偶然ですが、最近発売の雑誌で「日本の絶景・・・」とか「絶景と温泉・・・」とかの絶景を特集にした雑誌に大谷資料館が掲載されています。大谷資料館は「絶景」というのとは少し違う気がしますが、大自然と同様スケールの大きい空間というという意味では同列に扱っても良いかもしれません。(SONY α7S Hologon 16mm ISO-6400)
大谷石(おおやいし)は宇都宮市の大谷町一体で採掘される石材で、外壁や土蔵の建材として使われてきました。その起源は6~7世紀にも遡るようですが、本格的に採掘が始まったのは江戸時代中期だそうです。1979年に一般公開されるまで掘り続けられ、やがてこのような巨大空間ができあがったようです。(SONY α7S Hologon 16mm ISO-6400)
CGか、それとも映画のセットと見紛うような空間は、宇都宮市にある大谷資料館。地底に広がる巨大な空間は古代文明の遺跡のような神秘的な雰囲気を漂わせています。(SONY α7S Hologon 16mm ISO-6400)
Hologonの最大の特徴は歪曲収差がほぼ0に補正された対称型のレンズ構成です。にもかかわらず、以前の記事でhologonをSONY α7Sに取り付けて撮影した時に直線が大きく湾曲して写ってしまう現象を紹介しました。今回はこれをさらに深堀検証してみます。
今回の検証では、Hologonを三脚に固定したα7SとLeica M3に交互に取り付けて撮影して比較してみました。まずは、前回と同じく1mほど離れた壁の撮影結果です。最初はα7Sです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/15/3f2ce43daca2ae42e5206148553b0e64.jpg)
今回、改めて撮り直してみましたが前回と同じく酷い樽型の歪曲です。これがHologonでの撮影結果とはにわかに信じられない気分です。
次はLeica M3とフィルムで撮影した結果です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ca/b5a6840590a74863fe9d68d0945749e1.jpg)
ちょっと右上がりに傾いてしまったようですが、こちらはうって変わって樽型の歪曲は消えて直線はほぼ真っ直ぐに写りました。
近接撮影だけでなく、無限遠でも確認することにします。まずはα7Sでの撮影結果です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/b6/c04b7dcf5b352b0689c3b6ae0702540f.jpg)
建物の上端部分を見るとやはり無限遠での撮影でも樽型の歪曲収差が酷いです。こんなのはHologonじゃない!!
一方、Leica M3とフィルムで撮影した結果がこちらです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c0/05efec5db8bbd6dc013a4b2e3b2b5e7e.jpg)
そうそう!これですよこれ! やっぱりHologonはこうでなくっちゃ!
どうやらHologonはデジカメ(SONY α7S)との組み合わせの場合、その最大の美点である「直線はどこまでも直線に写る」という特徴を失ってしまうようです。これまでHologonをα7Sで撮影した時にフィルムと比較して周辺画質がイマイチなことに加えて、なんとなくですが「Hologonの凄み」が影を潜めている気がしてなりませんでした。その原因がこの歪曲収差に起因していたのかもしれません。
なぜ、このようなことが起きるのか? SONYのα7シリーズに使われているイメージセンサーにはCMOSの前にかなり厚みのあるガラスが構成されていると言われています。これのせいで対称型レンズを通して周辺部分に斜めに入った光は悪影響を受けてしまいます。このガラスに起因する悪影響が歪曲にも影響を及ぼしているのでしょう。α7Sの登場で、Hologonをフルサイズのデジカメで撮影できるようになったことは喜ばしいですが、こと画質面に関してはまだまだフィルム撮影に及ばないと言えそうです。
今回の検証では、Hologonを三脚に固定したα7SとLeica M3に交互に取り付けて撮影して比較してみました。まずは、前回と同じく1mほど離れた壁の撮影結果です。最初はα7Sです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/15/3f2ce43daca2ae42e5206148553b0e64.jpg)
今回、改めて撮り直してみましたが前回と同じく酷い樽型の歪曲です。これがHologonでの撮影結果とはにわかに信じられない気分です。
次はLeica M3とフィルムで撮影した結果です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/ca/b5a6840590a74863fe9d68d0945749e1.jpg)
ちょっと右上がりに傾いてしまったようですが、こちらはうって変わって樽型の歪曲は消えて直線はほぼ真っ直ぐに写りました。
近接撮影だけでなく、無限遠でも確認することにします。まずはα7Sでの撮影結果です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/b6/c04b7dcf5b352b0689c3b6ae0702540f.jpg)
建物の上端部分を見るとやはり無限遠での撮影でも樽型の歪曲収差が酷いです。こんなのはHologonじゃない!!
一方、Leica M3とフィルムで撮影した結果がこちらです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c0/05efec5db8bbd6dc013a4b2e3b2b5e7e.jpg)
そうそう!これですよこれ! やっぱりHologonはこうでなくっちゃ!
どうやらHologonはデジカメ(SONY α7S)との組み合わせの場合、その最大の美点である「直線はどこまでも直線に写る」という特徴を失ってしまうようです。これまでHologonをα7Sで撮影した時にフィルムと比較して周辺画質がイマイチなことに加えて、なんとなくですが「Hologonの凄み」が影を潜めている気がしてなりませんでした。その原因がこの歪曲収差に起因していたのかもしれません。
なぜ、このようなことが起きるのか? SONYのα7シリーズに使われているイメージセンサーにはCMOSの前にかなり厚みのあるガラスが構成されていると言われています。これのせいで対称型レンズを通して周辺部分に斜めに入った光は悪影響を受けてしまいます。このガラスに起因する悪影響が歪曲にも影響を及ぼしているのでしょう。α7Sの登場で、Hologonをフルサイズのデジカメで撮影できるようになったことは喜ばしいですが、こと画質面に関してはまだまだフィルム撮影に及ばないと言えそうです。
富岡町の毛萱・仏浜・小浜には放射性物質汚染廃棄物が詰め込まれた夥しい数の黒いフレコンバッグが整然と並べられ、焼却処理を待っています。フレコンバッグには一つ一つに白いペンで放射線量とパッキング日などが書き込まれています。集められた汚染物質はまず破砕選別施設で選別されます。選別された廃棄物は写真左奥に「がんばろう 富岡町!」と看板が掲げられた減容化施設で焼却されています。処理施設や廃棄物の仮置き場には多数のモニタリングポストが設置され、リアルタイムで放射線量が監視されています。どこもだいたい0.2μシーベルト程度を示していました。膨大な黒いフレコンバッグが無くなるまで数年を要すると言われていて気が遠くなりますが、「がんばろう! 富岡町!」 (Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)
(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)
(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)
原発事故で避難されている方々は耐え難い苦痛を受けているのは間違いありませんが、一方で月10万の補償に加えて(今は廃止されたようですが)震災前の収入も保障されていたそうです。この保証が多い、少ないの話をする気はありませんが、被災者を受け入れている地区の方々との軋轢が生じている、と聞きます。震災発生からもうすぐ5年、そろそろお金の使い道を被災者の真の自立と地域の住民の皆が受益できる大きな取組として考えていくべきでしょう。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)
(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)
(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)