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ことば 方位関係

2018-06-20 13:14:14 | 文化
 
・吉方位
◆吉方(キッポウ)とは - コトバンク
デジタル大辞泉 - 吉方の用語解説 - 「恵方(えほう)」に同じ。
 
◆恵方(吉方)(えほう)とは - コトバンク
えほう【恵方(吉方)】
陰陽道(おんみようどう)で歳徳神(としとくじん)がいる方角。兄方,得方などとも書き,〈明きの方(あきのかた∥あきのほう)〉ともいう。その年の〈よろず良し〉という大吉の方角である。歳徳神はその年の干(かん)に当たる方角にいるとされるが,五行説では十干を陰陽に分け,甲丙戊庚壬を陽,乙丁己辛癸を陰とし,陽の干は陽徳といって徳があり,陰干は徳がないとする。そこで陰干はそれぞれ陽の干に割りあてられ,たとえば己(つちのと)の年は甲(きのえ)の方角,すなわち寅卯の間に歳徳神がいるとされる(図)。
 
◆節分(2018)の方角など恵方巻き派にも豆まきに派も役立つ情報大網羅
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◆方位(ほうい)とは - コトバンク
方位   ほうい
地表上において,基準とした方向に対して,ある方向がどう向くかを示すこと。
通常,基準として子午線の方向を北・南とし,
これに垂直に東・西を定め (4方位) ,
中間に北東,南東,南西,北西をとる (8方位) 。
地上風向の観測に用いられる 16方位は,8方位の中間にさらに,
北北東,東北東,東南東,南南東,南南西,西南西,西北西,北北西の8方位を加えたもの。
古くは,
五行による
中央 (土〈黄〉) と
四方 (水〈黒〉=北,
木〈青〉=東,
火〈赤〉=南,
金〈白〉=西) ,
易による八方または八卦方位 (坎〈かん。北〉,
艮〈ごん。北東〉,
震〈しん。東〉,
巽〈そん。南東〉,
離〈り。南〉,
坤〈こん。南西〉,
兌〈だ。西〉,
乾〈けん。北西〉) ,
十二支による十二方,八卦と十干との一部を加えた二十四方など,
多くの分け方があり,それらに人事の吉凶を関連させた迷信もあった。
磁石によって南北を知ることは漢代の中国で始った。
古代の日本でも,地面に立てた垂直な棒の影が同長になる点を知って正確な南北を決める方位決定法が行われていた。
 
◆え〔へ〕【▽方】
[接尾]おおよその位置・方向・時間などを表す。…のあたり。…のころ。「行(ゆく)方」「古(いに)し方」→へ(方)
・がた【方】
[接尾]
1 人を表す名詞に付いて、複数の人々を尊敬していう意を表す。「先生方」「奥様方」
2 時に関する名詞や動詞の連用形に付いて、だいたいその時分という意を表す。「暮れ方」「明け方」
3 「かた(方)5・6」に同じ。
→達(たち)[用法]
・けた【▽方】
[名・形動ナリ]《「けだ」とも》四角な形。方形。また、かどばったさま。
「―なる形に作りたる円柱の廊」〈鴎外訳・即興詩人〉
・ほう〔ハウ〕【方】
1 方向。方角。方位。「西の方」「駅の方へ歩く」「声のする方を見る」「九州の方に行く」
2 部門・分野を漠然と指す語。その方面。また、指し示すものをあいまいにするために使う語。「将来音楽の方へ進みたい」「その方では有名な人だ」「父は防衛省の方に勤めています」「近ごろおうちの方はいかがですか」「薬の効果の方はいかがなものでしょう」
3 二つ以上あるもののうちの一つをとりあげてさす語。「黒い方が好きだ」「もっと味を濃くした方がいい」「こちらの方が悪かった」
4 どちらかといえばこちらだという部類。「性質は臆病な方だ」
5 物のやり方。しかた。方法。また、処方。
「あの場合ああでも為(し)なければ―が付かないんだもの」〈漱石・門〉
6 四角。また、正方形の一辺の長さ・距離を示す語。「方形」「方100里」
「―三間ばかりの狭き法廷」〈木下尚江・良人の自白〉
[補説]2から派生して、表現をあいまいするためやぼかすために付ける、意味のない語としても用いる。「お料理のほうをお持ちしました」「お荷物のほう、お預かりします」
1990年代半ばくらいから若者の間にはやりだした。多用する話し方を「ほう弁」という。→とか →的
 
