間が空いてしまったけど、(1)に続き放射能汚染灰問題の
経緯を記す。
たぶんこの記事で現時点に追いつくかな?
空間放射線量、最大で通常の7.4倍 大館、小坂の3施設
千葉県流山市や松戸市から搬出された国の基準を超える放射性セシウムを含む焼却灰が大館市と小坂町に運び込まれた問題で、県は22日、両市町の最終処分場などで空間放射線量を調査し、最大で県内の通常レベル上限(毎時0.086マイクロシーベルト)の7.4倍の放射線量を検出した。
県が調査したのは、同市花岡で焼却灰の処理をしているエコシステム秋田、埋め立て先の処分場エコシステム花岡(同市)とグリーンフィル小坂(同町)の3カ所。県は12日に両処分場の敷地境界で放射線量を測定しているが、場内を調査するのは初めて。
結果はエコシステム秋田が0.06〜0.09マイクロシーベルト。エコシステム花岡は0.03〜0.42マイクロシーベルト、グリーンフィル小坂が0.03〜0.64マイクロシーベルトで、敷地境界は共に通常レベルだった。
(2011年7月23日 秋田魁新報)
⇒リンク切れ(でもググるとあちこちでひっかかる)。
魁のえらいところは、ちゃんと「通常レベル〝上限〟」って
断って数値を比較・産出してるところ。
どっかの地元紙みたいに、測定最小値÷通常レベルの最大値で
なるべく低い値を出すようなイカサマやってるとこもある。
ちゃんと計算機使って自分で計算したほうがいいね。
で、明らかに線量あがってます。
0.64μSV/hなんて、事故後県内の最大値でしょ。
【千葉】セシウム検出焼却灰、処分見通し立たず
千葉県・東葛地区の清掃工場でごみの焼却灰から国の基準(1キロ・グラムあたり8000ベクレル)を上回る放射性セシウムが相次いで検出されて約1か月たつが、流山、松戸、柏市などは問題の灰の保管場所に依然、頭を抱える。
最終処分場がある県外の自治体などは、基準値以下になるまで焼却灰の受け入れを拒否する方針を示し、焼却場内などで灰を仮保管する。国に保管場所や最終処分場の確保などを要望しているが、見通しが立たないまま、タイムリミットが迫っている。
流山市は8日、市クリーンセンター(流山市下花輪)で今月2日に採取した溶融飛灰から2万210ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。先月、検出した2万8100ベクレルより低かったものの、依然、基準を上回るレベルだ。
先月、秋田県小坂町など県外の最終処分場への焼却灰の搬出を停止し、約140トンを同センター内の建屋などに仮保管。焼却灰を減らすため、各家庭に自宅の草を庭に埋めて処分するなどのごみ減量化を呼びかけているが、このまま焼却を続けると、「仮保管は9月中頃までが限界」(市クリーン推進課)と打ち明ける。
松戸市も、市内2か所のクリーンセンターで計約30トンの焼却灰を保管しているほか、秋田県小坂町から受け入れ合意を破棄されたため、同町へ搬入する予定だったコンテナ6台分の焼却灰(約60トン)を引き取る。
市和名ヶ谷クリーンセンターでは、2日に採取した焼却灰が基準値を下回ったものの、受け入れ先の自治体が慎重な姿勢を示し、「早期に再開できるかは不明」(市環境計画課)としている。
柏市は市内2か所のクリーンセンターで飛灰の固化物が基準を超え、センター内でドラム缶に入れて保管している。市内の最終処分場への埋め立ては、基準を下回ったとしても周辺住民らの反対で困難な見通し。
流山市や松戸市とともに国に解決策を要望し、「今月中に対処しなくてはならない」(柏市環境部)と危機感を募らせる。
(2011年8月9日 読売新聞)
⇒たしかに溜まってく一方なんだもん、困るよなぁ。
でも、だからといって、大館がぜ~んぶ引き受けたら、
関東圏は厄介払いができて健康安全に暮らせるようになり、
代わりに大館が放射性物質まみれの墓場になるってことなのよ。
儲かるのはDOWAと、一部の癒着してる最低の奴らだけ。
放射性物質含む灰、埋め立て可能…環境省原案
東京電力福島第一原発事故により放射性物質が付着したがれきや汚泥の焼却灰について、環境省は10日、すべての焼却灰について技術的に埋め立ては可能とする処理方針の原案を公表した。
同日開催された同省の有識者会議「災害廃棄物安全評価検討会」に示され、早ければ今月中に処理方針を固める。
同省は6月、放射性セシウム濃度が1キロ・グラム当たり8000ベクレル以下の場合、最終処分場に埋め立ててもよいとする方針を発表したが、8000ベクレルを超える場合は一時保管を求め、最終的な処分方法を示していなかった。原案では、8000ベクレル超の焼却灰を埋め立てる場合、地下水の汚染を防ぐために、セシウムと水が接触しない状況を作るか、適切に排水処理をする必要があると指摘。8000~10万ベクレルの焼却灰については〈1〉雨水が入らない屋根付き処分場を用いる〈2〉耐久性がある容器に入れる〈3〉セメントを混ぜて固める"――などの措置を求めた。
(2011年8月11日 読売新聞)
⇒アンダーライン部分にあるとおり、汚染灰を埋め立てる場合は
【水分に接触させない】ことが大原則。
グリーンフィルみたいに、処分場の土に直接埋めて
上からコンクリかぶせただけなんて言語道断!!
