North of Hologon

photographed by Carl Zeiss lenses

がんばろう 富岡町!(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-8)

2016-02-07 11:18:21 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
富岡町の毛萱・仏浜・小浜には放射性物質汚染廃棄物が詰め込まれた夥しい数の黒いフレコンバッグが整然と並べられ、焼却処理を待っています。フレコンバッグには一つ一つに白いペンで放射線量とパッキング日などが書き込まれています。集められた汚染物質はまず破砕選別施設で選別されます。選別された廃棄物は写真左奥に「がんばろう 富岡町!」と看板が掲げられた減容化施設で焼却されています。処理施設や廃棄物の仮置き場には多数のモニタリングポストが設置され、リアルタイムで放射線量が監視されています。どこもだいたい0.2μシーベルト程度を示していました。膨大な黒いフレコンバッグが無くなるまで数年を要すると言われていて気が遠くなりますが、「がんばろう! 富岡町!」  (Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)

(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

補償と軋轢(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-8)

2016-02-03 21:37:44 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
原発事故で避難されている方々は耐え難い苦痛を受けているのは間違いありませんが、一方で月10万の補償に加えて(今は廃止されたようですが)震災前の収入も保障されていたそうです。この保証が多い、少ないの話をする気はありませんが、被災者を受け入れている地区の方々との軋轢が生じている、と聞きます。震災発生からもうすぐ5年、そろそろお金の使い道を被災者の真の自立と地域の住民の皆が受益できる大きな取組として考えていくべきでしょう。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)

(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

復興の足枷(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-7)

2016-01-30 19:58:14 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
福島第一原発の慰謝料は帰還困難区域の住民一人当たり総額1450万円、居住制限区域の住人には840万円が支払われます。被害を受けた住民の方々への償いは必要だが、復興に向けた支援にもっとお金を使うべきという考え方があります。被害を受けた地域が、事故発生前よりもはるかに発展し、より明るい未来を築けるように前向きに考えたいところです。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)

(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

償いの行方(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-6)

2016-01-26 23:30:31 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
福島第一原発の事故の被害者に対する賠償金は東電に代わって国が立て替えています。これまで個人の避難者に3兆円、企業に2.8兆円が支払われました。膨大な賠償金が支払われてきたけれども未だ福島県では避難者が10万人に上ると言われています。先が見えない状況に終止符を打つために、今後は避難指示が徐々に解除され賠償は打ち切られる見通しです。東電は1万人の方々が賠償手続きの業務に携わっていると聞きます。同じような事故が他の原発で起きたら、いったいどうなるのでしょうか? (Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar100)

(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

津波の破壊力(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-5)

2016-01-22 21:00:36 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
津波によって巨大な船舶がビルの屋上に乗り上げている画像を記憶されている方も多いでしょう。想像を絶する津波の破壊力です。この写真の家の居間の中には軽トラックがありました。わざわざ家の中に車を入れるとは考えられないので、津波によって窓を突き破って中に入ったのでしょう。その他、巨大な丸太が玄関を突き破って、階段を途中まで登っているアパートもありました。(Leica M3 Hologon 16mm Ektar 100)

(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

津波による死者24人(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-4)

2016-01-18 23:30:27 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
富岡町の住民で津波によって尊い命を落とされた方々は24人だそうです。全国で最大高さの津波に襲われた富岡町にもかかわらず24人に留まったのは町の規模や地形によるところが大きいと思います。震災から時間が経過してからの調査の中で倒壊した建物や車の中から亡くなった方々が発見され、その場所を示すために書かれた「人」という赤スプレーのペイントが多数残っていました。この写真の建物にもそのペイントがあり、心が痛みます。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)

(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

全てが壊れ、流された(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-3)

2016-01-14 23:46:09 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
国内観測史上最大であるマグニチュード9.0の地震と地震が引き起こした津波によって、富岡町は全壊127戸を含む、180戸の建物が破壊・消失しました。道路の陥没や寸断、液状化現象など多数の被害を受けましたが、このような被害の全貌が明らかになるのは震災発生から随分と時間が経ってからとなってしまいました。なぜなら、福島第一原発の事故により、立ち入りが禁止される区域に指定されてしまったからです。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)

(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

21m超の津波(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-2)

2016-01-09 15:58:56 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
富岡町を襲った津波の高さは21mを超えたと言われています。これは東日本大震災で確認された東北各県で最大値となっています。ちなみに、大船渡市は16.7m、陸前高田市は15.8m、福島第一原発は13.1mです。海岸線から少し離れたところから急傾斜で土地が高くなる地形でなかったら富岡町の被害はさらに甚大なものとなっていたはずです。(Leica M3 Hologon 16mm Ektar 100)
(Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。)

壊れたメインストリート(人口ゼロの街 福島県富岡町 Hologon編-1)

2016-01-06 22:38:45 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
震度6強の地震に見舞われ、直後に津波に飲み込まれ、追い打ちをかけるように放射性物質が降り注いだ町、富岡町。震災から5年近く経過し、少しずつ再生しつつある町をHologonで撮影し画像として残しました。富岡町に立ち、その場の光景を目とフィルムに焼き付けて私が感じたことが写真から伝わると良いのですが。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)

Planar 45mmとSONY α7Sで撮影した「Planar編」はこちら。

東京ゲートブリッジの歩道

2015-12-09 21:21:01 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
東京湾を見渡せて気持ちいいかなと、歩道を歩いてみましたが、行き交うトラックの騒音や強い風に吹かれて決して快適な散歩とはいきませんでした。さらに、若洲側から歩道を歩き始めましたが、ゲートブリッジを渡りきった反対側には降りられずに引き返さなければならない、とわかっていたので橋の真ん中過ぎのところで引き返してきました。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar100)

東京港臨海道路の下

2015-12-05 16:15:34 | Hologon 16mm F8 G/Leica M3
若洲海浜公園を貫く東京港臨海道路の真下にて。Hologonのビューファインダーには水準器が内蔵されており、ピッチ方向(上向き/下向き)の水平はわかるのですが、ロール方向(左右の傾き)に関してはわかりません。電子水準器を備えたα7Sと併用するようになり、Leica M3で撮影するときはこの機能差が気になるようになりました。ロール方向の水平を出して撮影したい時は自分の感覚に頼る以外ありません。(Leica M3 Hologon 16mm Kodak Ektar 100)