TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

地物・旬物を知ること(サーベイ)

2011-08-01 23:23:23 | *古民家再生/黒谷プロジェクト
新城市鳳来寺にある黒谷家という古民家の再生計画に学生と共に取組んでいます。
さしあたって、9月3日~4日に庭の手入れと縁側改修の学生ワークショップを実施する予定で準備を進めています。

今回は、地元の庭師さんと、木材の手配をお願いする予定の工務店さんとの打合せ。
提供いただける材料を伺って概略の数量を拾い、継ぎ方や止め方などのディテールをいきなりその場で考えていきます。
現場だから、すぐに図面にフィードバックできますし、工務店さんもその場にいるので、「できることとできないこと」をお聞きして、どの場でどんどん材料や納まりを判断していきます。

とかく、こうした学生ワークショップは「作りやすさ」や「作ったこと」に満足してしまいがちですが、今回の古民家再生はこれからずっと継続していくことが一番大切なので、もう一歩進んだ「作った後」のことを最初から丁寧に考えて取組んでいきたいと考えています。

学生時代に現場を体験できるというのは、貴重な機会ですから、「作って終わり」というような単なる自己満足にならないように、「地域に必要とされるもの」という視点と「ながく使ってもらえるもの」を意識して取組んでいます。

そのために、地域の人達との出会いを大切にしながら、地域の技や材料なども丁寧にサーベイしています。
こうした地物・旬物を知り、設計に活かすことで、人々に必要とされ、使われ続けるような場として、古民家の再生を考えています。


イチョウを仕立てた緑のトンネル。秋にはイチョウが紅葉し、「黄金色のトンネル」になります。


非常にめずらしい「カツラ(株立)」。葉っぱがハート形で光を透過すると美しい樹木です。通常は単木ですが、山採ものなのか、株立でした。

そのほかにも、この地域に自生するという「ドウダンツツジ(紅)」があるというのも伺いました。


そして、地物・旬物を食す。沢蟹の素揚、蕨、ジュンサイ、イナゴの佃煮、梅のふっくら煮などなど。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子どもが元気に育つまちづく... | TOP | 豊橋カレーうどん@勢川二川店 »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | *古民家再生/黒谷プロジェクト