日付変わって、ついに明日になりました!!
直前はいろいろやることがありそうなので、今のうちに…っと。
「汚染灰受け入れについて」大館市の説明会
日時:10月20日(木)午後6時
会場:大館市中央公民館視聴覚ホール
*誰でも参加できます
主催:放射能を拡散させない市民の会
「市民の会」公式HP、
ネット署名、ブックマークに追加しました!
http://ww32.tiki.ne.jp/~kisd19470228/
http://www.plz-sign.com/sig.php?id=0000040
正式な所定用紙による署名は10月15日現在で1400筆集まったそうです。
引き続き署名活動は実施中!
署名用紙のダウンロードは市民の会HPからできます。
ネットより、紙に自筆で書いたほうが効力があるので、手間はかかりますが
何卒ご協力お願いいたします。
返送先は以下のとおり。
〒017-0896
秋田県大館市字大館105 放射能を拡散させない市民の会
ネット署名ももちろん大歓迎ですが、フルネーム、フル住所(番地まで)
記入漏れにご注意ください、とのことです。
市民の会と連携している「セシウム反対母の会」のブログもブックマークしてます。
お母さんたちは、ものすごく良い動きをしていて、先日、大館市議会議員全員に
公開質問状(アンケート)を実施!
市議たちがいかにこの問題に対して危機感がないかがあぶり出された!!
半数が無回答だったことで、それはもう明白!
回答があった市議のアンケート全文がこのブログに掲載されているので
是非見てやってください!そりゃもうびっくりだから(笑)
告知は以上。
ここ数日手伝いもろもろで忙しく、細かい情報収集ができなくて辛い…。
首都圏各地で高濃度汚染のホットスポットが見つかったり、ストロンチウムが
横浜まで飛んでたり(中にはラジウムの夜光塗料が一般家庭から発見された!)
しているわけだが、はっきり言ってもうその程度のことではナナは驚かない。
そういうことは至るところで考えうるから。
大事なのは、もっと丁寧かつ細かく、線量の測定を、行政が危機感をもって
やらなきゃならんってこと!市民が測って通報して発覚するなんて、行政の
怠慢以外の何物でもない!!
国の放射性物質への対応の甘さがずーーっと放置されてきた結果のひとつが
弦巻のラジウム発覚なわけで、報道では、国が鉱山跡で処分に困った
ラジウムを、積極的に民間に売っぱらってきた事実があると言ってた。
で、ラジウム温泉水なんてもんを民間療法的に販売することを、
「ヤバい」と分かっていながら取り締まっていない実態があることも
専門家が指摘してた。
この事件によって、
「自然界にはもともと放射性物質が存在していて、人体は日々微量の
放射線を受けているから健康に害はない」
という大館市の説明チラシは、根底からくつがえされたことになる。
もしその理屈が通るなら、弦巻の住宅からもともと自然界に存在してる
ラジウムを撤去する必要なんかねーじゃん。
ラジウム温泉は身体に良いもんだ、って市長言ってたよな?!
なんで慌てて放射性物質マーク付きの容器に入れてさっさと撤去したのか
筋が通る説明してみろっ!!(怒)
それよか今ずーっと問題なのが↓の問題。
「がれきの受け入れを」 環境省、全国の自治体に調査票
東日本大震災で発生したがれきの広域処理を促すため、環境省は11日、受け入れが可能かどうか、全国の自治体に意思を確認する文書を送付したことを明らかにした。回答期限は21日まで。
がれきは宮城、岩手、福島の3県で計約2300万トン発生したと推計されている。他県のがれきの受け入れは現在、東京都と岩手県が表明しているだけで、放射性物質の汚染を心配する意見が多く、自治体の消極姿勢が目立つ。
調査結果について、個別の地方公共団体名は公表しない。また受け入れ先の住民の理解を得るため、安全性を説明したパンフレットも作成し、説明会などの開催も考えているという。
同省は「受け入れを求めるがれきは、放射性物質がごく微量で安全性が確認されている」と強調している。
(2011年10月11日 産経新聞)
この時点までは、「締切まで時間がないな。大館はなんて回答するんだ?」
ぐらいにしか思ってなかった。
ところが、よくよく情報収集してみると、この調査とやらにはからくりが
あることに気づく。
まずはじめに入ってきた情報は、愛知県愛西市の市議さんからのもの。
▲愛知県:災害ごみ受け入れ調査に「受け入れできない!」の選択項目がない!