処分を少しでも進めたいがために、ユルユルにした国の方針よりも
さらにいいかげんな方法だってことに他ならない。
コンクリに浸透した雨水が灰にも染み渡り、ゴムシートをつたって
セシウムが大量に含まれ廃液が出てきて、そのまま川に流される。
灰に放射性物質 公表せず埋める
静岡県浜松市が、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、下水処理施設の汚泥などを焼却して出た灰から放射性物質が検出されていたのに、国の通知に反して一般に公表しないまま最終処分場に埋め立てていたことが分かりました。
浜松市によりますと、先月19日、市内の下水処理施設から出た汚泥などを焼却処理する施設で灰を検査したところ1キロ当たり282ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。国は6月にまとめた方針で、1キロ当たり8000ベクレル以下の汚泥や灰は埋め立て処分できるとし、その際は一般に公表するよう通知していました。 しかし、浜松市は放射性セシウムが検出された灰を市内の最終処分場に埋め立てたあとも、これまで公表してきませんでした。また、放射性セシウムが検出された先月の検査のあとは、新たに出た灰について検査をしないまま埋め立て処分していたということです。指摘を受けて浜松市は、12日夜、急きょ記者会見を開き、「本来、公表が必要だが通知の解釈を誤り、公表していなかった」として、今後、ホームページで公表していくとともに、検査についても行う方向で検討するとしています。
(2011年8月13日 NHK)
⇒こうやって「知らなかった」とか「勘違いしてた」とかを
言い訳に、汚染とその危険性を知りながら、どんどん
埋め立てようとする悪質な輩が増えるのは目に見えてる。
それくらい、処分ができなくて切羽詰まってる自治体がたくさんある
ということ。それもこれも、国の無策が原因。
焼却灰をコンクリ処理へ、DOWA 小坂町の最終処分場
DOWAエコシステム(本社東京)は11日、子会社の最終処分場「グリーンフィル小坂」(小坂町)に埋めた千葉県松戸市から搬送された焼却灰を覆土の上からコンクリートで固める方針を示した。同町などから提出を求められている同社の管理計画に盛り込む見込み。
焼却灰は、国の基準値(1キロ当たり8千ベクレル)を超す1万500ベクレルの放射性セシウムを含む約40トンで、現在は覆土処理されている。より安全性を高め、住民の不安を取り除こうとコンクリート処理することにした。
グリーンフィル小坂での焼却灰処理再開に当たっては、搬入・搬出時に放射能濃度や放射線量を測定するとした。測定で8千ベクレルを超えた場合は受け入れない。
(2011年8月12日 秋田魁新報)
⇒あのねえ…。測定回数増やしたところで何の解決にも
ならんのよ。線量が、たとえば1μSVとかに上がったとして、
もう掘り返すこともできないし、除染もできない。
ただひたすら30年間、周辺にセシウムが広がりませんように(泣)
って祈りながら、被曝覚悟で暮らし続けるしかないんだから。
そうなったら、人口流出も一気に増えて大館はジジババだけの
姥捨て山状態になるだろうね。
焼却灰 管理計画を報告 大館駅のコンテナ 基準値下回る
国の基準値を超える放射性セシウムが検出された千葉県松戸市の焼却灰が小坂町の最終処分場に埋め立て処分された問題で、県は12日、県議会福祉環境委員会で、処分場を所有する「DOWA(ドウワ)エコシステム」が作成した「管理計画」の骨子案を報告した。
