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忠犬ハチ公の玄孫 ナナの遠吠え

ハチ公の生まれた街・大館は今、大変な問題を抱えています。もう黙っていられない!小さな鳴き声だけど誰かに届くことを信じて…

(緊急まとめ)秋田市総合環境センター9人搬送事故 安全対策大いに疑問

2012-07-13 08:44:21 | 汚染灰問題
ここで一旦[大館市の動き]シリーズを中断して、
全国ニュースになったシビアトラブル、秋田市総合環境センターでの9人搬送事故について
事件の経過など情報保全のため、まとめておく。
(※時間切れのため、途中までアップ。加筆・レイアウト修正予定です→※7月18日追記完了)


事故発生は、2012年7月10日の夕方だった。


作業員9人が倒れ病院へ搬送 秋田市総合環境センター

 10日午後4時半ごろ、秋田市河辺豊成の同市総合環境センターで「作業員が倒れた」と119番があった。市消防本部によると、救急車や救助工作車など計10台が出動し、作業員9人が市内の病院に搬送された。意識の有無など容体は確認されていない。

 秋田東署によると、作業員がセンター敷地内の施設6階付近ですすを払う作業をしていたとみられる。同署が原因を調べている。
(2012年7月10日18時20分 秋田魁新報HP)


作業員は命に別条なし 8人意識あり、総合環境センター

 10日午後4時半ごろ、秋田市河辺豊成の同市総合環境センターから「作業員が倒れた」と119番があった。市消防本部によると、救急車や救助工作車など計10台が出動し、作業員9人が市内の病院に搬送された。県警によると、いずれも命に別条はなく、8人は意識があるという。

 秋田東署によると、作業員がセンター敷地内の施設6階付近ですすを払う作業をしていたとみられる。同署が原因を調べている。
(2012年7月10日19時01分 秋田魁新報HP)



秋田市総合環境センター 作業員9人一酸化炭素中毒か 3人が一時心肺停止、環境センター

 10日午後4時半ごろ、秋田市河辺豊成のごみ処理施設「秋田市総合環境センター」から作業員が倒れたと119番があった。県警や市によると、19〜59歳の男性作業員9人が市内5病院に搬送されたが、いずれも意識があり現在治療中。一酸化炭素中毒とみられる。同市によると、3人が一時、心肺停止となった。県警は安全管理に問題がなかったかどうか、業務上過失傷害の疑いも含めて原因を調べている。■関連記事27面

 同市によると、事故が発生したのは二つある溶融施設のうちの一つのボイラー室。毎年行う定期点検のため先月19日に運転を停止していた。同23日から点検作業中で、今月17日から運転を再開する予定だった。

 10日は午前9時から23人で作業。このうち6人がボイラー室内に組まれた足場で、内側に付いた灰を落とす作業をしていた。午後3時45分ごろ作業を再開したところ、3人が一酸化中毒とみられる症状で心肺停止となり、監視員や周辺から駆け付けた3人を含む6人も具合が悪くなったという。

 事故当時は、運転再開に向け溶融炉内を空だきし乾燥させていた。溶融炉はパイプでボイラーとつながれ、溶融炉上部の排出部分は、防燃シートを張った木製の板でふさがれていた。市は、何らかの原因で排ガスがボイラー室に流れ込み、一酸化炭素中毒を引き起こした可能性があるとみている。

 同市は、溶融炉の運転をセンター内にある日鉄環境プラントソリューションズ秋田事業所に委託。同事業所が点検作業をスガテック東北支社(宮城県多賀城市)に委託していた。この日は同支店秋田営業所をはじめ、同支店下請けの三上工業(三種町)と佐藤工業所(秋田市)の作業員が点検に従事していた。
 
 現場はイオンモール秋田から南東へ約1.7キロ。救急車や救助工作車など計10台が出動し。一時騒然となった。

 総合環境センターは2002年3月、総事業費約204億円を掛け完成。溶融炉は1800度の高温でごみを溶かしてダイオキシン類発生を極力抑える。処理能力は1日460トン。

(■以上1面)

点検中になぜ中毒症状 警察など原因究明急ぐ 秋田市環境センター事故

 「ピーピー」と鳴り響く一酸化炭素濃度の検知器。点検中の作業員が次々と倒れた—。秋田市河辺豊成のごみ処理施設「秋田市総合環境センター」で10日夕、3人が一時心肺停止となり、6人が頭痛などを訴え救急搬送された事故。作業員はなぜ一酸化炭素中毒とみられる症状を引き起こしたのか。市や消防、警察は原因究明に乗り出した。

