忠犬ハチ公の玄孫 ナナの遠吠え

ハチ公の生まれた街・大館は今、大変な問題を抱えています。もう黙っていられない!小さな鳴き声だけど誰かに届くことを信じて…

【情報拡散希望】エコシステム花岡 最終処分場 新・増設 住民説明会【本日!!】

2014-09-25 08:54:57 | 汚染灰問題
前の記事から、1年2カ月も放置していたとは。自分でも驚いている。

廃棄物問題のアーカイブとして利用くれてる方には、心からお礼と更新停滞のお詫びをお伝えしたい。

この間の秋田県北(大館・小坂)の焼却灰問題等の状況は、改善されることは一切なく、
停滞と悪化だけであった。

その辺りの詳しい流れも、いずれ書かなければならないのだが、本日はそんなことをしている時間がなく、
切羽詰まった状況のため、告知と必要最低限の情報だけお伝えすることを許してほしい。

本日、2014年9月25日(木)午後6時30分~、大館市花岡公民館にて、
エコシステム花岡の新・最終処分場建設計画についての住民説明会が開催される。



簡単にいうと、今稼働中のDOWAエコシステム花岡の最終処分場の受け入れ容量が限界になりつつあり、
今後も一般廃棄物(焼却灰、不燃物残渣)やら産廃(汚泥、廃プラスチック、その他)などを
バンバン受け入れて処理して埋め立てるために、新たな最終処分場を増設したいのだが、
勝手に造ると県の条例などに引っかかって違法となるため、周辺住民に対して形の上だけでも
説明会を開くんだよ
、ということである。

ここで問題となるのは、処理される廃棄物について一切詳細が記載されていないことである。

(1)震災の2011年から、DOWA・エコシステムをめぐって問題となってきたのは、
首都圏の一般廃棄物=ゴミ焼却場からでる焼却灰に放射性物質が膨大に含まれており、
数万ベクレル/kgを超えていたこと。

(2)そして、環境省の特措法という法律で、震災前は違法だったにもかかわらず、
8000ベクレル/kgという濃度であれば、雨ざらしの処分場に埋め立てても問題ないとされてしまい、
8000ベクレル以下なら、いまでも受け入れが可能になっているということ。

(3)また、焼却灰とは別に、PCBという超猛毒物質が含まれた廃棄物や、何で汚染されているかも
わからない土壌を浄化するため、焼却処理事業を、DOWA・エコシステムとしては今後30年以上に
わたって継続・拡大させていく計画だ、ということ。

(4)それら、金儲けのために受け入れた廃棄物の処理後の残渣を、新たに最終処分場を造って
37年の間は確実に埋め立て続け、埋まったものは未来永劫そこに残り続ける、ということ。


大館といえば、去年8月9日の豪雨で、駅前が水没したり、河川が氾濫し農地・住宅地が被害を受けた。
市の発行したハザードマップでは、花岡・松峰地区は土砂崩れの危険箇所とされている。
そんな場所で、今現在も処理作業と埋め立て作業が継続されていて、さらに最終処分場が増えることになる。

震災廃棄物問題を検証する中で、焼却処理で放射性物質などの有害物質が環境中にガス化して出ていくのを
防ぐはずのバグフィルターに全く効果がないことが判明したり、
雨ざらしの管理型最終処分場からは、ひっきりなしに放射性物質が流出していることは、すでにバレている。
それでも、社会的な問題に関心のない人たちは、この危険性についての情報を全く知らない。
なぜならマスコミが検証も報道もしないから。国も県もわざわざ反対されるような情報を公表しない。

こういう場合、自分や自分の周りの命や健康、環境を守るには、自分たち自身の力で何とかするしかないのだ。
情報収集も、調査も、判断も、人任せではなく、自分でやるしかない。
国・政府が国民の命や財産を守ってくれないことは、原発事故が証明した。

大館市民の良識を信じたい。

というわけで、
本日9月25日午後6時30分、花岡公民館。
なんとか都合をつけて出席し、DOWA・エコシステムが何を考えているのか、
しっかり聞いて、問題点をあぶりだしてほしい。



処分場増設計画(縦覧)については、「エコシステム花岡」のHPでも見れるので、検索を。
ついでにPCB処理についても確認することをおすすめする。



以下は、関連する報道記事の引用。ご参考に。



エコシステム花岡 最終処分場新設へ 大館 アセス縦覧きょうから 25日に住民説明会(平成26年9月17日・北鹿新聞)

 大館市花岡町のエコシステム花岡(下總正則社長)は16日、同社所有地に新たな廃棄物最終処分場の建設計画を進めていることを明らかにした。埋め立て容量は94万1665立方m、埋め立て期間は36年6カ月の予定。環境影響評価(アセスメント)などを経て29年9月着工、32年12月完成を目指す。

 同社によると、全国的に最終処分場の残容量は減少傾向にある。廃棄物の減容化やリサイクルの取り組みが進められているものの、各地で処分場整備が求められているという。同社を含むDOWAグループは中間処理などの事業を拡大する方針だが、既存の処分場の残容量が激減し、向こう10年程度で満杯になるため早急な対応が必要だとしている。

