今の平和な時代に「海軍記念日」といってもピンと来ないだろう。 東郷平八郎連合艦隊司令長官率いる日本海軍とロシアのバルチック艦隊が日本海の対馬周辺海域で戦い日本海軍が圧勝した日である。 幹部候補生当時にはこの日のカッター競技のため各分隊が猛訓練をした。 競技本番よりも事前の訓練のほうがきつかった。体格のいい、パワーのありそうな者は原動力で一番低い座席で、まるで奴隷だ。それでも我々は頭より体に自信があったので、体育競技の殆どは優勝していた。お陰で現役の「将官」(海将、海将補)は一人もいなかった。 昔々の苦しく、楽しかった思い出である。(写真は幹部候補生学校の「カッター競技」)