 「ボイラー室で何人か倒れている」。センター管理棟にいた日鉄環境プラントソリューションズ(NSES)秋田事業所の現場工事監督・相原卓也さん(47)は事故の一報を受け、直ちに溶融施設内のボイラー室に駆け付けた。

 相原さんによると、ボイラー室内で作業をしていた6人のうち、3人はボイラー室上部の点検口から自力で脱出。残りの3人は意識がなく、現場の近くで作業中だった別の作業員らがボイラー室の外に助け出した。相原さんが駆け付けた時には、意識のない3人はねかせられ、作業時に身につけていたヘルメットやゴーグル、防じんマスクが外されていた。

 駆け付けた作業員が懸命に心臓マッサージ。意識のある3人は自力で歩けるものの、ぐったりした様子だったという。他に具合が悪くなった作業員も3人いた。

 119番通報から約1分後、救急隊員が現場に到着。意識のなかった3人は、救急車で病院に搬送される途中、意識を取り戻した。

 NSES秋田事業所は総合環境センターが開設した2002年から、溶融施設の運転を請け負っている。点検作業はスガテック東北支店(宮城県多賀城市)に委託。中毒症状に陥ったのは、同支店秋田営業所と同支店下請けの三上工業(三種町)と佐藤工業所(秋田市)の作業員だった。

 「こんな大事故は初めて。安全管理にはものすごく気を使ってきたんだが…」。相原さんは声を落とした。

 午後7時すぎからは市幹部が会見し、佐藤隆幸環境部長は「原因究明を急ぎたい」と固い表情で語った。相原さんの上司に当たるNSES秋田事業所の須田和幸所長は「結果として、こういうことになって申し訳ない」とうつむいた。市や市消防本部、県警はきょう11日、合同会議を開き、終了後に現場を調査する。

 一時心肺停止の3人 意識鮮明、回復へ

 一時、心肺停止になった3人が運ばれた秋田市の秋田赤十字病院では、午後11時ごろから皆河崇志副院長が取材に応じ「3人とも意識は鮮明で回復している」と語った。3人とも会話できる状態という。搬送時点では三浦克幸さん(40)に軽い意識障害がみられたが、児玉佳史さん(19)と三上重二さん(59)にはほどなかったという。

 血液中の一酸化炭素濃度が高かった三浦さんと三上さんに高圧酸素療法を実施。2人は認知機能低下などを引き起こす恐れが残っているとして、入院させて高圧酸素療法を続ける方針。皆河副院長は「心肺停止に近い状態と聞いていた。(2人は)命に関わる可能性もあった。危険な状態を乗り越えられて良かった」と話した。

 保坂健一さん(41)の妻貴恵さん(40)は、搬送先の秋田市の病院からの連絡を受け、能代市から午後6時半ごろ、病院に向かった。ベッドの上のけに地さんと言葉を交わしたという貴恵さんは「夫は『(現場で感じた)目のちらつきがなくなってきた』と話しており、安心した。病院では、容体も落ち着いてきているとの説明を受けた」と語った。

 長男峻さん(20)は「父は一家の大黒柱。倒れたと聞いて驚いたが、大事に至らなくてほっとした」と胸をなで下した様子。一方では「なぜこうなったのか、原因を明らかにしてほしい」と話した。
(2012年7月10日 秋田魁新報朝刊)



ごみ処理施設で事故 秋田 9作業員倒れる 一酸化炭素中毒

 秋田市河辺豊成の「市総合環境センター」で溶融施設のボイラー―の点検をしていた作業員9人が中毒症状を訴えて次々倒れ、病院に運ばれる事故が10日発生した。9人のうち3人が心肺停止だったが、間もなく意識が戻った。秋田東署は業務上過失障害容疑の可能性もあるとして、関係者から当時の様子について事情を聴くとともに、市も原因を調べている。

 搬送されたのは10~50代の作業員9人。意識は全員回復したものの、いずれも三種町で、症状の重い三上重二さん(59)、三浦克幸さん(40)、児玉佳史さん(19)が秋田赤十字病院などで治療を受けている。残りの作業員は軽傷の模様だ。市が現場周辺を調べたところ、一酸化炭素の濃度が高く、中毒症状を起こしたとみられている。
 
 これまでの調べでは、事故が起きたのは10日午後4時半ごろ。点検作業をしていたのは、市が、施設の運転と点検などを委託契約していた北九州市の「日鉄環境プラントソリューションズ」の下請けの作業員26人。このうちボイラーを担当していた7人と、事故発生後、助けに入った2人の計9人が中毒症状を発症した。「スガテック」「三上工業」「佐藤工業所」の作業員だという。

