花のアート写真工房

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Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

クロアチアフォトエッセイ~その2:ドブロヴニクの城壁で映画のロケ

2014年12月05日 10時49分06秒 | 旅エッセイ⑭~クロアチア
                                                        

                        

                           

      

 ドブロヴニク旧市街に向かった。夜、雨が降ったせいか石畳は濡れて外套の光が反射した。朝9時前の街は、まだ眠りの中である。ひっそりとしている。それもまた風情がある。現地ガイドさんからオノフリオの噴水、スポンザ宮殿、フランシスコ会修道院などの説明を聞き、1時間のフリータイムになった。これからの行く先々に出合うガイドさんも、美男子もしくは美女子である。女性群は、ガイドさんとのツーショットに必至である。大和なでしこはどこに行った?

 城壁を歩いた。ちょっと前にクロアチアの旅番組でドブロヴニク旧市街の城壁からの眺めを放映していた。城壁を散策するのに入場料がいる。添乗員さんいわく、いく度に値が上がっているという。一周、約2Kmで約2000円もした。でも何が何でも行きたい。朝のどんよりした雲がはれて、快晴になり、眺望はとてもいい。気持ちいい朝である。景色だけではない。窓の外に干した黒のブラジャーは、目に毒であるが、思いがけないハプニングで、心が和んだ。窓の中には洗濯物が干してあり、干した本人は、わざわざかくれて干したつもりであろうか。
 そして、散策の終わりにさしかかった所で、止められた。映画のロケのためという。ワーワーと大きな歓声のみが聞こえるが何をやっているのかは全くわからない。おそらく中世の騎士達の雄叫びのようだ。1時間と言う限られた時間での行動のため、途中で城壁を降りた。一番眺望のいい所を見逃してしまった。はなはだ残念である。金かえせ~と心の中でつぶやいた。

 ボスニアヘルツェゴビナの世界遺産であるモスタルの石橋とオリエンタルな旧市街を歩いた。アラブ人街特有の色鮮やかに装飾した水パイプが陳列してあったり、所狭しと土産物店が並んでいた。道路は、狭く、石の周りのセメントがえぐれて、丸くなった石が地面から突出して、とても歩きにくかった。その凹凸は、そこを行きかう人々の長い歴史を感じる。メインロード脇に立ち並ぶビルの外壁には内戦時に出来た弾痕の跡が生々しく残っていた。

 昼食は、ケバブ(羊肉のロースト)から由来したといわれるトルコからその周辺ヨーロッパの一般的な食べ物(チェバプチチ)~香辛料のきいたウインナーソーセージ状にした羊肉~を食べた。黒褐色の色、馴染のない香辛料そして胃にもたれそうな量で、食べきれない人もいた。

 スプリットに帰る途中、ボスニアヘルツェゴビナからクロアチアに入国する検問所で、前にいたウクライナから来た観光バスの検問が厳しく、ちょっとも動こうとしない。ツアー客のみならず運転手も苛立っていた。また、隣にいた四輪駆動車は、係員に隅々まで車内を調べられていた。自爆テロ防止のためなのか?一つ間違えれば危険と隣り合わせを思い知った。日本人ツアーは信頼されているようで、国境越えも係員によってはスルーパスすることもあるそうだ。

 夕食は、スプリットにあるディオクレティアヌス宮殿内のメイン広場に面したレストランであった。内装も世界遺産そのものである。アンビリーバブル!
 帰り際、女性群がパンが出なかったと騒いだ。もうひとつアンビリーバブル!


     

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