◆方違え(カタタガエ)とは - コトバンク
陰陽道おんようどうの説により平安時代以降行われた風習。外出の際、目的地が禁忌の方角に当たる場合、前夜に別の方角に行って泊まり、方角を変えてから出発したこと。また、作事などが禁忌の方角に当たる場合に、いったん他に宿泊してその忌を他所に移したりした。院政期に最も盛んに行われた。かたいみ。かたたがい。 → 方塞かたふたがり
 
◆方角(ホウガク)とは - コトバンク
1 ある地点をもとにして、東西南北で表した方向。「北の方角」
2 吉凶にかかわる方位。「方角が悪い」
3 そのもののある方向。「火事は家の方角だ」
4 考え方の方向。見当。「違った方角から考えてみる」
5 事をする方法。やり方。てだて。「和解させる方角が立たない」
→方向[用法]
 
◆恵方・吉方・兄方(えほう)とは - コトバンク
陰陽道おんようどうで、その年の干支えとに基づいてめでたいと定められた方角。その年の歳徳神としとくじんのいる方角。明きの方。きっぽう。 ⇔ ふさがり [季] 新年。
 
◆吉(キチ)とは - コトバンク
縁起がよいこと。めでたいこと。きつ。「吉か凶(きょう)かを占う」⇔凶。
 
◆恵方参り(エホウマイリ)とは - コトバンク
元旦に恵方にあたる社寺に参詣して、その年の幸福を祈ること。恵方詣で。《季 新年》「めでたさや―の酔ひ戻り/秋桜子」
 
◆恵方(えほう)とは - コトバンク
甲(きのえ), 寅卯の間、甲の方位, およそ東北東, 下一桁が4の年. 乙(きのと), 申酉の間、庚の方位, およそ西南西, 下一桁が5の年. 丙(ひのえ), 巳午の間、丙の方位, およそ南南東, 下一桁が6の年. 丁(ひのと), 亥子の間、壬の方位, およそ北北西, 下一桁が7の年.
 
◆生気(ショウゲ)とは - コトバンク
1 陰陽道(おんようどう)でいう吉の方角。正月を子(ね)として十二支を順次に12か月に配当し、これを八卦(はっけ)の方位に当てて、その人のその年の吉凶を定める。生気の方(かた)。
2 「生気の色」の略。
 
・三方良し(サンボウヨシ)とは - コトバンク
《「さんぽうよし」とも》
「売り手良し」
「買い手良し」
「世間良し」の三つの「良し」。
売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。
近江商人の心得をいったもの。
 
・干(カン)とは - コトバンク
横笛の指孔の一。6指孔の笛では1番先端に近い穴、7指孔の笛では先端から2番目の穴。
 
・毘沙門天(びしゃもんてん)とは - コトバンク
仏像の四天王の1つで,北方の守護神。四天王がそろっているときは多聞天といい,独尊のものを毘沙門天という。
インド神話のクベーラが仏教に取入れられたもの。
須弥山の第4階層に住し,可畏,天敬,衆帰の3城の城主。密教では十二天の1つ。
形像は普通武将の姿で,2鬼を踏み,忿怒相をとり七宝荘厳の甲冑を着用する。
片手に宝叉,片手に宝塔を持つ。四天王像としては法隆寺金堂の『多聞天像』が古く,
単独では鞍馬寺本堂の『毘沙門天像』 (平安時代後期) ,高知雪蹊寺の『毘沙門天像』 (湛慶作,鎌倉時代) などが著名。
日本の民間信仰では七福神の1つでもあり,福徳を司る神として広く信仰されている。
 