 総合環境センターは、市郊外の河辺豊成にあるごみ処理・リサイクル施設で2002年4月に本格稼働した。市のホームページによると、センターはごみを受け入れて焼却・溶融処理したり、資源化できる金属ごみやペットボトルの処理をしたりしている。

 市によると、センターには二つの溶融炉がある。事故があったのは1号炉で、6月19日に停止させて定期点検中だった。定期点検は年に3、4回行う。

 作業員が倒れたのはごみを溶かす溶融炉に隣接したボイラーの最上部。溶融施設の建物の6階部分にあたる。ボイラーは、ごみを溶融した際に出る高温のガスの熱を回収し、蒸気にする装置。ボイラー内部は空洞だが、作業のため足場を組み、この日朝からすす払いなどの清掃をしていた。

 作業は休憩などをはさみ、午後3時45分に再開。しかし4時半ごろ、次々に作業員が体調不良を訴えたという。10分後、秋田市消防本部に救急車の出動を要請した。

 一方、市は午後5時40分、現地に対策本部を設置。市は同7時からセンターで会見し。「作業で安全管理が適切に行われていたか調べる。原因究明を最優先させる」。また作業を請け負っていた「日鉄環境プラントソリューションズ」の須田和幸・秋田事業所長は「このような事態になり、大変申し訳なく思っている。原因を調べ、対策を取りたい」と話した。

(2012年7月11日 朝日新聞)

 排ガス流入が原因か 秋田市廃棄物処理施設事故 業務上過失傷害の疑いも

 秋田市河辺豊成の一般廃棄物処理施設「秋田市総合環境センター」の溶融施設で、作業員らが倒れ、9人が救急搬送された事故。一時3人が心配停止となったが、搬送中に蘇生した。事故はなぜ起きたのか。県警は業務上過失傷害容疑の可能性もあるとみて、11日にも現場検証し、事故原因を調べる。

 事故が起きたのは、10日午後4時35分頃。同市によると、溶融施設内にある1号ボイラー(幅約2、5メートル、奥行き約5メートル、高さ約15メートル)内の足場で、作業員6人が、管に付着した灰などを取り除く清掃作業をし、1人がボイラーの外から危険がないか見張っていた。

 溶融施設は6月23日から定期点検中で、ボイラーとパイプでつながる溶融炉は今月9日から、内部でガスを燃やして乾燥させていた。ボイラーで7人が相次いで倒れるなどし、助けようとした2人も体調の不調を訴えて救急搬送された。7にんは午後3時45分頃から作業にあたっていた。市は、溶融炉内の排ガスがボイラー内に流入した可能性が高いとみている。
 
 市は、施設の操業や保守管理を「日鉄環境プラントソリューションズ」(北九州市)に委託。搬送されたのは、同社の下請けの「三上工業」(三種町)、「佐藤工業所」(秋田市)、「スガテック秋田事業所」(能代市)の19~59歳の男性従業員9人。

 このうち、三上工業の三上重二さん(59)(三種町森岳)と、三浦克幸さん(40)(同)、スガテックの児玉佳史さん(19)(同)が一時、心肺停止となったが、搬送中に蘇生し、その後、意識を回復した。全員、命に別条はないという。

 市環境部の佐藤隆幸部長は記者会見し、「原因究明を優先し、安全管理をしっかりとっていきたい」と述べた。

 倒れた作業員「酸欠」と話す

 現場を管理するスガテック東北支店統括マネジャーの佐藤森雄さん(60)によると、佐藤さんが溶融施設外の事務所にいた際、作業員から携帯電話で「ボイラーで人が倒れている」と連絡があった。現場に駆けつけると、デッキで5人がぐったりと横たわり、「酸欠だ」と話した。うち1人が「まだ2人中にいる」と言ったため、ボイラーの側面にあるマンホールから内部をのぞきこむと、2人があおむけに倒れていた。

 佐藤さんは防じんマスクだけを着けて内部n入った。呼びかけたが応答はなく、1人ずつ胸を抱えて運び、デッキの作業員がマンホールから引き上げた。

 2人はぐったりしており、意識もないようだったため、心臓マッサージをし、頬を軽くたたいたり、呼びかけたりして救急車を待った。佐藤さんは「生きててくれと願っていた。なぜこんなことが起きたのか」と話した。

 「こんな大きな事故なかった」

 市総合環境センターでは、県警捜査員が入り口ゲートを閉じて作業員が相次いで倒れた現場を封鎖していた。封鎖された奥には、消防車両が数台止まっており、時折、施設関係者や捜査員らがセンターに入っていく様子が見られた。

 センターで約20年働いているという男性市職員(38)は「午後4時半過ぎ頃にサイレンが鳴って、消防車や救急車が4、5台入ってきて、何事かあったと気づいた。長年働いているが、こんな大きな事故は無いと思う。怖い」と話した。