⇒つまり、書類の赤強調部分を見てわかるように、選択肢がぜ~んぶ
「受け入れる」こと前提のものばかりで、「受け入れ無理です」とは
答えられないようになってるわけだ。
あと、
【東京が災害ごみを受けることを皮切りに、環境省出先機関がマッチング
をする】
【調査をするが、市町村が答えたことは公表しない】
となってるわけ。マッチングとは、環境省が受け入れ自治体の処理業者と
がれき搬出自治体を、環境省が仲介して提携させてやるよ、ってこと。
しかも、
その情報は一切住民に開示されないから、どの処理場に
どこから来たがれきがどんだけの量搬入されているかが
まったく分からなくされているわけだ。
ありえね~~!!(怒)
他の県でもこの
【環境省ゴリ押し調 査 通達】は一斉に実施されているわけなので
どんな状況かは、以下の報道をご確認ください。
【京都】21日までに受け入れ可否を 被災地がれきで県要請
東日本大震災で発生したがれきの広域処理で、環境省が被災地外の自治体の受け入れ意志を再調査することを受け、滋賀県は14日、県内の市町と一部事務組合への説明会を大津市内で開き、21日までに回答するように伝えた。出席者からは「現状では受け入れは難しい」との慎重な考えや「住民の不安にどう答えればいいのか」と苦悩する声が聞かれた。
広域処理の対象となるがれきは、岩手県と宮城県の計約2千万トンのうち両県内で処理できない分。環境省は4月、全国の自治体を対象に受け入れる余裕があるかどうかを調査した。572市町村・一部事務組合から年間最大で計488万トンという回答があったが、住民の間で放射性物質汚染を懸念する慎重論が強まっている。
この日の説明会には県内10市と6一部事務組合から担当職員21人が参加し、非公開で行われた。県職員は環境省が4日付で決定した再調査について、受け入れの意志や処理可能ながれきの種類、量、条件を聞くものだと説明したという。広域処理を行う際に環境省が定めた放射性セシウム濃度の安全基準は、焼却後の灰で1キログラム当たり8千ベクレル以下であることも紹介した。
県内では4月の調査で、破砕が2市と1一部事務組合、焼却については4市と2一部事務組合が受け入れる余裕があると回答した。しかし、説明会では「なぜ基準は8千ベクレルなのか」「住民からの不安の声が強い」などと懸念が多く聞かれたという。
県内自治体などの回答を取りまとめて環境省に伝える県循環社会推進課は「住民や自治体の不安の声もきちんと国に届けたい」としている。
(2011年10月15日 京都新聞)
【滋賀】東日本大震災:発生のがれき、県が受け入れ再調査 国に21日回答
◇住民、不安の声も
東日本大震災で発生した大量のがれきの広域処理を進める環境省からの要請を受け、県は14日、各市町のがれきの受け入れ意思と受け入れ可能量の再調査を始めた。21日までに結果をまとめ、同省に報告する。
県によると、4月に同省から問い合わせがあり、甲賀市のクリーンセンター滋賀など3施設で年間計約2万トンの埋め立て容量があるが、受け入れを表明している施設はないと回答した。
1回目の調査では、破砕については大津市、栗東市、中部清掃組合が計1740トンの受け入れを表明。焼却では両市と同組合、草津市、彦根市、湖北広域行政事務センターが計1万2680トンの受け入れを表明したが、放射能問題を受け、同省が改めて調査を求めた。
14日に県が大津合同庁舎で開いた再調査の説明会には12市町と6行政組合の担当者が参加し、「安全性について十分な説明をしてほしい」といった声が出た。県によると、県民や近隣府県の住民らから「琵琶湖が汚染されると困る」など、受け入れに反対するメールや手紙が寄せられているという。
(2011年10月15日 毎日新聞)
【岐阜】東日本大震災:がれき受け入れ、拒否に言及せず 中津川市長が回答書
中津川市の大山耕二市長は14日、東日本大震災の被災地のがれき受け入れをめぐり、市民団体「中津川の環境を守る会」(野田契子代表)が大山市長に提出していた公開質問状に回答書を出した。同会が求める「受け入れ拒否」には言及していない。
