魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

Web,雑誌 等に期待されること

2008-03-12 11:41:07 | Weblog

環境ジャーナリストの会の勉強会に参加してきました。

この情報社会の中でマスメディアの影響は大変強く、
ジャーナリストが担う責任は大きくなっています。

今回は、雑誌やWebを通して環境問題を取り上げている3名の方のお話でした

今日は、まず最初の方の発表から

フリー環境ライター
フリーで環境の記事や企業のCSR等の作成に携わっている方からは2007年12月にインドネシアのバリで開催されたCOP13にフリーの立場で取材に行かれて気づいたことを話
国際会議って実際にどのように進められていて、私たちの耳に入る情報がどのように入手されているのかということを細かく話してくださいました。
また、国際会議には様々な方々が集まってくるため、他国の現状もあわせて報告もありましたが、話を聞くと、もう環境問題は時間が無く、一刻も早く国際社会が手を組んで解決に乗り出す必要があると切実に感じました。

会議の進め方
気候変動条約締結国会議(通称COP)の流れは、各締結国から4,5人の代表者が出席し、条約を項目ごとに意見を出し合い、可決することが繰り返される。
そのため全体像がなかなか見えにくい。
重要事項は夜に閉鎖された会議で決まる。
各国の代表者は、夜中(8:00~25:00)等の話し合いで、重要事項を決定していく。最終日は、午前10時までかかった


国際会議がどのように進められているのか、今まで考えたことも無かったので、なるほどと思いました。
何百人も参加するオープンな会議では、重要な国際的事項は決定できないと主受けで、深夜まで会議って、政府も大変だと感じました。
なかなか体力が要る仕事ですね


記者発表
毎日、記者発表があり、会議の進行状況などが報告される。
記者会見はユーモアを交えて進められるため記者同士にも親近感を抱ける。
ヨーロッパやアメリカの会見がほとんどであった。
アメリカに対して各国の記者、NGOは敵意をあらわにしていて、アメリカの記者会見時のみ入室時に身分確認が行われた。カナダのCSR雑誌の“アメリカの行為は世界に対する裏切りではないか?”という厳しい質問に、会場から拍手が起こった。
日本からは鴨下環境大臣による発表があったが、日本語原稿を棒読みで、通訳が入っていた。
 日本の記者は、深夜の会議が終わるまで部屋に張り付き、関係者が部屋から出てくると質問をしたり、会場内で、関係者に一人の記者が質問を開始すると周りから他の記者が集まってきていた。他国では、そのような光景がみられなかった。どうやら、日本のマスメディア業界は競争が激しく(大衆向けの全国紙が4紙以上ある)、他国では、地域ごとに棲み分けを行っているため、情報のスピードよりも情報の内容が重要になる。
 

どこにでもユーモアは重要ですね。
日本のテレビにニュースは、どのチャンネルでも同じ内容しか伝えないが、時間がかかっても、別な視点や、じっくり取材した内容でのニュース報道がもっとあってもいいと感じました。


会議の雰囲気
今回の会議では、京都議定書(通称:KYOTO)を採択しなかったアメリカ&KYOTOを放棄したカナダ、そしてアメリカの顔色伺いばかりしている日本に非難が集まった。


京都議定書は、日本で決められたのだから、日本がイニシアティブを取るべきだとおもう。日本は国土の割りに生物層が豊かな国なので、工業だけでなく、そこも積極的に国際的にアピールしていって欲しい


NGO
会議に各国の政治家、報道関係者のみならずNGOの方々も多数集まってきていた。
会場の外で、足を引っ張った国投票が行われていて、日本も名前があがっていたが、上位はアメリカ・カナダ・中近東。
各国のNGOの方々へのインタビュー
エネルギー問題
石油・石炭の枯渇は時間の問題。(石炭の使用期間は200年と言われていたが、中国・インドの人口増加により実際は更に短い)
バイオエネルギーは実用性を考えると、まだ石油エネルギーに変われるレベルに達していない。
そうなると原子力
しかしながら、安全性や放射性物質の廃棄問題が浮上する。
日本では、岐阜県に高レベル放射性廃棄物の処理研究施設がある。
地下300キロメートル土地に放射能レベルが下がるまで埋めておくために、地盤等を調査を行っている。
放射能のレベルが下がるのには何万年もかかるそうです。

政府や電力会社の見解としては、地下300キロメートルまで掘り下げれば、地上に放射能が放出することは無いということでしょうが・・・・
本当に安全なのでしょうか?
また、その考え方は、持続的可能なエネルギーの使用方法とは考えられないです。もっと社会そのものを変えていくべきだと私は主張します。

南太平洋の環境NGO
南太平洋では、温暖化による海面上昇のための水没問題が深刻化している。
土地が水没していたら、そこに先祖代々生活している住民達は、食べ物、着る物、住む場所もすべてその土地の自然で賄っているため、その歴史ある文化が失われてします。
また、移住した場合、新しい土地で新しい文化で生活できるか?、移住の土地はどうするか?、費用負担は?課題が山積み。
しかしながら、住民の方々には温暖化問題に対する意識が低い。
情報が伝わっていないこと、またキリスト教信仰のため自然現象は神の意志という考え方。

日本の里地里山も、その土地々の自然に対応して人間の生活を営む上で文化が発達してきています。その文化は長い歴史の中で培われたものです。
南太平洋の先住民の方々は先祖代々の文化を大切に守られて生活をしてきて、今後もその生活を維持していきたいだけで、贅沢も何もしていないのに、私たち先進国の国々が贅沢をしたいばかりに、地球を汚し、そのシワ寄せを、ほそぼそと生活している人にさせているんですね。
開発か環境かという議論の前に、考えるべき問題があると感じました。

イヌイットの方々
移動にはスノーモービルを使用していたが、氷が薄くなってきたため、沈没事故で行方不明者が後を絶たないため、薄い氷を感覚的に避けられるため犬ぞりを使用することが多くなってきている。
温暖化が人権問題にもなってきている

アメリカでは
大統領選挙を控えているアメリカでは、今、環境問題を議論するよりも、次期大統領が確定して、アメリカ国内でのシステムが確立した後に、国際的に環境問題に取り組みことになる。

環境問題は一刻を争う事態なのに


最後にグット ニュース ジャパン
というホームページのサイトを紹介。
http://goodnews-japan.net/
環境問題の良いニュースのみを掲載し、NGOを盛り上げるサイト
第10回生物多様性条約締結国会議(通称:BDE COP10)が開催される愛知県発

まとめ
温暖化問題等は取り上げられだしたが、まだまだ情報量も、情報の質も足りない。各マスメディアが個々に報道するのではなく、手を組んで、大々的に展開する必要がある。また、正確な情報を伝える必要もある。
私たちにできることをメディアも一緒に考えていく必要がある。



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