ずっと頭の片隅にあって、調べたかったことが今日解決しました。
それが、上の絵、福田平八郎の「漣(さざなみ)」(1932年)。
中学か高校のときの美術の教科書に載っていてとても衝撃を受けた絵です。
水面(みなも)を線だけで現したその絵は、しばらく見ていると水面が風に揺れながら流れていくようにも思え、身近に見ていた最上川の流れのようにも感じました。
描画を極限まで削ぎ落とし、自然を単純化したその絵は、コテコテの油絵だらけの教科書の中でそこだけ風景が切り取られたような、いや、そこだけ日の光が差しているような、ハッとする絵でした。
その強い印象だけはあったのですが、題名も作家も忘れてしまっていました。
今日たまたま目に留まった風呂敷の柄で「群雨(むらさめ)」と「よろけ縞(よろけじま)」というのがあって、それで思い出して、調べてみたのでした。
「よろけ縞(よろけじま)」
「群雨(むらさめ)」