★1999年公開
★キャスト
トビー・マグワイア
マイケル・ケイン
シャーリーズ・セロン
★スタッフ
監督 ラッセ・ハルストレム
製作 リチャード・N・グラッドスタイン
脚本 ジョン・アーヴィング
★あらすじ
ホーマーはニューイングランドの孤児院で育った。その孤児院には産院が併設し、親が育てる気のない子ども達は、孤児院に引き取られる。産婦人科医の院長は、ホーマーを息子のように愛し、産婦人科の技術を教える。それでも、ホーマーは、院長が女性の権利を守るために違法を承知で進めている堕胎は、拒否する。ある日、ホーマーは、堕胎のために孤児院を訪れた若い男女に出会い、自分を一緒に連れて行ってくれるよう頼む。ホーマーの旅立ちが始まる。
★寸評
テーマは重い。
舞台は孤児院と田舎のリンゴ園である。
映像と音楽の美しさ、特にテーマ曲は美しい。
恐らく、感想として一般的には、穏やかな雰囲気・帰郷のカタルシス・爽やかで心温まる映画といったところだろう。
それは否定しない。
中盤あたりまでは実際そう感じた。
しかし、本作のテーマの一つは堕胎である。
宗教的な議論もあるので、あまり言及しないが、堕胎における最悪のケースが描かれている。
前半は孤児院での静謐な雰囲気と青年の穏やかでゆったりとした成長に
「ココロ洗われるわ~」
とノンビリ観ていた。
そこに若いカップルが中絶に訪れ、そのカップルと共に青年が孤児院から卒業していくまでは
「この男が戦争行って死んだりして女とくっつくんだろうなぁ」
くらいに思っていた。
そこからグズグズの恋愛模様になっていったりするのかなどと、思っていたらそれほどシンプルではなかった。
りんご園で働くうちに黒人娘がホーマーに惚れてきたあたりで、ここの三角関係とかだったらしょーもないなぁと思う。
んで、黒人娘が妊娠する。
相手は
ええええええええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
テーマに堕胎。
私自身に免疫が薄いのかもしれない。
理解に苦しむ。
このグロすぎるテーマの調理法を持って心温まる作品などと言える程、私は映画に没入しない。
加えて共感出来るほど人生経験を有していない。
確かに映画における音楽と映像は重要である。
本作においても美しい。
が、台本の共感度も重要だろう。
アメリカではそれほどまでに深刻なんだろうか。
以下は内容まで、もう書いてしまうが、近親相姦は日常的に日本では共感されてるんだろうか。
確かに神話や説話のレベルでは枚挙に暇がない。
が、あまりにもタブーな話題であるが故に、文化的な描き方も犯罪の匂いのするものが多い。
本作では非常に唐突に近親姦の事実が明らかになる。
だからビックリした。
し、えぇ~?っと思った。
その前に暴力を振るわれているシーンでもあれば納得するんだが。
しかし、ある意味ではリアルなのかも知れない。
近親相姦なんかする奴は鬼畜ですって感じではなくどこでも普通にいますって話。
それ以外でも重要な示唆はあるが、そこで思考がロックしてしまった。
描き方次第で、テーマもなんとでもなるんだなぁと改めて思い知った。
★キャスト
トビー・マグワイア
マイケル・ケイン
シャーリーズ・セロン
★スタッフ
監督 ラッセ・ハルストレム
製作 リチャード・N・グラッドスタイン
脚本 ジョン・アーヴィング
★あらすじ
ホーマーはニューイングランドの孤児院で育った。その孤児院には産院が併設し、親が育てる気のない子ども達は、孤児院に引き取られる。産婦人科医の院長は、ホーマーを息子のように愛し、産婦人科の技術を教える。それでも、ホーマーは、院長が女性の権利を守るために違法を承知で進めている堕胎は、拒否する。ある日、ホーマーは、堕胎のために孤児院を訪れた若い男女に出会い、自分を一緒に連れて行ってくれるよう頼む。ホーマーの旅立ちが始まる。
★寸評
テーマは重い。
舞台は孤児院と田舎のリンゴ園である。
映像と音楽の美しさ、特にテーマ曲は美しい。
恐らく、感想として一般的には、穏やかな雰囲気・帰郷のカタルシス・爽やかで心温まる映画といったところだろう。
それは否定しない。
中盤あたりまでは実際そう感じた。
しかし、本作のテーマの一つは堕胎である。
宗教的な議論もあるので、あまり言及しないが、堕胎における最悪のケースが描かれている。
前半は孤児院での静謐な雰囲気と青年の穏やかでゆったりとした成長に
「ココロ洗われるわ~」
とノンビリ観ていた。
そこに若いカップルが中絶に訪れ、そのカップルと共に青年が孤児院から卒業していくまでは
「この男が戦争行って死んだりして女とくっつくんだろうなぁ」
くらいに思っていた。
そこからグズグズの恋愛模様になっていったりするのかなどと、思っていたらそれほどシンプルではなかった。
りんご園で働くうちに黒人娘がホーマーに惚れてきたあたりで、ここの三角関係とかだったらしょーもないなぁと思う。
んで、黒人娘が妊娠する。
相手は
ええええええええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
テーマに堕胎。
私自身に免疫が薄いのかもしれない。
理解に苦しむ。
このグロすぎるテーマの調理法を持って心温まる作品などと言える程、私は映画に没入しない。
加えて共感出来るほど人生経験を有していない。
確かに映画における音楽と映像は重要である。
本作においても美しい。
が、台本の共感度も重要だろう。
アメリカではそれほどまでに深刻なんだろうか。
以下は内容まで、もう書いてしまうが、近親相姦は日常的に日本では共感されてるんだろうか。
確かに神話や説話のレベルでは枚挙に暇がない。
が、あまりにもタブーな話題であるが故に、文化的な描き方も犯罪の匂いのするものが多い。
本作では非常に唐突に近親姦の事実が明らかになる。
だからビックリした。
し、えぇ~?っと思った。
その前に暴力を振るわれているシーンでもあれば納得するんだが。
しかし、ある意味ではリアルなのかも知れない。
近親相姦なんかする奴は鬼畜ですって感じではなくどこでも普通にいますって話。
それ以外でも重要な示唆はあるが、そこで思考がロックしてしまった。
描き方次第で、テーマもなんとでもなるんだなぁと改めて思い知った。