花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

フランスフォトエッセイ~その2:雪景色のシャトル

2013年06月23日 08時46分56秒 | 旅エッセイ⑩~フランス
                                                

                        

                                             

 雪の降り積もる中、バスは、シャトルに向かった。途中、雪で滑って立ち往生する車を何台か見ながらゆるやかな坂を登りきって、下りになってやっと渋滞から解放された。とはいえその遅れは大きい。添乗員さんは、申し訳ないですが、ランチは遅くなりますので、ご了承願いますと語った。私は、これでロワール地方の1日目の宿泊地までたどり着けることへの安堵感を覚えた。それと同時に、餓えをしのぐために何か食べなければと小太りの私は反射的に思った。

 シャトルのノートルダム大聖堂を観光した。シャーベット状の雪に足基を注意しながら進んだ。外国の冬景色を見るのは、初めての体験である。私は、興奮し、シャッターを押し続けた。町全体がセピア色の風景の中で、雪が舞い降る光景は日本の雪景色と違ってみごたえがある。また、雪のため人出が少なく、シーンと静まった空気感は、非日常である。

 ノートルダム大聖堂は、中に入るとかなり広い。ブルーのステンドグラスが有名で、ガラス窓ごとに描かれた絵によって、聖母マリアの物語になっている。私は、外の雪景色が気になり、その中を小走りに通り過ぎ、その周辺の町並みの写真を撮りまくった。日が当たりだし雪が溶けだすと景色が一変する。今しかないのだ。途中、ランチが遅くなると言うことで、パン屋さんでクロワッサンなどを買った。フランスに来ての初めての買い物である。しかし、フランスのバスの運転手の仕事内容や時間が厳格になっているらしく、バスの中では、食べたりゴミを出してはならないとアナウンスがあったのを思い出した。クロワッサンは、絶対駄目である。私たちはバスの外で食べた。

 ランチは、ロワール地方の小さな田舎のレストランである。周りは見渡すがぎり一面、畑である。牛肉の赤ワイン煮(ブッフ・ブルギニョン)がじっくり煮込んだのか肉がやわらかくとても美味しかった。能登からの新婚さんが同じテーブルになり、おめでとうの乾杯をした。場は大いに盛り上がったが、当事者にとっては有難迷惑だったかもしれない。

 その後、シャンポール城とシュノンソー城を観光して、長~い一日が過ぎた。 

 

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