福岡伸一さんの本をいくつか読み始めています。
サステナブルな建築のあり方を考える上で、「生命化」という概念はとても大切な切り口のひとつです。
例えば、生物的なものの形態を模倣したアールヌーボー。
生命の新陳代謝を建築システムとして取り入れようとしたメタボリズム。
いずれも、生命的な形態やシステムを建築に取り込もうとしたわけですが、その時代の技術が未成熟だったせいもあって、その結果として、何か新しいことが生まれたかというと、どうも消化不良気味なところに帰着してしまっているのかもしれません。。
今、サステナブルな建築に必要なのは、「形態」、「建築システム」といったように要素に切り分けて捉えるのではなく、それら全体を包括するようなネットワークモデルだったり、自己複製システムだったりするのかもしれません。。
そうなると、建築も建築単体の要素で切り分けるのではなく、ランドスケープ的なことや環境を対象として考えていく必要性が出てきて、実は、これからは建築の設計と環境のデザインの境目がどんどんなくなっていくように思います。
そんな意味でも、とってもおもしろい本に出会いました。