TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

復興計画に若手技術者の起用を!

2012-01-01 00:39:04 | About this site
2012年。新しい年を迎えました。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は3.11を境におおきく世界が動いた年でした。
と同時に、建築や環境デザインに携わる者のひとりとして、不甲斐なさを噛み締めながら奔走した一年でした。

震災関連では、4月に日本建築学会のまちづくり支援建築会議にて「子ども達のためのシェルター」の提案を行い、8月には、子ども環境学会主催の子どもが元気に育つまちづくり東日本大震災復興プラン国際提案競技にて「IGUNEで紡がれるまち」の提案を行いました。
また、科学技術振興機構の科学コミュニケーション連携事業で採択されたJr.サイエンス講座の一環で5月から準備をはじめ、10月に子ども達のための防災教育ワークショップとして「マイ・デコヘル」づくりを行うことができました。

建築設計では、昨年は東北建築賞作品賞を受賞いたしました。
東北がたいへんな時だからこそ、明るい話題を提供できたことにとても喜びを感じました。
今年は、具体の設計プロジェクトに加えて、古民家再生プロジェクトをはじめとする大学の建築サークルで取組んでいる活動にも引き続き取組んで参ります。



そして、今後は積極的に行動し、これから本格化する復興計画に携わっていきたいと考えております。
しかし、実績や知名度のない私たち若い世代の技術者には、残念ながらあまりチャンスがないのが現実です。

これからの復興計画においては、単なる箱モノづくりではなく、ランドスケープ的アプローチで地域のグランドデザインを計画することや環境デザインが大切だと思っております。
そのためには、時間をかけて継続してプロジェクトに関わっていくことが大切です。私たち若い世代の技術者にはそれが可能だと思います。

10年経てば、今の子ども達が大人になり、20年経てば、親になります。
私たち若い世代の技術者はそこに継続して関わっていくことができます。

例えば、プロジェクトの取組体制として、地域の若い技術者と実績や知名度のある技術者とがチームを組むことができれば、次世代の技術者を育成することもできます。
目先の知名度やブランドだけでなく、長期的視野で私たち若い世代の技術者に機会を創出していただければ幸いです。

旬の食材や地域の材料を活かすシェフのように、地域の材料や技術を用いて新しい東北の建築、風景を作っていきたいと思っております。これからの東北の街並みや景観をより美しく、豊かなものにしていくために、機会がありましたら、お声掛けいただければ幸いです。

何卒、よろしくお願いいたします。


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