2004年【米】
監督&主演 モーガン・スパーロック
あらすじ
「マクドナルドを1日3食1ヶ月間食べ続けると人間どうなる?」このテーマに監督自らが被験者となり、アメリカの食文化の崩壊と肥満の恐ろしさを訴えたドキュメンタリー。サンダンス映画祭で話題をさらい、アカデミー賞でもノミネート。更に、全米脚本家協会からもノミネートされた。
寸評
ドキュメンタリー作品ではあるが、エンタメ要素が非常に強い。
とにかく、無数の肉塊が登場する。
すべからく皆バーガーとピザと炭酸で構成されている。
何か強烈なメッセージなり新事実があるか、というとそうでもなく、そりゃそうだよな、というオチ。
とは言ってもなかなか体を張った作品だ。
マックには行くが、頻繁に行くわけではない。
特段行きたいわけでもないし、なんとなく行くだけだ。
マックを始めとするファストフードが体に悪いというのも何となくイメージとしては持っていた。
それを一カ月3食続けるのだ。
これは過酷で危険なチャレンジだ。
医師等の専門家と定期的なカウンセリングを挟みながら、アメリカの食の現状のリポートがある。
これがなかなか興味深い。
一億人の肥満を有するアメリカの食問題は深刻だ。
確かにアメリカの企業努力は凄まじい。
確かに売れるシステムを作っている。
が、健康に対する責任感が薄い。
企業としての倫理観と利益を上げる力は両立しないのかもしれない。
あとは消費者任せなわけだ。
実に当たり前の話だが、身につまされる思いだ。
特にショッキングなのはアメリカの学校給食だ。
これは酷い。
そもそもバイキングってのが日本人の感覚からすると信じられない。
生徒達はスナック菓子を清涼飲料水で流し込んで済ましている。
スナック菓子以外には冷凍食品と缶詰が主流だそうだ。
給食のオバサンが作るモノは非常に少ない。
そんなもん給食じゃないと思う。
このシステムにしてしまうと、生徒の完全な自己責任になってしまう。
提供する側には栄養を管理する責任が無いのだ。
子供に自己責任を強いるのは如何なものか。
しかもアメリカの子供だ。
好きなものしか食べない。
ただでさえ馬鹿なんだから。
管理主義的な日本の給食で育った側からすると、嫌いなモノを強制的に食べさせる嫌な部分もあったがこれを見ると感謝せざるを得ない。
しかしながら資本主義ってのはこんなもんなのかも知れない。
本作は最終的には何か新しい解決を見るというものではないが、興味深いテーマであり、危険な挑戦にはエンタメ要素が豊富だ。
精神的に滅入ったり、性欲が減退したり、医者にマジ顔で中止を強制させられそうになったりする。
それでも構わずマックを貪る。
生理現象に纏わることは滑稽だなと思う。
監督&主演 モーガン・スパーロック
あらすじ
「マクドナルドを1日3食1ヶ月間食べ続けると人間どうなる?」このテーマに監督自らが被験者となり、アメリカの食文化の崩壊と肥満の恐ろしさを訴えたドキュメンタリー。サンダンス映画祭で話題をさらい、アカデミー賞でもノミネート。更に、全米脚本家協会からもノミネートされた。
寸評
ドキュメンタリー作品ではあるが、エンタメ要素が非常に強い。
とにかく、無数の肉塊が登場する。
すべからく皆バーガーとピザと炭酸で構成されている。
何か強烈なメッセージなり新事実があるか、というとそうでもなく、そりゃそうだよな、というオチ。
とは言ってもなかなか体を張った作品だ。
マックには行くが、頻繁に行くわけではない。
特段行きたいわけでもないし、なんとなく行くだけだ。
マックを始めとするファストフードが体に悪いというのも何となくイメージとしては持っていた。
それを一カ月3食続けるのだ。
これは過酷で危険なチャレンジだ。
医師等の専門家と定期的なカウンセリングを挟みながら、アメリカの食の現状のリポートがある。
これがなかなか興味深い。
一億人の肥満を有するアメリカの食問題は深刻だ。
確かにアメリカの企業努力は凄まじい。
確かに売れるシステムを作っている。
が、健康に対する責任感が薄い。
企業としての倫理観と利益を上げる力は両立しないのかもしれない。
あとは消費者任せなわけだ。
実に当たり前の話だが、身につまされる思いだ。
特にショッキングなのはアメリカの学校給食だ。
これは酷い。
そもそもバイキングってのが日本人の感覚からすると信じられない。
生徒達はスナック菓子を清涼飲料水で流し込んで済ましている。
スナック菓子以外には冷凍食品と缶詰が主流だそうだ。
給食のオバサンが作るモノは非常に少ない。
そんなもん給食じゃないと思う。
このシステムにしてしまうと、生徒の完全な自己責任になってしまう。
提供する側には栄養を管理する責任が無いのだ。
子供に自己責任を強いるのは如何なものか。
しかもアメリカの子供だ。
好きなものしか食べない。
ただでさえ馬鹿なんだから。
管理主義的な日本の給食で育った側からすると、嫌いなモノを強制的に食べさせる嫌な部分もあったがこれを見ると感謝せざるを得ない。
しかしながら資本主義ってのはこんなもんなのかも知れない。
本作は最終的には何か新しい解決を見るというものではないが、興味深いテーマであり、危険な挑戦にはエンタメ要素が豊富だ。
精神的に滅入ったり、性欲が減退したり、医者にマジ顔で中止を強制させられそうになったりする。
それでも構わずマックを貪る。
生理現象に纏わることは滑稽だなと思う。