引続き、コロナの関係で外を回れない状況を踏まえ、アンテナショップの外観を色彩の観点
から考えてみようと思います(一応、色彩1級所持しています)
下記にあげる3つのアンテナショップは(所在地は様々)壁面が大きな窓ガラスになって
いて、そこに広告を出す「ウインドウサイン」を活用しています。
今回の共通のテーマは、「ウインドウサイン」の活用について。
あおもり北彩館
あおもり北彩館は、飯田橋の駅交番のすぐ先にあります。
前面のガラスに青森らしい、ねぶたの写真をウインドウサインに活用していて、
迫力があり、興味をそそられます。
又、その力強い配色は、誘目性に大変優れていると思います。
看板の文字も緑の背景と青い文字の間に白を入れることで、可読性にも優れています。
富士の国やまなし館
2つ目は、富士の国やまなし館です。お名前どおり、美しい富士山の写真がウインドウサインに
活用されています。
又、「週末は山梨にいます」というコピーも、都心から近くて行きやすい場所であることを
文字で伝えています。
写真と文字の両方を活用することで、より分かりやすくイメージが伝わると思います。
場所は、日本橋駅から近いところにあります。
みやざき物産館KONNE(新宿)
3つ目に紹介するのは、みやざき物産館KONNEは、「ひなた」をイメージする太陽のような
オレンジのシンボルマークが沢山飾られています。
黄色に近いオレンジ色は、背景が灰色の場合、特に目を引きます。
この写真は2015年で、建物自体は、グレーを基調として、周りのビル群に溶け込んでいました。
2017年にリニューアルされて、木を沢山使った、美しい建物に変化したようです。
みやざき物産館KONNE(宮崎県)
写真上は、宮崎県内のみやざき物産館KONNEです。
こげ茶色の建物に「ひなた」のオレンジがとても鮮やかで印象的です。
なんとなく、南国を感じます。
また、看板の文字も背景とコントラストがあって、読みやすいと思います。
2つのみやざき物産館KONNEは、場所(背景)に合わせて、表現方法を変えているので、
印象ががらりと変わります。
ご紹介したアンテナショップの「ウインドウサイン」も、広告(写真等)を多用している
タイプと強調したいイメージの広告(写真)1点で表現しているタイプと2つに分かれていました。
アンテナショップがある周辺の景色や空の色彩を反映して、良好な景観形成が築ければ、
「ウインドウサイン」を活用する事も、選択肢になると思います。