 [事件の経緯]
 16:35 秋田市が管理を委託している日鉄環境プラントソリューションズから、
       市総合環境センターにAED借用の要請
 16:40 119番通報で救急車の出動要請
 16:47 救急車が現場到着。3人が心肺停止状態。ほか6人は意識あり
 17:40 穂積志市長を本部長とする現地対策本部を設置
 18:12 心肺停止の3人が蘇生、ほか6人の回復を確認
 19:10 秋田市が記者会見
 19:12 3人のうち2人が意識回復
 19:40 残る1人も意識回復

(2012年7月11日 読売新聞)

 秋田・9人搬送 溶融炉のCO漏れ中毒? 環境センター 委託で定期点検中

 秋田市河辺豊成の秋田市総合環境センターで10日、ボイラー内にいた作業員9人が倒れ、うち3人が一時心肺停止になった事故で、秋田市と作業を受託した業者の担当者が同日夜、記者会見した。市は作業員が一酸化炭素(CO)中毒で倒れたとみており、ボイラーとつながった溶融炉からCOが漏れた可能性があるという。

 市などの説明によると、定期点検は市から作業を受託した「日鉄環境プラントソリューションズ」(本社・北九州市)ガ6月23日から作業していた。運ばれた9人は下請けのスガテック、三上工業、佐藤工業の3社の社員。この日は3社の作業員計26人が午前9時からセンター内で作業し、うち14~15人が高さ22.6メートル、5.2メートル四方のボイラー内に足場を組み、すすとりの作業をしていたという。スガテックの現場監督の男性(23)が異変に気づき、同センター職員に「AEDを貸してくれ」と要請した。内部で作業をしていたうちの6人の意識がなくなるなどし、外部で作業していた2人が内部に救出に入り、具合が悪くなったという。

 溶融炉(高さ16メートル、直径4.3メートル]内の耐れんがは新しい粘土で張り替えたため、乾燥のため9日午後6時から液化石油ガスを燃やしていた。

 一酸化炭素は無味無臭だが毒性が強く、空気中濃度が0.04%の空間に1~2時間いると頭痛などの症状が起きる。濃度1・28%の場合は1~3分の吸入で死亡するとされる。

 市環境部の佐藤隆幸部長は「原因究明を急ぎ、安全管理が適切だったか確認している。毎年やっている作業なので何が違っていたか確認したい」と話した。また同社秋田事業所の須田和幸所長は「このような結果になり申し訳ない」と話した。

(2012年7月11日 毎日新聞)


LPガスの不完全燃焼原因か、ごみ処理施設事故 県警などが現場検証

 秋田市河辺豊成のごみ処理施設「秋田市総合環境センター」で、男性作業員9人が一酸化炭素中毒とみられる症状により救急搬送された事故で、溶融炉(高さ約17メートル)の空だきのため燃料として使用したLPガスが不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が生じた可能性があることが11日、センターへの取材で分かった。

 県警は同日、市消防本部、秋田労働基準監督署と合同で現場検証を実施。事故があったボイラー(同約22メートル)周辺を調べるとともに、退院した作業員1人を含む関係者から当日の作業内容などを聴いた。県警は安全管理に問題がなかったか、業務上過失傷害の疑いも含めて事故原因を調べている。

 搬送された9人はいずれも命に別条はなく、7人は退院したという。

 不完全燃焼の可能性について、センターは「炉内の温度が思うように上がらず、(排気口を兼ねている)溶融炉上部のごみ投入口を事故当日の午前、閉じたと聞いている」と指摘しており、ごみ投入口を閉じたことが一因となった可能性があるとみられる。

(2012年7月11日23時22分 秋田魁新報HP)


 ※7月13日ここまで

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さて、続き。
この時点でツイッター上では、このニュース、かなり注目度があがっていたようで、なんと森口祐一教授(国立環境研究所29年間在籍後、2011年4月から東大・工学系研究科都市工学専攻・教授。日本学術会議,環境省,厚生労働省,国土交通省の放射能対策関連の委員会委員 ※ご本人プロフより)がレスをくださった。以下はその時の、森口先生やゴミ探偵団のジェリコさんたちとのやりとり。


7月11日 森口祐一‏@y_morigucci
横失。ガス化溶融炉はごみを意図的に一酸化炭素に転換してそれを燃焼利用するため、COのトラブルは起こりうる。症状も典型的なCO中毒のように思えます。http://www.city.akita.akita.jp/city/ev/gs/yoy … @R_hasegaa @kotorihime @yashago7nana @jerico4

