本日、施行されてから2度目の山の日ですね。折角ですから、先日娘が富士山に初登頂してきた時の写真をご覧頂こうと思います。
※長い記事になってしまいましたので、お時間のある時にご覧くださいませ
登山経験など皆無の娘が、いきなり「まま!富士山に登ってくるね!」と言い出したのは出発する2~3週間程前だったでしょうか。
「え?富士山って、あの富士山?」と、素っ頓狂な質問をしてしまった愚母なあたくし。だってぇ~その辺の公園にでも行くみたいに言うから~
どうやら地元の登山好きの仲間は、数年前から毎年登頂していたようです。今年は急に欠員が出たらしく、それで娘に声が掛かったようでした。誘う理由が安易やわ~。乗っかる方も乗っかる方やわ~。
いやいやいや~、富士山舐めちゃダメですよ。TVで何度も見てますよ。初登頂で「二度と登りたくない」って言って死にそうになってた人。一緒に行ってくれる方たちの足引っ張るんじゃないの~?
出発して最初に送られてきた写真です。
初っ端から暗雲垂れこめまくりですねー
え?え?これはどうだろ。視界とか大丈夫ですか~?と
直ぐさま下山を促したくなりましたよ
いつもドピンカン晴れ女の娘には珍しい雨天。
持って行った合羽も雨がしみ込んでずぶ濡れになったようでした。元々運動は好きじゃなくて、どこに行くにも車を使う人ですから、体力が無いのでは・・・と、そこが一番心配でした。
でもね、考えてみたらこの2年、付き合っていた彼が建設会社を立ち上げるのに深くかかわっていた娘は、財務経理、事務の仕事をしながら、現場にも出ていたんですよね、結構な頻度で。
フォークリフトの免許も取って、こういう仕事をすることで、自然と身体が鍛えられていたんですね。
モノ作りが好きな私の血を引いたのか、こういう仕事は楽しくて仕方ないと言い、一日も早く覚えたいからと朝から晩まで一生懸命働いていたようでした。
でも、そんな生活はつい先日、終わりました。仕事と恋を一緒にするとこういうことになるっていう典型でしたね。
「別れたくない。でも、それが無理なら、仕事だけでも続けて貰えないだろうか・・・」と懇願する彼を振り切ったのですから、自らが選んだ道です。振り切るには振り切るだけの理由もありました。
そんな折の富士山登頂のお誘いでした。ですからね、ちょっと運命的なものも感じました。恋も仕事もリセットするには、恰好の機会ではなかろうかと。
「ご来光、拝んでくるよ!そんで、心機一転、新しい生活を元気一杯で始めるよ!!」
まだまだ心に負った傷が癒えているようには見えませんが、それが例えカラ元気であっても、娘自身がそう言うのならば、笑顔で送り出すしかありませんね、愚母ですけど、一応母ですから。
そうそう、この杖ね、「初登頂だから、記念にこれ、買った方が良いよ!」と先輩に言われ出発地点の5合目で買ったのだそうです。
山小屋がある度に、記念のスタンプを押して貰えるっていうのがあって(有料ですよ)それも楽しみの一つだったと。ところがね、下から二番目、空いているところがあるでしょ?
そこの山小屋では「今日は雨天で、押すとスタンプが傷むから押さない」と言われたのだと。「これ、全部揃わなきゃ意味が無いじゃないですかー。じゃぁ、スタンプ作るのに幾らかかるんですか?え?5万6千円?じゃぁ、それ、払います。そしたらみんなのにも押して貰えますか?」とかな~り頑張ったようですが、結局けんもほろろに断られたのだそうです。そもそも5万6千円、持ってなかったらしいですよ~。みんなに貸してね!山降りたらすぐ返すからね!ってあーたー。
「大体ね、あの山小屋のオーナーも店員さんも、接客態度がなってないの。一生に一度しか来れない人だっているかもしれないんだよ。一生に一度の思い出だよ。登山客には外人さんも沢山いてさ、外人さん達もガッカリしてたよ。あの人たちが日本に悪印象を持ったとしたら、あの山小屋の人たちのせいだよ。同じ日本人として恥ずかしいよ。断ることは仕方ないとしても、申し訳ないっていう態度はしなきゃダメだよ。仕事なんだから真摯に行って欲しいよ」
余程悔しかったのでしょうね。大ブーイングでした。因みに、この後ろに写っている方は、とっても優しくて愛想の良かった山小屋のおじさんだそうです。満面笑みで写真撮影させて貰ってます。
これまで色んな仕事を経験してきた娘ですが、同じ仕事をずっと続けられないことに、少なからずコンプレックスを感じていたようです。
でも、34歳になった今、ようやくそれがコンプレックスではなく、これからやろうとしていることに、きっと役立ってくれると信じ始めています。
沢山の仕事に就いてきたということは、広く浅くではありますが、沢山のことを学べた・・・ということでもあります。
自分が信じる道を、自分の足でしっかりと踏みしめながら歩いて行けば、きっと大丈夫。
この写真はね、一眼レフで初めて撮った植物の写真。いつか「こんなに下手糞だったんだー」って笑い話にしたいから、重いけど富士山に持って行きます!と言ってカメラを担いで行きました。
