TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

新・根津美術館

2009-11-05 17:36:47 | 展覧会
根津美術館がリニューアル・オープン。開館記念展示を見てきました。


設計は隈さん。3年という月日をかけて、じっくり大々的にリニューアルしていますが、以前の佇まいを彷彿させるような増改築手法は、とてもうまくいっているのではないかと思います。

良い意味でアクのない、さわやかな印象を持ちました。

それは、鉄骨とガラスが多用されているからだけでなく、瓦や木毛セメント板といった「手触り感」のある素材が目に見える形で用いられているからかもしれないと思いました。


そして、根津美術館と言えば、何といってもお庭。
都心のオアシス的な庭を散策できるのも素敵。
離れにある根津カフェもお勧めです。

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アイ・ウェイウェイ展

2009-08-05 17:13:13 | 展覧会
久しぶりのヒルズ。
アイ・ウェイウェイ展

中国の現代アートって、一時期のバブルは終わって、最近下火だと思っていたのですが、なかなか興味深かったです。

ただ、インスタレーションのほうは、作品数も少なく刺激は少なめ。

例えば、室内に展示するよりも、屋外にパブリックアートのように展示したら面白いのにと感じました。
室内で見ると、なんだかコギレイにまとまってて、荒々しさというか、作家性が生きてこないような印象。
というより、全体的にやりたいこと(やろうとしてること)がわかりにくかったです。

個人的には川俣正のほうがわかりやすいし、建築に関わる人間として親近感を感じる。

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「骨」展@21_21

2009-07-10 21:28:04 | 展覧会
「骨」展

ミッドタウンにある21_21では、様々な分野で活躍するデザイナーが毎回キュレーション(ディレクション)をする企画展を行っている。

今回の展覧会は、プロダクトデザイナーの山中俊治氏。

「骨」というと、少しドキッとするが、実際は、小学校の理科準備室にあるような標本に近いものはほとんどない。
どちらかというと、ものの本質というか、いわゆる「デザインの骨格」のようなものをテーマにした展覧会だと感じた。

個人的には、ボリューム的に少し物足りない感じもしたが、からくり人形のリ・デザインなど、新しい試みは興味深かった。

そして、何気なく家で使っていた机が実は山中俊治さんのデザインだと知った。
こういう、さりげない、良質なデザインが好きだ。

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カルティエ展 「Story of …」

2009-05-29 21:37:16 | 展覧会
久しぶりに上野へ。
吉岡徳仁氏が監修した展覧会は、なかなか興味深かったです。

宝飾品一つ一つの物語(Story of…)が、丁寧に展示されていました。
物語を映像でたどるような趣向だったと思うのですが、宝石がまばゆいばかりに、物語をきちんと見る余裕があまりありませんでした。

最後の香水の香りはなかなか良かった。
あの香りは市販されるのでしょうか。。気になりました。

それにしてもすごい人。阿修羅展は、とてつもない人なので、こちらはそれほどでもないだろうと高を括っていたら、そうでもなかったです。


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テオ・ヤンセン (Theo Jansen)

2009-03-21 23:00:07 | 展覧会
4月12日(日)まで、Theo Jansenの展覧会が日比谷パティオ内特設会場にて開催中。

テオ・ヤンセン展

今度行かなきゃ。

BMW (South Africa). Defining innovation.



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21_21

2007-10-11 22:21:51 | 展覧会
21_21 design siteで開催中の「water」展を見てきました。

竹村真一さんがスーパーバイズしていて、展示内容もセンソリウムを彷彿とさせるような、とても楽しいものでした。

個人的には、大きな水の地球儀、水の自販機、超撥水加工した水のおもちゃのような展示が印象に残りました。
実際に触れて体感できるのがすごくよかったです。体験型の展示だど、ただ絵を見て回るよりもずっと後まで記憶に残るような気がします。

当日、会場に竹村さん本人もいたりして、ふらっと立ち寄った21_21で有意義な時間を過ごせました。

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商業主義的ル・コルビュジェ展

2007-09-25 01:56:54 | 展覧会
森美術館 ル・コルビュジェ展

正直言って、1996年に池袋のセゾン美術館で開催された展覧会に比べて、とてもとても不満の残る内容でした。

資料の数、質も偏りが多く、説明も非常にわかりにくい内容でした。しいて言えば、実物大の模型で、空間を実体験できるような展示方法が特徴でしょうか。(それでも、アトリエの壁を実際の素材ではなく、拡大した写真というチープさにもガックリしまたが。。)