計画によると、灰の搬出・搬入について、〈1〉排出元の自治体とDOWA側の双方が月1回以上、灰を分析する〈2〉セシウムが1キロ当たり8000ベクレル超の灰は搬出しない〈3〉同4000ベクレル以上の時は月2回以上、分析する――などとしている。
灰の埋却後は、〈1〉一日1回、処分場内や敷地境界の空間放射線量を測る〈2〉処分場内の排水処理施設を経た「処理水」と、敷地内の「地下水」のセシウム濃度は月1回測る〈3〉灰の埋却地点上の空間放射線量の上限は毎時0.1マイクロ・シーベルトとする――などと定めた。
既に小坂町の最終処分場に埋め立てられた基準値超の松戸市の灰39.5トンについては、埋却場所に30センチの盛り土をし、上部をコンクリートで覆うことも決めた。
処分場がある大館市と小坂町は、DOWA側が管理計画に違反した場合、全ての灰の受け入れを中止するとしている。
一方、大館市と小坂町によると、県外の7市町・4組合から搬入され、JR大館駅に留め置かれていた灰が入ったコンテナ30台は、全てセシウム濃度が国の基準値を下回っていることが確認された。同町が灰の受け入れ拒否を表明した松戸市分の4台は同市に送り返し、26台は両市町のDOWAの社有地へ移した。
両市町は、搬出元の自治体が搬出時の放射線量調査実施などに関する「確約書」を提出し、管理計画が正式に提出されるのを待って、26台分を埋却し、灰の搬入を再開する。
(2011年8月13日 読売新聞)
⇒上限0.1μSV/hっていってるけど、8月3日の市の
空間線量測定で、エコシステム秋田・花岡の処分場内の数値は、
すでに0.1μSVを記録してるんですけど。
ってことは、もうこれ以上埋め立てなんかできないってこと
だよなあ?
まさか巨大な処分場全体、どこもかしこも0.1になるまで
埋め立て続けるつもりじゃないよなあ?そこんとこどうなのよ?
【秋田】セシウム焼却灰、「管理計画案」明らかに
環境省の基準を超える放射性セシウムが検出された焼却灰が千葉県松戸市から県内に運び込まれ、小坂町の最終処分場で埋却処分された問題で、処分場の親会社「DOWA(ドウワ)エコシステム」(東京都)が作成した「管理計画」の骨子案が明らかになった。地元では不安の声が聞かれるが、DOWA側は、大館市と小坂町の両処分場が、地下に雨水が浸透しない「遮水構造」であることから、放射性物質などについて継続的に調査し、住民や環境などへの影響を防ぐ考えだ。
千葉県流山市の焼却場の灰から、基準の約3.6倍にあたるセシウムが検出され、この灰が本県内に搬入されたことがわかったのは7月11日。灰は同市に返却されたが、続いて、基準の1.3倍のセシウムが検出された松戸市の灰39.5トンが、既に小坂町の処分場に埋め立て処分されたことがわかった。
県によると、震災の起こった3月11日以降、松戸市など県外の自治体から搬入、埋却された焼却灰は7月10日現在、大館市で9140トン、小坂町で1万3690トンに上る。
県が7月22日に調査したところ、大館市の処分場で浄化処理された放流水からセシウムは検出されなかった。小坂町の処分場では放流水からセシウムが検出されたが、1リットル当たり5ベクレル。水道水の暫定規制値(同200ベクレル)の2.5%で、県は「ないに等しい」としている。
しかし、小坂町の処分場近くに住むH・Sさん(70)は「もし川や地下水が汚染されたら農作物への被害は計り知れない。町民の健康だって危ない」と不安感をあらわにした。
今月12日に開かれた県議会福祉環境委員会で報告された、DOWA側の管理計画の骨子案は、埋却済みの灰について、▽一日1回、処分場内などの空間放射線量を測る▽月1回、浸出水の処理施設を経た「処理水」と、敷地内の「地下水」のセシウム濃度を測る――など。松戸市の灰を埋却した場所では、30センチの盛り土をしたうえコンクリートで覆う計画が示された。