頂上までは登れましたが、残念ながら、ご来光を拝むことは出来なかったそうです。
でもね、「どうだった?もう二度と行きたくない?」と聞いたら
「ぜんっぜ~ん!余裕でした~!ご来光見れなかったから、来年も登ることにした!」と。
「仕事の現場に比べたら、楽勝だったよ。今回4回目だったのりくんに、4回の内、今日の登山は何番目にきつかった?って聞いたら、今回が一番きつかったっんだって!雨があんなに酷く降らなかったら、もっともっと楽なんだってよー」どこまでもポジティブや~
どの写真を見ても、笑顔ばかりの娘。
こんなに楽しそうな笑顔ばかりの写真を見るのは、本当に久しぶりでした。
きっとこれからも、人生の岐路は幾度もやってくるでしょう。
こちらが正しいと思って進んでも、間違えることだってある筈。
間違えたと気付いたら、またそこからやり直せばいいんです。
大切なことは人生を「諦めないこと」
今も自分自身にも言い聞かせる言葉です。
あらほんと。富士山の頂上に登れたんですね、本当に。
ところがね、実は娘、一昨日から旅に出ました。9月1日から新しい仕事が始まるので、8月はやりたいことを全部やろうと思ったようです。2週間の予定で、足の向くまま気の向くまま、行きたいところへ行って来まーす!って。
少し前に車を買い替えたのですが、これまで乗っていた娘の車を、第二夫が乗りたいというので、岐阜まで届けに行くのです。最終目的地への届け予定が2週間先。殆んどが車中泊ですよ。もうね、頭可笑しいとしか思えませんが、本人がやりたいということを止める権利は誰にもありません。ただただ無事を祈ります。
今日のlineには「いつも心配だろうに、好きにさせてくれてありがとう。最高に幸せです」と、美味しそうな焼き鳥の写真と一緒にメッセージが入りました。
毎晩、今夜はここで寝てま~す!とグーグルマップで知らせてくれる約束です。万一連絡取れなくなったりしたら、警察にそれをちゃんと言ってね~!って、あーたー。
※長い記事になってしまいましたので、お時間のある時にご覧くださいませ
登山経験など皆無の娘が、いきなり「まま!富士山に登ってくるね!」と言い出したのは出発する2~3週間程前だったでしょうか。
「え?富士山って、あの富士山?」と、素っ頓狂な質問をしてしまった愚母なあたくし。だってぇ~その辺の公園にでも行くみたいに言うから~
どうやら地元の登山好きの仲間は、数年前から毎年登頂していたようです。今年は急に欠員が出たらしく、それで娘に声が掛かったようでした。誘う理由が安易やわ~。乗っかる方も乗っかる方やわ~。
いやいやいや~、富士山舐めちゃダメですよ。TVで何度も見てますよ。初登頂で「二度と登りたくない」って言って死にそうになってた人。一緒に行ってくれる方たちの足引っ張るんじゃないの~?
出発して最初に送られてきた写真です。
初っ端から暗雲垂れこめまくりですねー
え?え?これはどうだろ。視界とか大丈夫ですか~?と
直ぐさま下山を促したくなりましたよ
いつもドピンカン晴れ女の娘には珍しい雨天。
持って行った合羽も雨がしみ込んでずぶ濡れになったようでした。元々運動は好きじゃなくて、どこに行くにも車を使う人ですから、体力が無いのでは・・・と、そこが一番心配でした。
でもね、考えてみたらこの2年、付き合っていた彼が建設会社を立ち上げるのに深くかかわっていた娘は、財務経理、事務の仕事をしながら、現場にも出ていたんですよね、結構な頻度で。
フォークリフトの免許も取って、こういう仕事をすることで、自然と身体が鍛えられていたんですね。
モノ作りが好きな私の血を引いたのか、こういう仕事は楽しくて仕方ないと言い、一日も早く覚えたいからと朝から晩まで一生懸命働いていたようでした。
でも、そんな生活はつい先日、終わりました。仕事と恋を一緒にするとこういうことになるっていう典型でしたね。
「別れたくない。でも、それが無理なら、仕事だけでも続けて貰えないだろうか・・・」と懇願する彼を振り切ったのですから、自らが選んだ道です。振り切るには振り切るだけの理由もありました。
そんな折の富士山登頂のお誘いでした。ですからね、ちょっと運命的なものも感じました。恋も仕事もリセットするには、恰好の機会ではなかろうかと。
「ご来光、拝んでくるよ!そんで、心機一転、新しい生活を元気一杯で始めるよ!!」
まだまだ心に負った傷が癒えているようには見えませんが、それが例えカラ元気であっても、娘自身がそう言うのならば、笑顔で送り出すしかありませんね、愚母ですけど、一応母ですから。
そうそう、この杖ね、「初登頂だから、記念にこれ、買った方が良いよ!」と先輩に言われ出発地点の5合目で買ったのだそうです。
山小屋がある度に、記念のスタンプを押して貰えるっていうのがあって(有料ですよ)それも楽しみの一つだったと。ところがね、下から二番目、空いているところがあるでしょ?
