◆クラッシュシンドローム
◆挫滅症候群 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/挫滅症候群
挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)
身体の一部が長時間挟まれるなどして圧迫され、その解放後に起こる様々な症候をいう。
クラッシュ症候群(またはクラッシュ・シンドローム)とも呼ばれる。
重傷であることが見落とされる場合もあり、致死率は比較的高い。
◆ざめつしょうこうぐんあつざしょうこうぐんくらっしゅしんどろーむ【挫滅症候群(圧挫症候群/クラッシュ・シンドローム) (Crush Syndrome)】
◎事故救出後に重篤(じゅうとく)な症状が
四肢(しし)(手足)、臀部(でんぶ)などの筋肉の豊富な部位が強い圧迫を受け、挫滅されたりすると、その部分に血液が流れにくくなります。そのため、その部分の筋肉がむくみ、筋肉内の圧が上昇して、さらに血液が流れにくくなってしまうという悪循環が生じます。
筋肉は、挫滅された部分以外もこの血流不足と圧迫のためにさらに壊死(えし)におちいりますが、血液循環を維持するのに欠かせない重要な成分が、この壊死をおこした筋肉に取り込まれる結果、全身の血液循環が悪化してショック状態となり、腎不全(じんふぜん)へと進行します。
いっぽう、圧迫が取り除かれて筋肉に血液が流れ出すと(再灌流(さいかんりゅう))、壊死した筋肉からカリウム、ミオグロビン、トロンボプラスチン、乳酸などが流出し、血液中の量が増えて、高カリウム血症(けっしょう)、代謝性(たいしゃせい)アシドーシス、播種性血管内凝固症候群(はしゅせいけっかんないぎょうこしょうこうぐん)などがおこります。とくに危険なのは高カリウム血症で、急速な心停止をおこすことがあります(再灌流症候群)。
筋肉の圧迫にともなっておこるこのような全身状態の障害を挫滅症候群(圧挫症候群)といい、家屋の倒壊、列車事故、炭鉱事故などで広い範囲の筋肉が、2時間以上も圧迫され続けたときにおこります。
1995年に発生した阪神・淡路大震災のおりに注目されたもので、救出されてから治療を始めるまでの時間が、患者さんの明暗を左右するといわれています。
救出の際に、圧迫されていた部位の痛みなどを訴えることはありませんが、救出後しばらくすると、圧迫されていた部位のまひ、感覚障害(とくに痛覚と触覚の消失)、むくみがおこってきます。尿が茶色に変わり、尿の量も減少するという特徴があります。
◎救出しだい治療を始める
治療法としては、救出したら、ただちに輸液を開始します。可能であれば、救出前から輸液を開始します。
圧迫されて2時間以上たっている場合は、心停止を予防するために、救出したら、圧迫されていた部分の心臓に近い部位をしばり、壊死した筋肉に血液が再灌流しないようにします。
このような手当を行なったうえで、治療の受けられる医療機関へ至急搬送します。
●医療機関での治療
急性腎不全を予防するために、大量の輸液を行ないます。
この際、腎臓のはたらきを悪化させるミオグロビンの毒性を低下させる薬や、腎臓に流れる血液量を増やす薬も使用します。全身状態が悪化しているときは、血液透析(けつえきとうせき)が必要になります。
高カリウム血症になっていれば、これを解消する薬も使用します。
筋肉内の圧が高くなっていれば、筋膜(きんまく)を切開して圧を下げる(減圧切開法(げんあつせっかいほう))とともに、手術後の感染を予防するために、汚れている筋肉や壊死をおこした筋肉の徹底した切除を行ないます。
壊死した筋肉の徹底した切除を行なっても敗血症を防止できないとき、治療にもかかわらず高カリウム血症や代謝性アシドーシスが改善しないときは、救命のために、圧迫された手足の切断が必要になることもあります。
◆クラッシュ シンドローム - 災害看護ケアの泉
http://info.coe-cnas.jp/mdawiki/index.php/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0
クラッシュシンドローム
(カナ) クラッシュ・シンドローム (英語名) crush syndrome
(別名) 挫滅症候群
概要
倒壊した柱や壁などに体を長い間挟まれ無事救出された矢先に容態が急変し、死に至ることもある症候群のことをいう。挫滅症候群とも呼ぶ。
これは、数時間の圧迫により、その部分の筋肉が壊死したために、筋肉内のカリウムやミオグロビンが細胞外に出て、血液中に大量に漏出し全身に流れることで脱水や高カリウム血症、急性腎不全をおこし死に至る場合がある。
看護上のポイント
クラッシュシンドロームの存在と対処方法を知っておくことが重要である。
何時間挟まれていたかが重要である。成人なら4時間を超える場合は危険である(子どもや老人はもっと短時間でも危険)。
発見時には、対処方法に記載してある内容の処置を行いながら、目立つところに(患者の皮膚等に記載する場合もある)、圧迫されていただろう時間をボールペンで記入する。
発症の兆候症状には、意識の混濁やチアノーゼ、失禁などがあるので兆候を見逃さないようにする。
対処方法
急に体を圧迫しているものを取り除くと、急変する可能性があるため、圧迫部位より心臓に近いところをタオルなどで縛り(血流を停めてしまうほどは縛らないように注意する)、圧迫しているものをゆっくり取り除く(急に取り除かない)。
全身に有害物質(毒素)が流れるのをすこしでも防ぐために、心臓に近い部分をタオルやゴムで止める(締めすぎない)。
治療は透析療法が必要となる場合は、対応できる医療機関に搬送する必要がある。それまでは、点滴により血液濃度の希釈を行う事が必要である。
水分摂取できる状態なら水分補給を行う。
◆突然死をもたらすクラッシュ症候群にご用心:防災のポイント
http://bosailabo.jp/point/emergency/bls_p04.htm
発災・対比時の対処
平時の救急を扱う救命講習では教えない、災害特有の救命処置があります
突然死をもたらすクラッシュ症候群にご用心
倒壊家屋の瓦礫や、倒れた重量家具の下敷きになるなど、長時間体を挟まれた人が、救出当初は比較的元気そうにもかかわらず、突然容態が悪化し亡くなってしまう事があります。
これが、阪神淡路大震災以降、知られる様になったクラッシュ症候群です。
原因と適切な処置を知っていれば、一般市民でも命を助け得るかもしれないだけに、いざという時に悔やむ事がないよう、事前に正しい知識を得ておきたいものです。
◆クラッシュシンドロームとは?応急処置や対処法は時間との勝負!?
http://my-curious.net/734.html
家屋の倒壊などで、救助された人が突然亡くなるクラッシュシンドロームって知ってますか?
長時間圧迫された状態から助けだした時、毒素が体内を巡ってしまうことで発症するため、救助には知識が必要とされています。
現場で出来る応急処置や対処法を調べたのでまとめてみます。
一般人に出来ることは限られていますが、無知だったせいで助かったはずの命を助けられないなんてことが減るようにしていきたいですね。
◆意外と知られていないクラッシュ症候群 | 防災コラム | 安心 ...
https://www.itscom.net/safety/column/023.html
意外と知られていないクラッシュ症候群
ガレキの中から救出されたのに助からない!? 救出された時には元気でも数時間後に急変することがある。
◆ヴヲイス~命なき者の声~『VOICE』
https://youtu.be/iVp3F554i-s
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