◆歳徳/年徳(トシトク)
1 「歳徳神」の略。
2 歳徳神のいる方角。明きの方。恵方(えほう)。
 
・鬢曽木(びんそぎ)とは - コトバンク
古くから、
乳児は誕生直後に髪を剃(そ)り、
2、3歳になって髪を伸ばし始めたのであるが(これを髪置(かみおき)という)、
女子の場合は4歳ごろになって髪の末をそぎ、美しい髪を願う深(ふか)曽木(髪(かみ)曽木)という儀式を行うことがあった。
その後、女子の年齢が16歳に達したとき、鬢の先を切って成年に達したことを示す儀式が鬢曽木である。
年齢の変化とともに髪形を改めて成年のくぎりとする点は、男子でいえば近世の元服に対応するものがあるが、
史料上も室町時代以前にはみえないようである(古くは着裳(ちゃくも)が成年の儀式として重要だった)。
碁盤の上に女子が吉方(えほう)を向いて立つことなど、
大略は深曽木の儀に同じであるが、6月16日に行うものとし、許嫁(いいなずけ)の夫や、父兄が鬢親を務めた。
その際、饅頭(まんじゅう)に孔(あな)をあけ、そこから月を見る儀式があったため、月見という異称もある。[杉本一樹]
 
・歳徳神(トシトクジン)
陰陽道(おんようどう)でその年の福徳をつかさどるとされる神。
この神のいる方角を、明きの方(かた)・恵方(えほう)といい、万事に吉という。
年によって方角が違う。
年神(としがみ)。
《季 新年》「あばらやも―の御宿かな/一茶」→恵方
 
・八方位(ハッポウイ)とは - コトバンク
八つの方位。東・西・南・北と、北東・北西・南東・南西。
 
・ほん‐めい【本命】
1 競馬・競輪などで、優勝の第1候補。「本命馬」⇔穴馬。
2 選挙戦などの最有力候補。「次期社長の本命」
3 俗に、その人にとっての第1候補。最も望んでいる対象。「本命の大学に合格する」「本命チョコ」
4 ⇒ほんみょう(本命)⇔生まれた年の干支(えと)。ほんめい【本命】。
 
・祐気取り(ゆうきとり)
「祐気」とは良い気のことで、開運のために「祐気」を取り入れること。
 太極(自宅)からみて、吉方位に引越しや旅行などをすると良いとされている。
「砂取り」・「水取り」・「花買い」などが、「裕気取り」の一種として挙げられる。
 
・方殺(ほうさつ)の言及
【方位】より
金神(こんじん)も凶方で遊行するとされ,その方位への旅行や普請などを忌む。
九星術(九星)や気学に由来する本命,的殺,五黄殺,暗剣殺,歳破,月破は方殺といい,日の吉凶の判断などに使用された。
方位には禁忌が伴うので,吉方に位置を変えて行事をする方違(かたたがえ)も行われている。
 
・三奇六儀(さんきりくぎ)
十干の奇門遁甲での呼び名。三奇とは乙奇・丙奇・丁奇のことを指し、六儀とは戊儀・己儀・庚儀・辛儀・壬儀・癸儀のことを指す。通常、三奇が付く方位を吉方位と考える。
 
・良し/善し/好し(エシ)
[形ク]《「よし」の古形》よい。「さ雄鹿の伏すや草むら見えずとも児(こ)ろが金門(かなと)よ行かくし―・しも」〈万・三五三〇〉
 
・陽徳(ヨウトク)
1 万物を生成発展させる宇宙の徳。
2 あらわに人に知られる徳行。⇔陰徳。
 
・しん【×辰】
1 十二支の第五。たつ。「戊辰(ぼしん)」
2 とき。「佳辰・吉辰・生辰・誕辰・良辰」
㋐時刻。
㋑日。日がら。
㋒朝。早朝。
3 天体。日と月と星。「辰宿/三辰・星辰・北辰」
4 二十八宿の一。蠍座(さそりざ)。
 
