2010年9月14日から9月24日までの10泊11日
今回の旅は、暖かい地中海側にある白い村とはどんなものか?
また、ピカソやガウディーを生み出したアートに溢れた街を散策することである。
とは言っても、英語の話せない私にとっては、期待よりも不安の方が大きかった。
まず大きな荷物を持ってのひとり旅は、食事やトイレなどちょっとした事でも、身動きが取りづらい。
そのため、バルセロナ、グラナダそしてマラガで連泊をして、そこを拠点に旅をした。
その間の移動は、トランクルームがあるバスを利用した。
中部国際航空からヘルシンキに向かった。
ヘルシンキでの入国手続きは、大勢の客で溢れかえっていた。窓口がひとつ増え、人の波がそちらに移動した。
私も、それにつられて動いた。
その窓口の係官は、お客との会話を楽しんでいるようで、ちょっとも進まない。
日本の老夫婦が質問をされていた。しばらくの沈黙と戸惑いがうかがえた。たまりかねた英語の話せる日本人が手助けをして何とかその場は収まった。私の番がきた。想定した質問がされた。しかし、私は、流暢な英語とは程遠い最低必要な単語を言って、「サンキュー」と手を上げその場を立ち去った。
バルセロナから、シャトルバスに乗って、市の中心であるカタルーニャ広場に向かった。降りてからの方向が全くわからない。
近くにいた警官に地図を見せながら方向を教えてもらった。どこの国でも警官は頼りになる。19時を過ぎようといているが、まだ明るい。
今日宿泊する「センター・ランブスYH」は、その広場から歩いて20分ぐらいのところにあった。迷うことなくたどり着けたことに我ながら感心した。部屋は、8人部屋で非常に狭かった。しかし、繁華街に近いことの人気の高いホステルである。
早速、スーツケースを開けた。焼酎のにおいで充満していた。日本から持っていった2L入りの紙パックが破れ、その周囲にあった、Tシャツやタオルが麦焼酎の芳香につつまれた。ベッドの周りに、まずTシャツをハンガーにぶら下げ乾かした。周りの人にとっては、迷惑なことであっただろう。
後になって思えば、麦焼酎でよかった。「芋焼酎だったら・・・」