委員の県議からは「検査回数を増やすべき」「広範囲にコンクリートで覆ってはどうか」など管理計画案を不安視する意見が出た。
これに対し、県は「灰を掘り起こして(松戸市に)返せればベストだが、他の灰と混じり合っている可能性もあり、技術的に非常に困難。厳重に維持管理するのが、今取り得る対策だ」と理解を求めた。
県が、継続的な検査などで対応しようとしている根拠は、環境省の「掘り起こすと、汚染された灰が飛散する恐れがある」という見解に加え、両市町の処分場の特殊な構造がある。
DOWAエコシステムによると、両処分場は「管理型最終処分場」という。地中には、硬い合成ゴムなどで作られた厚さ約2センチの「遮水シート」が埋められ、埋め立て地をシートと壁で囲んだ構造になっている。シートにたまった雨水は「浸出水」と呼ばれ、シートの下には浸透せず、設置された集排水用の管を通って調整池を経由し、処理設備に運ばれる。ここで浄化処理後、河川などに放流されることになっている。
同社は従来、浄化処理で薬剤を使い、水に溶けた鉛などの金属を除去しており、「鉛などと同じ金属であるセシウムの除去も原理的には可能」と説明。ただ、セシウムは水に溶けやすい性質のため、より効果的な方法を模索しているという。
県生活環境部の青木満部長は「浸出水の確認にとどめず、周辺河川での放射能チェックも検討する。処分場による浸出水などの検査には、県職員を立ち会わせるなどし、管理監督を強めたい」と話している。
(2011年8月14日 読売新聞)
⇒この記事はグリーンフィル小坂の見取り図入りで
とても解りやすい秀逸な記事。読売は原発支持派だから
ほとんど期待してなかったんだけど、やっぱり全国紙は
取材力が違う。素直に見直した。
でもアンダーライン部分、できればもっとつっこんで
取材してもらいたかった。だって、つまり裏を返せば
従来の処理施設ではセシウムの環境汚染対策が不十分だ
ってばらしちゃってるようなもんだろ。
そして、まだ「模索中」で完璧な対策なんか
できあがってないくせに、再開させようとしてるってことだ。
残念!やっぱ、今日現在にまでは追いつかなかった。
次回「その3に続く」だな。 To be continued…
経緯を記す。
たぶんこの記事で現時点に追いつくかな?
空間放射線量、最大で通常の7.4倍 大館、小坂の3施設
千葉県流山市や松戸市から搬出された国の基準を超える放射性セシウムを含む焼却灰が大館市と小坂町に運び込まれた問題で、県は22日、両市町の最終処分場などで空間放射線量を調査し、最大で県内の通常レベル上限(毎時0.086マイクロシーベルト)の7.4倍の放射線量を検出した。
県が調査したのは、同市花岡で焼却灰の処理をしているエコシステム秋田、埋め立て先の処分場エコシステム花岡(同市)とグリーンフィル小坂(同町)の3カ所。県は12日に両処分場の敷地境界で放射線量を測定しているが、場内を調査するのは初めて。
結果はエコシステム秋田が0.06〜0.09マイクロシーベルト。エコシステム花岡は0.03〜0.42マイクロシーベルト、グリーンフィル小坂が0.03〜0.64マイクロシーベルトで、敷地境界は共に通常レベルだった。
(2011年7月23日 秋田魁新報)
⇒リンク切れ(でもググるとあちこちでひっかかる)。
魁のえらいところは、ちゃんと「通常レベル〝上限〟」って
断って数値を比較・産出してるところ。
どっかの地元紙みたいに、測定最小値÷通常レベルの最大値で
なるべく低い値を出すようなイカサマやってるとこもある。
ちゃんと計算機使って自分で計算したほうがいいね。
で、明らかに線量あがってます。
0.64μSV/hなんて、事故後県内の最大値でしょ。