 計画では同社所有地北西側6・1ヘクタールに、埋め立て面積4万5841平方mの管理型最終処分場を新設する。容量、面積とも既存の処分場に比べ半分程度を見込んでいる。受け入れるのは許可を受けている産業廃棄物(汚泥、廃プラスチックなど)と一般廃棄物(不燃物残土、焼却灰)。埋め立ては5期に分け、1~3期は堀込み型とし、4・5期は現状地盤より上に突出形状で15mかさ上げを行う。このためかさ上げ埋め立て時に土堰堤を築造する。事業費は数十億円とみられる。

 同社は県環境影響評価条例に基づき、アセスメントを行うための環境影響評価方法書を県や市に提出。17日に縦覧を始める。25日午後6時半からは花岡公民館で住民説明会を開く。(了)



エコシステム花岡 最終処分場の新設計画 廃棄物受け入れ 32年12月完成目指す 37年間埋め立て可能(平成26年9月18日・おおだて新報)

 大館市花岡町のエコシステム花岡(下總正則社長)は17日、所有地内で進めている廃棄物最終処分場の新設計画を公表した。現在の最終処分場の北西側を

建設予定地としている。容量は94万立方m余、埋立期間は約37年間を計画。29年9月着工、32年12月の完成を目指している。現在、環境影響評価のため事業計画などを公開しているほか、25日には花岡地区で住民説明会を開く。

 同社は、廃棄物処理や土壌浄化などを手掛けている。旧花岡鉱山の露天掘り跡地を活用した現在の最終処分場(容量約200万立方m)は、昭和62年8月に埋め立てが始まった。

 同社によると、最終処分場の容量は全国的に減少しており、同社の処分場も受け入れ可能な期間はあと10、11年ほどと推定されているという。事業計画では、選別・薬剤処理・固形化などの中間処理事業の拡大、推進を図ることに加え、次期最終処分場の整備が必要としている。

 計画によると、建設予定地は同社事業用地北西側の約6.1ヘクタール。管理型最終処分場として整備し、埋め立て容量は94万1665立方m。埋め立ては5期に分けて行い。全体の期間は36年6カ月となる計画。

 受け入れるのは、現在と同じ一般廃棄物(不燃物残さ、焼却灰)、産業廃棄物(汚泥、廃プラスチック類、ガラスくず、金属くずなど)。

 1期(容量21万841立方m、期間8年2カ月)、2期(16万9893立方m、6年7カ月)、3期(19万7908立方m、7年8カ月)は掘り込み型で埋め立て。
 4期(16万5567立方m、6年5カ月)、5期(19万7446立方m、7年9カ月)は地盤より上に15mのかさ上げをして埋め立てを行う。かさ上げに当たっては適時、土堰堤を造るとしている。平成29年9月に準備工事に着手し、32年12月の完成を目指している。

 同社は、県環境影響評価条例に基づき、事業計画や評価項目、調査と評価の手法などを示した方法書を県と市に提出。17日から大館市役所(2階環境課)や同社(花岡町字堤沢42)、県庁(本庁舎5階)で縦覧に付している。

 環境保全などの見地から意見を提出することができる。縦覧は10月16日まで。方法書は同社ホームページでも公開している。住民説明会は、25日午後6時30分から花岡公民館で開かれる。(了)



PCB無害化処理新施設建設に着手 エコシステム秋田26年度稼働目指す(平成26年8月24日/北鹿新聞)

 DOWAエコシステム(本社東京都)はグループ傘下のエコシステム秋田(大館市花岡町)に低濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)汚染廃棄物を無害化処理する新たな焼却施設の建設に着手した。20人程度の新規雇用を見込んでおり、平成26年度中の稼働を目指す。

 PCBは、変圧器(トランス)など電気機器の絶縁油として使われたが、PCBが混入した食用油によるカネミ油症事件などが発生、昭和47年に製造が中止された。PCBを含む電気機器は国内に約160万台あると推定され、国は平成13年に特別措置法を制定。16年に無害化処理を始めたものの、処理施設が11カ所と少なく、期限を28年7月から39年3月に延長した。

 DOWAエコシステムは17年から、環境省の焼却実証試験に複数の拠点で参画。安全にPCBを分解・処理できることを確認した。23年から岡山県で連続式専用焼却炉による高効率処理を行い、本県でも同じ方式の施設を新たに建設することにした。

 岡山県のグループ会社では、PCBに汚染された電気機器を850度の高温で4時間以上加熱し無害化。分解されたPCBを含むガスを1100度で処理すると完全に分解できるという。1日あたり48㌧の処理能力があり、ほぼ同等の焼却炉をエコシステム秋田に新設する予定。投資額は公表していない。

 エコシステム秋田は23年に微量PCB汚染絶縁油処理で環境大臣認定を取得。既設の焼却炉で廃油を処理しており、新焼却炉の建設で廃電気機器も含めたPCB廃棄物の処理拠点となる。

 DOWAホールディングス企画・広報部門は「確実で安全な低濃度PCB廃棄物の処理を進め2027(平成39)年3月を法定期限とするPCB廃棄物の処理推進へ貢献していく」としている。(了)



※時間がないため、誤字脱字未確認。必要に応じてのちほど修正しまつ。ご容赦を。





コメント (2)
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