7月11日 森口祐一‏@y_morigucci
秋田のものとは形式、状況が異なりますが、ガス化溶融炉の一酸化炭素中毒による不幸な死亡事故の事例もあります。 http://www5e.biglobe.ne.jp/~tokutaro/gas. … @R_hasegaa @kotorihime @yashago7nana @jerico4

7月12日 ジェリコ 吉田紀子‏@jerico4
@y_morigucci 類似事故例情報、ありがとうございました。@R_hasegaa @kotorihime @yashago7nana

7月12日 森口祐一‏@y_morigucci
類似かな、と思ったのですが、流れてくる情報を見る限り、炉形式固有の問題ではなく、初歩的な作業環境管理の不備のように感じます。 @jerico4 @R_hasegaa @kotorihime @yashago7nana

7月12日 ジェリコ 吉田紀子‏@jerico4
@y_morigucci 秋田のケース、ボイラー掃除中に溶融炉空焚きやボイラーに至る溶融炉出口をコンパネ1枚で塞ぐ、炭酸ガス測定濃度計を不所持等が「初歩的な作業環境管理の不備に」入るならば仰る通りかと。@R_hasegaa @kotorihime @yashago7nana

7月12日 自分 ‏@yashago7nana
森口先生、jericoさん、貴重な情報ありがとうございます。お礼が遅れてすみません。初歩的な作業環境管理ミスで死人が出る一歩手前だったのなら、ますますこんな施設での震災がれき焼却も不安です @y_morigucci @jerico4 @R_hasegaa @kotorihime

7月12日 ジェリコ 吉田紀子‏@jerico4
ナナさん、同感です⇒"@yashago7nana 初歩的な作業環境管理ミスで死人が出る一歩手前だったのなら、ますますこんな施設での震災がれき焼却も不安です" @y_morigucci @R_hasegaa @kotorihime

7月12日 自分 ‏@yashago7nana
先月のがれき焼却試験時の市民立ち合い説明会の際、秋田市の仲間が、作業員の更なる安全確保(パッチ線量計の携帯など)をしてほしいと散々お願いしてきたにもかかわらず、このような事態になっています @jerico4 @y_morigucci @R_hasegaa @kotorihime

7月12日 森口祐一‏@y_morigucci
秋田なら恐らく問題ないと思いますが、線量の高い地域では、炉内やボイラーの点検、清掃では線量測定を行うべきでしょう。炉壁の付着物の放射能濃度測定を行うよう現場の方々に進言してきています。 @yashago7nana @jerico4 @R_hasegaa @kotorihime

7月12日 自分 ‏@yashago7nana
先生が提言して下されば対策してくれるかもしれません。ありがとうございます。自分の地元、汚染の少ない秋田県大館市の焼却場でも、既に職員はタイベックス&N95マスク姿で作業していると聞いてます @y_morigucci @jerico4 @R_hasegaa @kotorihime


会話は以上。通常の家庭ごみの処理作業において、初歩的なヒューマンエラーで9人もの作業者が意識不明になるような処理場で、どうやって汚染がれきを安全に管理できるんだ???何から何まで万全の対策を敷いて、万が一、不具合や事故が発生した場合の対応策もきっちり整備した上で、危険物を受け入れるのが筋じゃねーの???
焼却灰問題からずーーーーーっと言い続けてきたけど、県は一つも動こうとしない。
総合環境センターの周辺住民は、そのこと解ってんの???

その後の事故の原因究明はいまだになされていない。9.6μSV/hのラジウム入り金属容器発覚事件ですら、いまだに未解決。弁護士が目の前で殺されるような無能な秋田県警じゃ、解決なんてまず無理だろーな。


以下は、その後の報道まとめ。



ごみ処理施設事故 作業中、CO濃度測らず 作業員3人証言 測定器も不携帯

 秋田市の一般廃棄物処理施設「秋田市総合環境センター」の溶融施設で作業員9人が一酸化炭素(CO)中毒とみられる症状で救急搬送された事故で、このうち作業員3人が11日、読売新聞の取材に応じ、それぞれCO濃度の測定器を携帯していなかったほか、作業中に同濃度を測定していなかったと証言した。県警は安全管理に問題がなかったか、関係者から事情を聴くなどして調べている。

 事故は10日午後4時35分頃に発生。溶融施設内になるボイラー内の足場で、6人が管に付着した灰を取り除く作業などをしていて相次いで倒れ、助けに入った3人を含め搬送された。溶融炉からCOを含む排ガスが流入したことが原因とみられる。

 市から同センターの操業や保守管理を請け負っている「日鉄環境プラントソリューションズ」などは10日夜、記者会見し、作業前にボイラー内のCO濃度を測定し、安全を確認したと説明した。