・玉埋め【たまうめ】占い用語集
祐気採りの一つ。開運を呼び込むために、丸い石(水晶など)を特定の日時に特定の吉方位の場所に埋めること。
 
・八将神   はっしょうじん
陰陽道(おんみょうどう)における牛頭天王(ごずてんのう)の王子で四季の土用の行疫神。
太歳(たいさい)、
大将軍、
太陰(たいおん)、
歳刑(さいけい)、
歳破(さいは)、
歳殺(さいさつ)、
黄幡(おうばん)、
豹尾(ひょうび)の八神で、
方位の吉凶をつかさどる。
太歳神の方位はその年の十二支の方位で、他の七神の方位はそれによって決まる。
太歳方は福のある最吉方でこれに向かっての移転普請は吉。
この方位に向かっての訴訟・争論・伐木などは忌む。
歳破は太歳の反対方位で、この方位に向け移転等は凶。歳殺は殺伐の気があり万事に忌まれる。
大将軍は、俗に、三年塞(ふさ)がりといわれる凶神である。[吉野裕子]
 
・吉方位計算機 - Magic Wands - - マジックワンズ
http://www.magicwands.jp/calculator/kippoui/
2018~2033年の旅行や遠出、お引越しの指針になる吉方位が地図付きで一目で分かる!吉方位計算機.
 
◆お水取りの由来とは?どんな行事なの?東大寺2018年の日程も!
http://ii-nippon.net/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%A5%AD/3796.html
春がすぐそこまで来ているとはいえ、深夜にもなると、決して暖かくはない3月半ば・・・
東大寺二月堂では、お水取りの行事が行われます。
シンと静まりかえった時間に、篝火(かかりび)と奏楽(そうがく)の中で厳か進められるこの行事は、お水取りが終わらなければ春が来ないと言われるほど。
 
◆お水取り(東大寺)(おみずとり(とうだいじ))
知恵蔵
奈良県にある東大寺二月堂で毎年行われる行の一つ。正確には「修二会(しゅにえ)」という。
例年、3月1日から14日まで本行が行われ、終わるころには冬が明けていることから、春を告げる行事ともいわれる。
奈良時代から続く伝統行事で、752年以来、途絶えたことがない。
お水取りは、東大寺を開山した良弁(ろうべん)の高弟、実忠が始めたとされている。
旧暦の時代は2月1日から実施されていたため、二月に修する法会「修二会」と名付けられた。二月堂の名もこれに由来する。
人々に代わって罪を懺悔(ざんげ)し、天下泰平や五穀豊穣を祈るこの大規模な行事は、
まず行を執り行う11人の「練行衆(れんぎょうしゅう)」を決めるところから始まる。
良弁の命日である12月16日に練行衆の発表があると、翌年2月20日に前行である別火(べっか)が始まり、
練行衆は泊まりこみで本行の準備に当たる。
そして3月1日、練行衆は行列を組んで二月堂へ向かい、本行が開始される。
本行中、練行衆は毎夜高さ約6メートルの巨大松明(たいまつ)に火をともし、
二月堂へ入り深夜まで祈りをささげる。そのときに唱えられるのが、独特な節回しの「声明(しょうみょう)」。
音楽的で幽玄な響きがあり、CD発売もされている。
練行衆がお堂入りしたあと、燃えさかる松明は舞台の欄干に掲げられるが、
これがお水取りの中で最も有名な「おたいまつ」と呼ばれる場面。
降り落ちる火の粉が無病息災をもたらすと言われていることから、たくさんの参拝客が集まる。
本行のクライマックスは12日深夜。籠松明(かごたいまつ)がたかれ、練行衆は祈りの合間に、
二月堂下にある若狭井(わかさい)に水をくみにいく。
これがいわゆるお水取りの儀式だ。
くみあげた水は「香水」と呼ばれ、本尊である十一面観音に供えられる。
また本行が終了した15日には、行事に使われた金襴(きんらん)の帽子を幼児にかぶせる儀式が行われ、
これをかぶせてもらうと健やかな子が育つと言われていることから、子供連れが大勢二月堂を訪れる。
(高野朋美 フリーライター / 2009年)
 
