North of Hologon

photographed by Carl Zeiss lenses

Hologon検証(SONY α7s vs ネガフィルム)

2014-09-14 23:15:22 | Hologon検証
やる気はあるんだけど面倒で手が付けられなかった実験をようやく実施してみました。とはいえ、結果は予想通りで別に新事実はありません。HologonをSONYのα7sとLeica M3で全く同じ場所、露出で撮影、比較してみました。
追記:Biogon21mm検証Planar検証Sonnar検証もupしました。
   α7sはAdobeRGBで撮影していますがIDC(V4.02)が正しくAdobeRGBを認識していないことが判明したため、Lightroomで現像しなおしました。

一応条件を記載しておきます。
・撮影はフィルム感度(Gold200)に合わせて両方ともISO200、Hologonにはグラデーションフィルターを取り付けました。
・デジタルはSONY純正アプリのImage Data Converter Lightroom5.6で標準設定現像。シャープ等の処理は一切してません。
・フィルムはNikon 5000EDとVuescanでスキャン。Photshopでレベル調整とトーンカーブ調整のみ。

まずはフィルムから。


次はα7s。

周辺ほどシアン、マゼンダの順に色かぶりがあり、四隅はかなり流れています。

次は中心部分を解像度を揃えて並べてみました。

予想通りですね。等倍で鑑賞する趣味はないのであまり意味のない比較かもしれません。

次は周辺の拡大です。

これは、等倍でなくてもα7sはちょっと厳しいですね。フィルムの場合、光の煌めきがちゃんと円のまま形が全く崩れていません。

全体的にみると多くの方が口をそろえる通り、現時点ではHologonはフィルムで使うのが良いという結果です。これはプリントしても結果は同じでしょうね。とはいえ、暗いHologonでも手持ちで夜景が撮影出来たりとその利便性はフィルムの比ではないのですし、割り切って使う分にはα7sでも十分だと思います。私としてはまだまだフィルムも使いたいのでしばらくは二刀流ですね。