月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

336.一体型布団締め金具(月刊「祭御宅」2021.5月5号)

2021-05-12 19:41:00 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の題材-
●復元された明石市穂蓼八幡神社先代屋台
今年1月11日に穂蓼八幡神社の先代屋台が復元されたというのは、こちらで書きました。
 この屋台の今ではおそらく見られない特徴的な点を見つけたので、書いていきます。ちなみに、太鼓台研究家のS氏らの執筆によるこの屋台の調査報告書も出ています。ちゃんと理解したい方はそちらがお勧めです。

 
特徴的な布団じめと布団じめ金具
現在見られる布団じめは、それを止める布団じめ金具とは分離しています。

 
 
 
穂蓼八幡神社先代屋台布団締め
 龍の布団じめは確かによくありますが、、
 
 
 
 よく見ると布団締めと金具が一体になっています。ベルトとバックルの関係として見ると、こちらが古い形のように思われます。また、屋根も木枠よりも本来の布団により近いものを使っていることを考えると、布団締めも一体化したものがより古いと言えるでしょう。
 金具と布団締めが一体になっているものから、分離したものへの変化は、布団締めが実用性から装飾性の強いものへの変化と言えるでしょう。



 


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