大渡ダム公園を後にして、さらに高知へと車窓から桜を見ながら進みました。
ふと桜を見ているうちに記憶が蘇り、
近所の公園に咲いている桜を独りで20年前ベンチに座って眺めていると、
一人の年配の御婦人が隣に座られました。
そして、ポツリと「来年もこの綺麗な桜が観れるかしら…。
一人息子は大阪でいるのでなかなか会えないのよ。」と言われました。
私はすぐに「来年も桜は咲きますので、観れますよ・・・・。
いつまでも元気でいて息子さんにも会いまた桜を見ましょう。」
と言った覚えがあります。
その御婦人の気持ちが齢を重ねていくほどに・・・・よく理解ができます。
桜には色々な思い出がたくさん刻み込まれていて、
桜を見るたびに走馬灯のように浮かんできますね。
楽しかった子供の頃から現在まで、そして未来に希望を託して生きていくのですね。
桜の花色も色々で微妙に違いますね。
個性を大切にして前向きに生きていきたいものですね。
桜のように・・・・。
山の笑いが聞えてきそうなテラスでランチ。
テラスの前の桜が咲いている山を眺めながら、また川のせせらぎを耳にしながらランチするって素敵でしょう。
余りにも素敵な風景を目にして子供に伝えたくて電話する私がいました。
山の点在する桜を見ていると、不思議な感覚に陥ります。
植樹したものでなくて、自然が作りだした産物のかしら・・・。
種が風に乗って至る所に落ち、そして芽を出し現在に至るのかしら・・・。
自然の山に咲く桜は、とてもバランスよく配置もとれて美しい。
桜の天女が桜の種も蒔いて飛び回ったのかしらね・・・。
そう考えると楽しくなりますね・・・?
車窓から山を見上げると、花桃が
桃源郷の世界!
集落全体に花桃が植樹されているようです。
花桃は桜と違って自己主張が強くて見て!見て!と言っているように感じますが、
とても綺麗なので、自己主張にも嫌みを感じさせないなんて思ったり・・・。
花桃に誘われて近くまで足を運びましたよ。息を切らしながら・・・。
思い思いにおおらかに華やかに咲く花桃に、
野山も喜び小鳥も囀り寛ぎ自然って良いなぁ・・・。
万感の思いが胸に迫ります。
目を奪われてしまうほど美しいグラデーションです。
ふんわりと春が訪れ、空気は和らぎ、
濃淡色の花は艶やかで、麗らかな陽ざしを受けて幸せを感じる私。
両手を広げて胸いっぱい深呼吸して笑顔。
身も心も癒されて・・・。自然に感謝!
そして、桜を眺めながら龍王の滝へと向かいました。