 当時ボイラー内で作業をし、助けに入った大倉貴正さん(53)は取材に対し、現場に測定器が1台あったが、「入る前にいったん測って、問題がなければ電源を切っていた」と説明。作業中の測定は「1回測れば大丈夫と思っていた。いつも『具合が悪くなったら外に出ろ』という指示を受けていた」と話した。ボイラー内で作業をしていた保坂健一さん(41)は「測定器は(個人で)携帯していない。作業開始前に『(測定を)やったのだろう』と認識して作業していた」と話した。

 約10年前から同センターで点検作業を担当している別の男性も「測定器を持って作業したことはない」と話す。男性は「今まで事故などがなかったので、慢心して(安全管理が)ルーズになっていたのかもしれない」と話した。

 溶融炉ふた 開いていた可能性

 県警と秋田労働基準監督署、秋田市消防本部は11日、秋田市河辺豊成の一般廃棄物処理施設「秋田市総合環境センター」で、合同で現場検証を行った。市は溶融炉からボイラーにつながるパイプのふたが、何らかの原因で閉まりきっておらず、炉からボイラーに排ガスが流入したため作業員が一酸化炭素中毒を起こしたとみている。県警は11日、ボイラー内を中心に調べた。12日は溶融炉のふた部分などを中心に調べる。

 市によると、同センターの溶融施設は6月下旬から定期点検中で、ボイラーは同19日から運転を停止。事故当時、作業員6にんが中に入り、1人は出入り口近くで安全確認のため見張っていた。救助に入った2人を含む計9人が救急搬送された。

 ボイラーは廃棄物を処理する溶融炉と2本のパイプ(直径約1.2メートル)でつながっている。溶融炉の内部では当時、内壁を乾燥させるため、空の状態でガスバーナーを点火していた。

 市によると、定期点検の際には、施設の管理運営を市から受託している「日鉄環境プラントソリューションズ」秋田事業所が、溶融炉とパイプがつながる部分に耐火断熱材のふたをはめこみ、ボイラーに排ガスが流れるのを防ぐことになっていた。

(2,012年7月12日 読売新聞)

⇒な。放射能対策のガラスパッチどころか、COの測定器も携帯させてなかったのが、これでバレバレだ。一般人は、ごみは燃やせば終わりと考えるだろーが、そうではない。かならず燃やした後には残渣が残る。飛灰・主灰(溶融炉の場合は、スラグ・メタルも)を産出し、炉やフィルター、耐火れんがには、煤塵(すす)や飛灰がこびりつく。これを放置していると、焼却炉やれんがなどが劣化するため、定期的な除去作業が必要なのである。

この除去作業を、施設の作業員は手作業でやるんだ。当然、すすや灰なんて粒子の細かいものは、どんなにマスクをしてたって、呼吸で身体の中に入ってしまう。
だから、がれきを燃やす・燃やさない以前に、原発事故後、一般家庭ごみからセシウムが検出されるようになってしまった今、作業員が内部被曝する可能性は極めて高い。

環境省は、作業員の年間被曝量が「一般人プラス1mSV/h以下だから大丈夫」としているが、これは外部被曝のことしか計算していない。呼吸による内部被曝のことなんて、最初っから無視してる。その程度の考慮しかしていない上に、測定器すら持たせないなんて、本当にありえねーーー!!(怒)

CO測りながら作業するなんて危険なことはせず、まずは、空だきしてる時に配管がつながってるボイラーに人を立ち入らせることを禁止すべきだろ。これを本末転倒と言わずなんという!!!!(怒)


作業員「空だき知らなかった」 秋田市環境センター事故

 秋田市総合環境センターの作業事故で救急搬送された作業員児玉佳史さん(19)=三種町、スガテック東北支店=が12日、不完全燃焼で一酸化炭素が発生したとみられる溶融炉について「ボイラー内にいた作業員に空だきは知らされていなかった」と語った。その上で「知っていればより慎重に作業できたはずだし、作業をしないという選択肢もあった。事故を防げたかもしれない」と指摘した。

 児玉さんは、新聞報道で空だきを知った。溶融施設の運転・維持管理を受託している日鉄環境プラントソリューションズ(NSES、福岡県北九州市)秋田事業所や、溶融炉点検を担当している広築(兵庫県姫路市)から事前説明はなく、事故があった10日も、通常通りの手順でボイラー内に付いたすすを落とす作業をしていた。

 ボイラー内の一酸化炭素濃度測定も手順に従い、作業直前に行っていたが、児玉さんは「空だきを知っていれば、測定回数を増やすなどの対策ができたのではないか」と指摘。作業前は毎回、危険要因をボードに書き出して作業員同士で確認、対策を講じていたといい、「空だきは当然危険要因。作業中止という判断もあり得た」と話した。

