ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

甲子園交流試合、開幕。

2020-08-10 20:00:00 | エンタメ
春の選抜高校野球大会の出場権を持った32校が1試合ずつ甲子園で対戦する交流試合が、今日無事開幕した。

簡単な開会式も行われ、初戦の花咲徳栄と大分商の主将が合同で選手宣誓。

観客は居なくとも、甲子園に球児達が帰ってきてくれた。
例年ならごく当たり前の事だが、コレがどれほど嬉しい事なのか、野球ファンならきっと分かっていただけるだろう。
人気やマスコミの取り上げ方を指して
「野球だけ、特別扱いしやがって…」
といった批判は、しばしば耳にする。
私も、野球を特別扱いするつもりはない。
だが、甲子園は特別だ。

特に今年の合同選手宣誓は、2人の主将が声を合わせた部分が感動的だった。
埼玉と大分、遠く離れた2人がおそらくリモートで声を合わせる練習を何度もしたのだろう。
またその文言も、先日の豪雨災害にも言及していたのも目頭が熱くなった。
つくづく、スポーツや音楽をやったり観たりする楽しさというのは平和の上に成り立っているのである…

さてそんな甲子園の交流試合、私はこの選手に熱い視線を送っていた。


鳥取城北のエース、阪上投手である。
あの高級生食パン「乃が美」の社長のご子息なのだ。

今日は先発ではなかったが、リードされた7回裏にリリーフ登板し、3人で仕留めて「さすがエース」の貫禄。
直後の8回表、その阪上の気迫の三塁内野安打を皮切りに集中打で一挙4点を取り逆転に成功。
その裏はポテンヒットに味方のエラーもあり2点を取られ、5-4で迎えた9回裏。
阪上はライトに回り、抑えの中川に託すも四死球で2死1、2塁となって4番を迎えるところで阪上が再びの登板。
エースと4番の対決。
コレで負けたら仕方ない鳥取城北。
しかし4番・新澤の打球は無情にもライトの頭を超えて二者生還、サヨナラ…

甲子園には魔物が棲む、と昔から云われるが、あれほど人生の示唆に満ちた濃密な3イニングがあっただろうか。
私は彼の勇姿に多くの勇気、希望、教訓をもらえたような思いだ。
この貴重な経験を、他ならぬ阪上投手自身が人生の糧として大きく成長してくれるのを願ってやまない…


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