図録に収録されている磯崎さんのアイロニカルな文章にあるように、日本においては、既にコルビュジェは神格化されているのかもしれません。
ただ、あんな面白くもなんともない展覧会を、有り金をはたいて見ざるを得ない建築家の卵たちに対して、キュレーター陣は猛省してほしいものです。

前々からうすうす感じてはいましたが、森美術館は私設美術館の在り方自体について、倫理観をもう少し感じてほしいものです。私立の美術館とは、もともとコレクターが自分のコレクションを広く公開するものであって、それは、地域の人々の生活に豊かさを与えるものであったり、文化レベルの向上に寄与するようなものではないのでしょうか。

海外の優れた美術館の多くは、学生は無料ですし、フラッシュなしであれば写真撮影も自由です。美術館を地域に広く開放することで、その地域の人々の文化レベルや生活が豊かになるというのは、とても大切なように思います。

もし私が、こんなにも会期が長い展覧会をコーディネイトするとしたら、毎月展示内容を更新したり、ワークショップのようなことを動態展示するといったことを考えるかもしれません。
そして、大きな実物大の模型は、美術館の中ではなく、地上の広場や公園、毛利庭園にインスタレーションのように置いて、誰でも自由に入れるような遊具的な展示をするかもしれません。
なにしろ、日本では、コルビュジェを知ることが建築家への入口なのですから。

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Gregory Colbert

2007-06-23 22:56:59 | 展覧会
ashes and snow

終了間際(明日24日まで)の駆け込みでお台場に行ってきました。。

コンテナを積層して作られた会場は天井が高く、西洋の教会に行った時の様な荘厳な感じがしました。そして、そこに展示されている写真、そして音楽と渾然一体となっているように思いました。

個人的には、写真がよかったです。何も予備知識もなければ、その写真一枚からひとつの物語が紡げる位、様々なことを想起させるような奥深さを感じました。

映像(動画)のほうは、演出が過多で、「自然さ」よりも「ウソっぽさ」が垣間見られ、そのせいで一度疑ってみると、そんなことばかり引っかかってしまい、アートとしての商売のことなど余計なことばかり考えてしまいました。。なんだか、もっとピュアな気持ちで作品と向き合えればよかったです。

まだ見ていない方は、夜22時までやっているので夕方~夜にかけて行かれることをお勧めします。
夜景もきれいだし、何しろ会場内が涼しいです。。
日中は、テントのせいか会場内は蒸し風呂状態でとても熱いです。。

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Chocolate

2007-06-18 03:13:49 | 展覧会
ようやく行って参りました東京ミッドタウン

個人的には、六本木ヒルズよりも親近感のあるお店が多かったです。(といっても、知っているお店がいくつかはいっていたに過ぎませんが。。)「トシヨロイズカ」は、14:00現在で、入店可能時間が20:00というTDLもびっくりの大賑わい。
和菓子の虎屋は、入り口の暖簾といい、インテリアといいとてもCIを具現化しているような空間で、とても好感を持ちました。

建物全体の内部空間は、暖かいアースカラーで統一されていて、木目調の仕上材や、陶器質のような壁など、とてもよかったです。ただ、ちょっとダイノックシールを多用し過ぎの感もあって、そこがちょっと安普請に思えました。各店舗の内装も、あまりお金が掛かっていないように思いました。そこが、格好良く見えるのではなくて、単に「安っぽく」見えてしまうようなところが残念でした。。
内部空間(というか、テナントモールのお店や空間の作り方)は、立地からすると、もう少し高級感があってもよいのですが、最近の大型ショッピングモールにすごく近くて、豊洲のららぽーとのような印象を感じました。

そして、安藤さんの21_21。コンクリートの施工精度が半端なかったです。。
なまじ現場を経験した後だけに、いろんなところのディテールのすごさは、とても刺激になりました。。あの屋根の形はhh-styleからの流れを汲むものだと思われます。。今開催中の、チョコレートの展覧会もウィットに飛んでいて、とても面白かったです。。
お勧めです。

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旧万世橋駅遺構特別公開

2006-04-30 22:28:34 | 展覧会
交通博物館の閉館に伴い、辰野金吾設計の旧万世橋(まんせいばし)駅の遺構が特別公開されています。

旧万世橋駅特別公開

なかなか見られないもののですが、されど遺構は遺構なので・・・。

予約制なので、よろしければ電話で予約してからお出かけを。

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