そこの山小屋では「今日は雨天で、押すとスタンプが傷むから押さない」と言われたのだと。「これ、全部揃わなきゃ意味が無いじゃないですかー。じゃぁ、スタンプ作るのに幾らかかるんですか?え?5万6千円?じゃぁ、それ、払います。そしたらみんなのにも押して貰えますか?」とかな~り頑張ったようですが、結局けんもほろろに断られたのだそうです。そもそも5万6千円、持ってなかったらしいですよ~。みんなに貸してね!山降りたらすぐ返すからね!ってあーたー。
「大体ね、あの山小屋のオーナーも店員さんも、接客態度がなってないの。一生に一度しか来れない人だっているかもしれないんだよ。一生に一度の思い出だよ。登山客には外人さんも沢山いてさ、外人さん達もガッカリしてたよ。あの人たちが日本に悪印象を持ったとしたら、あの山小屋の人たちのせいだよ。同じ日本人として恥ずかしいよ。断ることは仕方ないとしても、申し訳ないっていう態度はしなきゃダメだよ。仕事なんだから真摯に行って欲しいよ」
余程悔しかったのでしょうね。大ブーイングでした。因みに、この後ろに写っている方は、とっても優しくて愛想の良かった山小屋のおじさんだそうです。満面笑みで写真撮影させて貰ってます。
これまで色んな仕事を経験してきた娘ですが、同じ仕事をずっと続けられないことに、少なからずコンプレックスを感じていたようです。
でも、34歳になった今、ようやくそれがコンプレックスではなく、これからやろうとしていることに、きっと役立ってくれると信じ始めています。
沢山の仕事に就いてきたということは、広く浅くではありますが、沢山のことを学べた・・・ということでもあります。
自分が信じる道を、自分の足でしっかりと踏みしめながら歩いて行けば、きっと大丈夫。
この写真はね、一眼レフで初めて撮った植物の写真。いつか「こんなに下手糞だったんだー」って笑い話にしたいから、重いけど富士山に持って行きます!と言ってカメラを担いで行きました。
頂上までは登れましたが、残念ながら、ご来光を拝むことは出来なかったそうです。
でもね、「どうだった?もう二度と行きたくない?」と聞いたら
「ぜんっぜ~ん!余裕でした~!ご来光見れなかったから、来年も登ることにした!」と。
「仕事の現場に比べたら、楽勝だったよ。今回4回目だったのりくんに、4回の内、今日の登山は何番目にきつかった?って聞いたら、今回が一番きつかったっんだって!雨があんなに酷く降らなかったら、もっともっと楽なんだってよー」どこまでもポジティブや~
どの写真を見ても、笑顔ばかりの娘。
こんなに楽しそうな笑顔ばかりの写真を見るのは、本当に久しぶりでした。
きっとこれからも、人生の岐路は幾度もやってくるでしょう。
こちらが正しいと思って進んでも、間違えることだってある筈。
間違えたと気付いたら、またそこからやり直せばいいんです。
大切なことは人生を「諦めないこと」
今も自分自身にも言い聞かせる言葉です。
あらほんと。富士山の頂上に登れたんですね、本当に。
ところがね、実は娘、一昨日から旅に出ました。9月1日から新しい仕事が始まるので、8月はやりたいことを全部やろうと思ったようです。2週間の予定で、足の向くまま気の向くまま、行きたいところへ行って来まーす!って。
少し前に車を買い替えたのですが、これまで乗っていた娘の車を、第二夫が乗りたいというので、岐阜まで届けに行くのです。最終目的地への届け予定が2週間先。殆んどが車中泊ですよ。もうね、頭可笑しいとしか思えませんが、本人がやりたいということを止める権利は誰にもありません。ただただ無事を祈ります。
今日のlineには「いつも心配だろうに、好きにさせてくれてありがとう。最高に幸せです」と、美味しそうな焼き鳥の写真と一緒にメッセージが入りました。
毎晩、今夜はここで寝てま~す!とグーグルマップで知らせてくれる約束です。万一連絡取れなくなったりしたら、警察にそれをちゃんと言ってね~!って、あーたー。
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