ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

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「おかえりモネ」、前半戦終了…

2021-07-16 21:39:18 | エンタメ

東日本大震災から10年の節目として宮城県を舞台としている朝ドラ「おかえりモネ」が、今日で前半の宮城篇を終えた。
気象予報士に合格したヒロイン・モネこと永浦百音(清原果耶)が宮城を離れ、来週からは運命の出逢いである気象予報士・朝岡(西島秀俊)を訪ねて上京する。

私は、視聴率がその番組の優劣を決めるとは全く思っていない。
高い視聴率でありながら私自身にはそんなに響かなかった退屈な番組もあったし、その逆もある。
あくまで、個人の感性でしかない。
それらを承知で言えば、「モネ」の視聴率は振るわない。

朝ドラは年度の前半が東京制作、後半が大阪制作だ。
去年の「エール」がcovid-19の影響をまともに受けてしまい撮影が追いつかず、途中2ヶ月ほど休み放送終了も後ろへズレた。
しかし、そもそものドラマがテンポよく面白かったうえ本篇を休んだ2ヶ月に及ぶ再放送が丁度良いおさらいとなり、後半にはグッと引きつけられた。
藤堂先生(森山直太朗)の戦死シーン、甲子園球場での佐藤久志(山崎育三郎)の「栄冠は君に輝く」の歌唱シーンなどは、涙した人も多い。

東京制作の朝ドラは毎年豪華すぎるキャストが話題だが、反面
「現代劇の場合、主人公が地方から東京へ出てくるとつまらなくなる」
の傾向が根強い。
あの名作「あまちゃん」だって東京へ出て来てからは芸能界の闇ばかり見せられてしんどかったし、「半分、青い。」「なつぞら」はひどかった。
「半分」は秋風先生の教室で止めときゃいいのに気がつけば百均で働いたり、最後はなぜか扇風機を作っていた。
「なつぞら」は、なつがただただ周りのバックアップだけで知らぬ間に一人前のアニメーターになっており、全く共感出来る余地がなかった。
これらの傾向は、主人公の地元での人間関係を素敵に描きすぎた諸刃の剣とも言える。

その「共感」で言えば、私は最近仙台市民と話す機会があったのだが今回の「おかえりモネ」は仙台ではものすごく盛り上がっているらしい。
モネがよく言う
「東日本大震災の時、何も出来なかった」
のが、多くの仙台市民の共感を得ているらしいのだ。
設定ではモネは2011年3月11日は高校の合格発表で仙台市内におり、モネの生家のある亀島を襲った津波を経験していない。
その
「あの時何も出来なかったので、未来を予測して大切な人をなくす事を防ぐために気象予報士になりたい」
とモネは上京するのだが、その気持ちは分からないでもないのだが多くの視聴者は置いてきぼりを食らっている。
その割には、モネがそれほど気象予報士になりたいと思っているようには思えないのも気になる。おそらくモネこと清原果耶が暗く、押し出しが弱いからであろう。
「あまちゃん」をよく知る視聴者は、サヤカ(夏木マリ)を夏ばっぱとして観ている。モネとは素敵な関係だったが、その割には宮城を去る際の演出に全くグッと来なかった。
別に大漁旗を振れとは言わないが(笑)…

この「豪華キャストだが暗い主人公」「仙台市民以外置いてきぼり」の中で、後半の東京篇がどう推移するのか?
既にネットでは、朝岡だけを頼って上京するだけに「ようこそコネ」などと揶揄されているが(笑)
いけ好かない性格だがモネに片想いの菅波先生(坂口健太郎)の顔と、何を言っているか全く聞き取れないBUMP OF CHICKENの主題歌「なないろ」が頭をグルグル回るなか、後半戦に突入していくのである…


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