(2012年7月13日 秋田魁新報)

⇒つまりな、ボイラー内に入って、すすの掻き出し作業をやってた人たちは、隣りの炉が熱せられてることすら知らなかった、ってことだ。まさか自分たちがあぶり殺される寸前とは思ってなかっただろうそもそも、炉とボイラーの間をコンパネ1枚でふさいだだけ、っていうズサン極まりない対策で、空気の流れがまったく遮断できていなかったわけだ。
施設自体はめちゃくちゃ金かかってて、まぁとにかく立派な処理施設だけど、一番肝心な安全対策はいったいどうなってんのかね??? ここも死人が出るまで、何んにもしないんだろうな。


環境センター事故、穂積市長が陳謝 「管理・監督責任ある」一義的には業者に責任

 秋田市総合環境センターの作業事故について、穂積志市長は13日の定例会見で、「市の施設で事故が起き、関係者に多大な迷惑を掛け、申し訳ない。管理・監督責任があると思っている」と陳謝した。ただ、センター溶融施設の運転・維持管理を日鉄環境プラントソリューションズに委託していることから、一義的な事故責任は同社にあるとの認識を示した。

 穂積市長が事故に関し公の場で発言したのは初めて。事故原因については「県警が現場検証をしており、私の口から発言するのは控えたい」と述べた。

 事故は10日、溶融施設の運転を止め定期点検をしている最中に発生。県警が現場検証を行い、点検作業再開のめどが立っていないことから、17日に予定していた溶融施設再稼働は困難な状況。停止が長引けば、ごみ処理に影響が出る可能性があるという。

 穂積市長は「市民生活に影響が出ないようにしたい」と述べ、何らかの対応策を検討する考えを示した。

 また、この日は、同社の俵洋一社長が市役所を訪れ、「秋田市、市民に大変迷惑を掛け申し訳ない」と穂積市長に謝罪。この跡、俵社長は取材に対し、溶融炉で一酸化炭素が発生し、ボイラーに流れ込んだことで事故が起きたと説明。一酸化炭素の発生理由については「コメントを差し控えたい」と述べるにとどまった。溶融炉空だきとボイラー清掃を同時に行っていたことについては「計画どおりだった」とした。

(2012年7月13日 秋田魁新報)

⇒おいおい、それだけか? 被害にあった作業者の見舞いには行ったのかよ(怒)?!
ひとつ前にも書いたとおり、窓のないほぼ密閉状態にちかい空間に人が立ち入ってるのに、そこに空気が流入する先で火を使ってるんだぜ?どう考えたっておかしいだろ!!
そりゃコメントは「差し控えたい」と思うよなっ(怒)

で、がれきはどうすんだよ(怒)?! 捜査が終われば、何事もなかったかんのように、未対策で焼却再開する気か?? 森口先生が言ってるように、溶融炉内やボイラー内の空間線量測定しろよ!!!!(怒)(怒)(怒) すすやら灰やら掻き出すような、原始的な作業するのは民間人が手作業でやるんだろーがっ!!!! 被曝対策も、アスベストやヒ素・六価クロム対策も無しかよっ??
なんとかしろよ、労働基準監督署!!!!(憤)(憤)(憤)



溶融炉空だきと清掃「同時に行わない」 大分市の類似施設 有毒ガス流入危惧

 秋田市総合環境センターの溶融施設と構造や稼働時期がほぼ同じ大分市の佐野清掃センターで、溶融炉空だきとボイラー清掃を同時に行うのは危険として別々に行っていることが13日、分かった。秋田市総合環境センターでは10日、一酸化炭素中毒とみられる症状で作業員9人が救急搬送される事故が発生。溶融炉空だきとボイラー清掃を並行して行っており、溶融炉の不完全燃焼で発生した一酸化炭素が原因とみられている。

 両センターの溶融施設はいずれも新日鉄エンジニアリング(東京都品川区)が設計・施工。佐野清掃センターは大分市のごみ処理施設で2003年4月、秋田市総合環境センターは前年の02年4月に稼働した。

 佐野清掃センターの担当者は「溶融炉とボイラーや燃焼室はパイプでつながっている」とした上で、「溶融炉(を空だきして)の乾燥作業では、有害なガスがボイラーに流入する可能性があり、危険が伴う。清掃作業と同時に行うことはない」としている。

 両センターの溶融施設の運転・維持管理を受託する日鉄環境プラントソリューションズ(NSES、福岡県北九州市)は11日、「事業所によって事情は異なるが、原則別々に行っている」と説明していた。

