わかやま紀州館
オフィシャルサイトhttp://www.kishukan.com/
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