【千葉】セシウム検出焼却灰、処分見通し立たず
千葉県・東葛地区の清掃工場でごみの焼却灰から国の基準(1キロ・グラムあたり8000ベクレル)を上回る放射性セシウムが相次いで検出されて約1か月たつが、流山、松戸、柏市などは問題の灰の保管場所に依然、頭を抱える。
最終処分場がある県外の自治体などは、基準値以下になるまで焼却灰の受け入れを拒否する方針を示し、焼却場内などで灰を仮保管する。国に保管場所や最終処分場の確保などを要望しているが、見通しが立たないまま、タイムリミットが迫っている。
流山市は8日、市クリーンセンター(流山市下花輪)で今月2日に採取した溶融飛灰から2万210ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。先月、検出した2万8100ベクレルより低かったものの、依然、基準を上回るレベルだ。
先月、秋田県小坂町など県外の最終処分場への焼却灰の搬出を停止し、約140トンを同センター内の建屋などに仮保管。焼却灰を減らすため、各家庭に自宅の草を庭に埋めて処分するなどのごみ減量化を呼びかけているが、このまま焼却を続けると、「仮保管は9月中頃までが限界」(市クリーン推進課)と打ち明ける。
松戸市も、市内2か所のクリーンセンターで計約30トンの焼却灰を保管しているほか、秋田県小坂町から受け入れ合意を破棄されたため、同町へ搬入する予定だったコンテナ6台分の焼却灰(約60トン)を引き取る。
市和名ヶ谷クリーンセンターでは、2日に採取した焼却灰が基準値を下回ったものの、受け入れ先の自治体が慎重な姿勢を示し、「早期に再開できるかは不明」(市環境計画課)としている。
柏市は市内2か所のクリーンセンターで飛灰の固化物が基準を超え、センター内でドラム缶に入れて保管している。市内の最終処分場への埋め立ては、基準を下回ったとしても周辺住民らの反対で困難な見通し。
流山市や松戸市とともに国に解決策を要望し、「今月中に対処しなくてはならない」(柏市環境部)と危機感を募らせる。
(2011年8月9日 読売新聞)
⇒たしかに溜まってく一方なんだもん、困るよなぁ。
でも、だからといって、大館がぜ~んぶ引き受けたら、
関東圏は厄介払いができて健康安全に暮らせるようになり、
代わりに大館が放射性物質まみれの墓場になるってことなのよ。
儲かるのはDOWAと、一部の癒着してる最低の奴らだけ。
放射性物質含む灰、埋め立て可能…環境省原案
東京電力福島第一原発事故により放射性物質が付着したがれきや汚泥の焼却灰について、環境省は10日、すべての焼却灰について技術的に埋め立ては可能とする処理方針の原案を公表した。
同日開催された同省の有識者会議「災害廃棄物安全評価検討会」に示され、早ければ今月中に処理方針を固める。
同省は6月、放射性セシウム濃度が1キロ・グラム当たり8000ベクレル以下の場合、最終処分場に埋め立ててもよいとする方針を発表したが、8000ベクレルを超える場合は一時保管を求め、最終的な処分方法を示していなかった。原案では、8000ベクレル超の焼却灰を埋め立てる場合、地下水の汚染を防ぐために、セシウムと水が接触しない状況を作るか、適切に排水処理をする必要があると指摘。8000~10万ベクレルの焼却灰については〈1〉雨水が入らない屋根付き処分場を用いる〈2〉耐久性がある容器に入れる〈3〉セメントを混ぜて固める"――などの措置を求めた。
(2011年8月11日 読売新聞)
⇒アンダーライン部分にあるとおり、汚染灰を埋め立てる場合は
【水分に接触させない】ことが大原則。
グリーンフィルみたいに、処分場の土に直接埋めて
上からコンクリかぶせただけなんて言語道断!!