 一方、県警は13日、業務上過失傷害の疑いで現場検証を行った。検証は11日から3日連続。現場検証について県警は「今後も必要があれば行う」としている。

(2012年7月14日 秋田魁新報)

⇒おや、これについてだけは、独自取材したんだな、さきがけは。
まあ、電話で問い合わせるくらいなら、簡単だわな。何も取材しないよりはずっとマシだ。
しっかし、人がボイラー内に立ち入ってる時に、火であぶるなんてこと、関係者でなくても「危ない」って解るだろーよ。
ま、放射能つきのがれき燃やしても「安全です」って言っちゃう程度の頭だから、一酸化炭素なんか大したことないんだろーな。

つーかさ、溶融炉の構造自体、色々問題があるって環境ジャーナリストの青木泰さんが言ってたじゃん。炉内で温度が上がりすぎた場合、原発と同じで、炉内が空気圧で爆発しないように「ベント」するためのバイバスの配管が、設計図には記載されてないけど、どの焼却炉にもあるんだってで、普段からその「ベント」は普通にやってるんだって

だから、放射性物質やら有害物質を、煙突に出ていく直前の箇所で計測したって無意味なんだ、って言ってたじゃん(2月のサミットで)。ないはずの配管からダダ漏れなんだぞ、普段から。そういうこと、ごみ問題に昔から取り組んでる人なら、全部知ってんの。
知らないとは言わせねーぞ、県職員!!秋田市職員!!バカ殿!!つみき崩し!!


じゃあ、今回は最後におまけ。環境省の99.99%神話でおなじみの「バグフィルター」を、焼却施設でどうやって清掃しているか、動画をみつけたから貼っておく。
さすがに溶融炉内やボイラー内で撮影した動画は見つけられなかったが(おそらく真っ暗かつ粉塵が舞ってるから撮影機材が傷む)、どういう作業をやってるか、イメージは伝わると思う。

誤解のないように注意書きしておくが、↓は、あくまでも作業が解りやすいように、あえて施設外でバグフィルターの清掃を解説するための実験映像。
やぐらの中央にぶら下がってる黒っぽくて細長い物体がバグフィルターの中に詰まっている「濾布(ろふ)」(=掃除機のフィルターのような不織布でできている)である


【有限会社 伊藤組】バグフィルター清掃実験(1)説明


【有限会社 伊藤組】バグフィルター清掃実験(2)作業


⇒黄色いホースの先が、バキュームにつながっていて、濾布にこびりついている灰やすすを吸い取っている。

【有限会社 伊藤組】バグフィルター清掃実験(3)結果に関する説明


⇒通常、このようにバグフィルターを1本ずつにバラして清掃することはない。一か所に何十本もまとまって、蜂の巣状になっているところに、排ガスを通して、すすや灰を除去するのである。

【有限会社 伊藤組】バグフィルター清掃実験(4)結果


⇒どんな材質で、どんな厚みのものか、これを見れば一目瞭然。こんなんで、福島第一原発や、チェルノブイリから飛んできた、目に見えない、超微粒子の大量の放射性物質を吸着除去できるんでしょーかね???フィルターメーカーは、どこも口を揃えて「バグフィルターで放射性物質は除去できません!」って回答してるけどな。

【有限会社 伊藤組】バグフィルター清掃風景


⇒これが、実際の焼却炉に設置されているバグフィルターの清掃作業。こうやって、蜂の巣の穴状になっている1本1本をバキュームで吸い出すのである。
この施設はバグフィルターの設置されている空間の上部がハッチになっているから、外から作業できている。しかし、どの焼却施設でも同じ構造になっているわけではない。
窓のない空間で吸い出し除去作業をやってるところもある。

⇒因みに↓は、バグフィルターのある空間に降りて、真横から見た状態。

乾燥機B系バグフィルター


最初の動画にも出てきたように、作業員は防護服(タイベックス)と防護マスクという、原発作業員と同じ装備で作業している。そして、点検・メンテナンス作業はこれだけではない。
炉にこびりついた灰やすすをガリガリこそげおとしたり、劣化した耐火れんがを一枚一枚張り替えたりもする。
今回の総合環境センターの事故も、その貼ったばかりの耐火れんがを、早く乾燥させて固めるために行っていたはずである。

こうやって、誰かが身体を張って維持してくれているからこそ、我々の市民生活が成り立っている。そんな彼らの安全を考えずに、更なる危険を受け入れろというから頭にくるんじゃーーーーっ!!!!!(怒)(怒)(怒)



意識回復された作業員の皆さんに心からお見舞いと、早期の復帰をお祈り申し上げます。


※とりあえず、この記事完了。誤字脱字はあとで修正しまつ。
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