月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

329.明石市穂蓼八幡神社先代屋台の復元月刊「祭」2021.3月3号)

2021-04-01 00:42:00 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の題材-
●明石穂蓼(ほたで)八幡神社屋台の復元
 2021年1月11日、明石市穂蓼(ほたで)八幡神社の先代屋台が明石布団太鼓プロジェクトと地元の方がよびかけ、自町をふくめた太鼓台、屋台の復元経験豊富西宮市大市八幡神社祭礼関係者の方々が作業の中心となって復元されました。



●欄干金具の文字
 「昔の本物布団から、枠組みのしっかりした現在のようなハリボテ布団の、過渡段階の布袋を四辺におく形式の屋根です。」といった屋台本体については報告書ができあがってるそうなので、ここではこれ以上ふれないようにします。
 とりあえずは、欄干の金具についてあれやこれや言うことにします。
 ま金具の動物を見ると、未、酉、辰、巳、丑など十二支の動物がいることがわかります。






 この漢字は乾(いぬい)と思われます。

 これはおそらく艮(うしとら)か坤(ひつじさる)でしょう。にた文字が二つありましたがどちらがどちらかは分かりませんでした。

 巽(たつみ)は見当たりませんでしたが、なくなってしまっている部分のどこかにおそらくついていたものと思われます。
●刺繍
 刺繍は龍の水引幕。円の龍は播州屋台では珍しいです。高覧掛けは海女の珠とり、三木では明石町と栄町の図柄です。淡路や四国で好まれる刺繍です。
 龍の鱗がへこんでます。この本によると古い手法だとか。実はこれについては詳しくご教示をたまわったこともあるのですが、この記事作成の目的できいたことではないので、これ以上はふれないようにします。



 
台車
 だんじりを思わせる台車です。明石にはこのての台車がけっこう残っています。おもしろいのは、このような台車を魚住や垂水などで「だんじり」と呼んでるとききました。案外台車の歴史はところによっては古いのかもしれません。






編集後記
 まずは、この記事作成のきっかけを下さった復元作業関係者の皆様方にお礼申し上げます。
 月刊「祭」といえば台車。ということで、最後は結局台車の話になりました。大慌ての3月3号。文章は31日23時40分出来上がりました。写真は4月になっての出来上がりです。夜明け前なので、セーフということにして下さい。


最新の画像もっと見る