処分を少しでも進めたいがために、ユルユルにした国の方針よりも
さらにいいかげんな方法だってことに他ならない。
コンクリに浸透した雨水が灰にも染み渡り、ゴムシートをつたって
セシウムが大量に含まれ廃液が出てきて、そのまま川に流される。
灰に放射性物質 公表せず埋める
静岡県浜松市が、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、下水処理施設の汚泥などを焼却して出た灰から放射性物質が検出されていたのに、国の通知に反して一般に公表しないまま最終処分場に埋め立てていたことが分かりました。
浜松市によりますと、先月19日、市内の下水処理施設から出た汚泥などを焼却処理する施設で灰を検査したところ1キロ当たり282ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。国は6月にまとめた方針で、1キロ当たり8000ベクレル以下の汚泥や灰は埋め立て処分できるとし、その際は一般に公表するよう通知していました。 しかし、浜松市は放射性セシウムが検出された灰を市内の最終処分場に埋め立てたあとも、これまで公表してきませんでした。また、放射性セシウムが検出された先月の検査のあとは、新たに出た灰について検査をしないまま埋め立て処分していたということです。指摘を受けて浜松市は、12日夜、急きょ記者会見を開き、「本来、公表が必要だが通知の解釈を誤り、公表していなかった」として、今後、ホームページで公表していくとともに、検査についても行う方向で検討するとしています。
(2011年8月13日 NHK)
⇒こうやって「知らなかった」とか「勘違いしてた」とかを
言い訳に、汚染とその危険性を知りながら、どんどん
埋め立てようとする悪質な輩が増えるのは目に見えてる。
それくらい、処分ができなくて切羽詰まってる自治体がたくさんある
ということ。それもこれも、国の無策が原因。
焼却灰をコンクリ処理へ、DOWA 小坂町の最終処分場
DOWAエコシステム(本社東京)は11日、子会社の最終処分場「グリーンフィル小坂」(小坂町)に埋めた千葉県松戸市から搬送された焼却灰を覆土の上からコンクリートで固める方針を示した。同町などから提出を求められている同社の管理計画に盛り込む見込み。
焼却灰は、国の基準値(1キロ当たり8千ベクレル)を超す1万500ベクレルの放射性セシウムを含む約40トンで、現在は覆土処理されている。より安全性を高め、住民の不安を取り除こうとコンクリート処理することにした。
グリーンフィル小坂での焼却灰処理再開に当たっては、搬入・搬出時に放射能濃度や放射線量を測定するとした。測定で8千ベクレルを超えた場合は受け入れない。
(2011年8月12日 秋田魁新報)
⇒あのねえ…。測定回数増やしたところで何の解決にも
ならんのよ。線量が、たとえば1μSVとかに上がったとして、
もう掘り返すこともできないし、除染もできない。
ただひたすら30年間、周辺にセシウムが広がりませんように(泣)
って祈りながら、被曝覚悟で暮らし続けるしかないんだから。
そうなったら、人口流出も一気に増えて大館はジジババだけの
姥捨て山状態になるだろうね。
焼却灰 管理計画を報告 大館駅のコンテナ 基準値下回る
国の基準値を超える放射性セシウムが検出された千葉県松戸市の焼却灰が小坂町の最終処分場に埋め立て処分された問題で、県は12日、県議会福祉環境委員会で、処分場を所有する「DOWA(ドウワ)エコシステム」が作成した「管理計画」の骨子案を報告した。
計画によると、灰の搬出・搬入について、〈1〉排出元の自治体とDOWA側の双方が月1回以上、灰を分析する〈2〉セシウムが1キロ当たり8000ベクレル超の灰は搬出しない〈3〉同4000ベクレル以上の時は月2回以上、分析する――などとしている。
灰の埋却後は、〈1〉一日1回、処分場内や敷地境界の空間放射線量を測る〈2〉処分場内の排水処理施設を経た「処理水」と、敷地内の「地下水」のセシウム濃度は月1回測る〈3〉灰の埋却地点上の空間放射線量の上限は毎時0.1マイクロ・シーベルトとする――などと定めた。
既に小坂町の最終処分場に埋め立てられた基準値超の松戸市の灰39.5トンについては、埋却場所に30センチの盛り土をし、上部をコンクリートで覆うことも決めた。
処分場がある大館市と小坂町は、DOWA側が管理計画に違反した場合、全ての灰の受け入れを中止するとしている。
一方、大館市と小坂町によると、県外の7市町・4組合から搬入され、JR大館駅に留め置かれていた灰が入ったコンテナ30台は、全てセシウム濃度が国の基準値を下回っていることが確認された。同町が灰の受け入れ拒否を表明した松戸市分の4台は同市に送り返し、26台は両市町のDOWAの社有地へ移した。
両市町は、搬出元の自治体が搬出時の放射線量調査実施などに関する「確約書」を提出し、管理計画が正式に提出されるのを待って、26台分を埋却し、灰の搬入を再開する。
(2011年8月13日 読売新聞)
⇒上限0.1μSV/hっていってるけど、8月3日の市の
空間線量測定で、エコシステム秋田・花岡の処分場内の数値は、
すでに0.1μSVを記録してるんですけど。
ってことは、もうこれ以上埋め立てなんかできないってこと
だよなあ?
まさか巨大な処分場全体、どこもかしこも0.1になるまで
埋め立て続けるつもりじゃないよなあ?そこんとこどうなのよ?