◆お水取りの効果
http://www.keiyuukai.net/omizu.htm
お水取りの効果
お水取りは開運方法の一つです。しかも非常に簡単な開運方法です。
続けて行うことによって、効果がはっきりと分かります。
色々な方位へお水を取りに行くことによって、様々な効果が期待出来ます。
また、お水取りに行った方位に廻っている九星の違いで効果が違います。
「人生が思ったように上手くいかない。」「実力を理解してもらえない。」という人は、人生が好転するきっかけとなります。
「人生は順調に進んでいるが、将来は心配だ。」という人には、そのまま順調な人生を歩めるようになります。
自分に力がつくために、嫌なことが少なくなります。

お水取りは神社に行きますが、神社へ行くだけで気分が良いという声も聞きます。
そういう意味での気分転換にもなります。
実際にお水取りをしてみて、効果を実感して下さい。
 
◆東大寺修二会(お水取り)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%AE%E4%BA%8C%E4%BC%9A#%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%AF%BA%E4%BF%AE%E4%BA%8C%E4%BC%9A%EF%BC%88%E3%81%8A%E6%B0%B4%E5%8F%96%E3%82%8A%EF%BC%89
東大寺修二会(お水取り)
「お水取り」として知られている東大寺の修二会は、十一面悔過法(じゅういちめんけかほう)だが、8世紀半ばからの
悔過作法だけでなくその後に古密教や神道や修験道民間習俗や外来の要素まで加えて大規模で多面的なものとして行われている。
その本行は、かつては旧暦2月1日から15日まで行われてきたが、今日では新暦の3月1日から14日までの2週間行われる。
二月堂の本尊十一面観音に、練行衆と呼ばれる精進潔斎した行者がみずからの過去の罪障を懺悔し、その功徳により
興隆仏法、
天下泰安、
万民豊楽、
五穀豊穣などを祈る法要行事が主体である。関西では「お松明(おたいまつ)」と呼ばれることが多い。

起源
伝説では、『二月堂縁起絵巻』(天文14年1545年)によると、天平勝宝3年(751年)東大寺の
開山、良弁の弟子の実忠が笠置山で修行中に、竜穴を見つけ入ると、天人の住む天界(兜率天)に至り、
そこにある常念観音院で天人たちが十一面観音の悔過を行ずるのを見て、これを下界でも行いたいと願った。
しかし兜率天の一日は人間界の四百年にあたるので到底追いつかないと天人の1人に言われた。
それで、少しでも兜率天のペースに合わせようと走って行を行うと念願したという。

『東大寺要録』(嘉承元年1106年)によると、実忠和尚が二月堂を創建し、
初めての東大寺の十一面悔過が天平勝宝4年(752年)2月1日から14日間行われたと伝えられる。
堀池春峰は、実忠はまだ20代で役職も低く行は寺全体のものではありえないと指摘し、
さらに正倉院宝物の創建初期の「東大寺四至図」(天平勝宝8年756年6月9日作成)に、
「二月堂」記載が無いと実忠の創始と二月堂の創建を否定し、紫微中台の「十一面悔過所」の行に実忠は関与しただけであり、
光明皇后の天平宝字4年760年の没後移設して二月堂になったとする説を唱えた。
だが建築史家山岸常人により、「東大寺四至図」には若狭井の位置に既に「井」の印があり現在の二月堂敷地の南西角付近に
あたる場所に□印が記載され、3間2面の小堂だったため堂名を記さず記号で表記したと実忠創建と創始を補強し、
実忠と弟子たちの行が、実忠が要職に上がるとともに寺全体のものとなったという見解も反論された
 

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