質問状では、同市が環境省の要請に対して「600トンの受け入れが可能」と回答し、市議会で「市として放射能汚染廃棄物でないか責任を持ってチェックする」と述べたのは、受け入れを前提にしており市民の不安はぬぐえないと指摘。「がれきの主灰、飛灰などをどのように処理するのか」などと尋ねた。
回答書では「仮に被災地自治体から受け入れ要請があった場合、放射能汚染廃棄物でない証明書の添付を求め、環境調査機関で内容を確認して結果を市民に周知する。汚染されていない廃棄物を受け入れる場合は、市環境センターで焼却処理する」などとしている。
これに対し野田代表は「県内では、いったん受け入れを決めていた21自治体・団体のうち14が住民の理解を得られないとして撤回している。中津川市は、なぜ拒否できないのか」と反発している。
(2011年10月16日 毎日新聞)
⇒このほかに、愛知県の大村知事が国に処理指針を明確化するよう環境省に申し入れするとの報道もある。
1コだけ気になっているのは、関西地区、特に京都・滋賀の主張が、
京都五山の送り火問題のときの被災松受け入れ拒否と、同じような論調だったら困る、ということ。
被災松の時は最初、ほとんど被災地差別的な反対意見が中心で、ひたすら「持ち込むな」とか「琵琶湖が汚染される」とかいう、大げさな拒否反応だった。
あの時もナナは書いたけど、確かに松の表皮に放射性物質が付着している可能性が
高かったし、事実、後からの検査で検出された。
でも、
送り火で燃やすくらいの薪の量で、琵琶湖全体が汚染されるわけがない。
問題なのは、その
燃やす現場で作業する人たちが、直接煙を吸ったりした場合に
絶対内部被曝しないとは言い切れないということ。その
対策がとられていないのに
安易に燃やすことはやめたほうがいい、とここの記事にも書いた。
その理屈を理解した上で、今回のがれき問題を検討しなければならない。
何が問題って、
量が被災松とは比較にならない、膨大な量になるからだ。
焼却する場合、焼却炉に高性能のフィルターが設置されていなければ、
必ず空気中に放射性物質が放出され、排水が出る場合はそれに含まれて河川に
流入する。
それが流入する河川経路となっているのであれば、琵琶湖が汚染される可能性は
否定はできない。
それを懸念するという話なら、至極真っ当だと思うぞ。
そんなこんなで情報収集してる中で見つけた記事が↓。
東日本大震災:がれき「処分コストばく大」 瀬戸・東京農工大名誉教授が講演 /愛媛
◇ごみと原発考える
東日本大震災の被災地の災害廃棄物(がれき)の受け入れについて考えようと、40年以上ごみや廃棄物問題の研究をしてきた東京農工大の瀬戸昌之名誉教授の講演会「ごみと原発を考える」が15日、松山市堀之内の県美術館講堂であった。
災害廃棄物について考えるため9月に発足した市民団体「ごみを考えるネットワークえひめ」が主催した。
自らがかかわった東京都日の出町の処分場について説明した瀬戸名誉教授は、「同町の処分場では多摩地域の約360万人の一般廃棄物を燃やした灰を埋めている。学識者が遮水シートを敷いてあるからごみから出た汚水が地下水を汚すことはないと言っているが、結果的に日の出町の地下水は下水並みに汚れた」と指摘した。
また、震災による災害廃棄物については、「処分のコストは一般廃棄物で1トンあたり10万円はかかる。災害廃棄物や放射能で汚染された廃棄物となると、除染費用や運送費でもっと高くなり処分料金はばく大になる」との見通しを示した。
瀬戸名誉教授は原発事故への補償について、「福島第1原発事故前は利益を独占しながら、事故後のがれきの処分費用は税金で払っている。まずは東京電力に除染と補償をさせるべきだ」と主張した。
(2011年10月16日 毎日新聞)
⇒こういう専門家の意見・アドバイスを、市民の会、母の会でも聞けると
いいよなぁ。なかなか適任の人が見つからないし、実際いてもこの国の状況だと
発言がものすごく重くなるから、引き受けてくれる人も少ないのかもなぁ。
今こそ、日本人の知恵と勇気と正義が試されるときだとナナは思うぞ。
おすすめの専門家や、灰・ガレキの処分方法の情報がありましたら、
どしどし教えてください!!
毎日新聞よ、こういう情報は是非全国紙で取り上げてくれ!!