【秋田】セシウム焼却灰、「管理計画案」明らかに
環境省の基準を超える放射性セシウムが検出された焼却灰が千葉県松戸市から県内に運び込まれ、小坂町の最終処分場で埋却処分された問題で、処分場の親会社「DOWA(ドウワ)エコシステム」(東京都)が作成した「管理計画」の骨子案が明らかになった。地元では不安の声が聞かれるが、DOWA側は、大館市と小坂町の両処分場が、地下に雨水が浸透しない「遮水構造」であることから、放射性物質などについて継続的に調査し、住民や環境などへの影響を防ぐ考えだ。
千葉県流山市の焼却場の灰から、基準の約3.6倍にあたるセシウムが検出され、この灰が本県内に搬入されたことがわかったのは7月11日。灰は同市に返却されたが、続いて、基準の1.3倍のセシウムが検出された松戸市の灰39.5トンが、既に小坂町の処分場に埋め立て処分されたことがわかった。
県によると、震災の起こった3月11日以降、松戸市など県外の自治体から搬入、埋却された焼却灰は7月10日現在、大館市で9140トン、小坂町で1万3690トンに上る。
県が7月22日に調査したところ、大館市の処分場で浄化処理された放流水からセシウムは検出されなかった。小坂町の処分場では放流水からセシウムが検出されたが、1リットル当たり5ベクレル。水道水の暫定規制値(同200ベクレル)の2.5%で、県は「ないに等しい」としている。
しかし、小坂町の処分場近くに住むH・Sさん(70)は「もし川や地下水が汚染されたら農作物への被害は計り知れない。町民の健康だって危ない」と不安感をあらわにした。
今月12日に開かれた県議会福祉環境委員会で報告された、DOWA側の管理計画の骨子案は、埋却済みの灰について、▽一日1回、処分場内などの空間放射線量を測る▽月1回、浸出水の処理施設を経た「処理水」と、敷地内の「地下水」のセシウム濃度を測る――など。松戸市の灰を埋却した場所では、30センチの盛り土をしたうえコンクリートで覆う計画が示された。
委員の県議からは「検査回数を増やすべき」「広範囲にコンクリートで覆ってはどうか」など管理計画案を不安視する意見が出た。
これに対し、県は「灰を掘り起こして(松戸市に)返せればベストだが、他の灰と混じり合っている可能性もあり、技術的に非常に困難。厳重に維持管理するのが、今取り得る対策だ」と理解を求めた。
県が、継続的な検査などで対応しようとしている根拠は、環境省の「掘り起こすと、汚染された灰が飛散する恐れがある」という見解に加え、両市町の処分場の特殊な構造がある。
DOWAエコシステムによると、両処分場は「管理型最終処分場」という。地中には、硬い合成ゴムなどで作られた厚さ約2センチの「遮水シート」が埋められ、埋め立て地をシートと壁で囲んだ構造になっている。シートにたまった雨水は「浸出水」と呼ばれ、シートの下には浸透せず、設置された集排水用の管を通って調整池を経由し、処理設備に運ばれる。ここで浄化処理後、河川などに放流されることになっている。
同社は従来、浄化処理で薬剤を使い、水に溶けた鉛などの金属を除去しており、「鉛などと同じ金属であるセシウムの除去も原理的には可能」と説明。ただ、セシウムは水に溶けやすい性質のため、より効果的な方法を模索しているという。
県生活環境部の青木満部長は「浸出水の確認にとどめず、周辺河川での放射能チェックも検討する。処分場による浸出水などの検査には、県職員を立ち会わせるなどし、管理監督を強めたい」と話している。
(2011年8月14日 読売新聞)
⇒この記事はグリーンフィル小坂の見取り図入りで
とても解りやすい秀逸な記事。読売は原発支持派だから
ほとんど期待してなかったんだけど、やっぱり全国紙は
取材力が違う。素直に見直した。
でもアンダーライン部分、できればもっとつっこんで
取材してもらいたかった。だって、つまり裏を返せば
従来の処理施設ではセシウムの環境汚染対策が不十分だ
ってばらしちゃってるようなもんだろ。
そして、まだ「模索中」で完璧な対策なんか
できあがってないくせに、再開させようとしてるってことだ。
残念!やっぱ、今日現在にまでは追いつかなかった。
次回「その3に続く」だな。 To be continued…