●企業のイメージ戦略としての祭
祭では、企業が協賛することで、その企業のイメージを地域でアップさせるということがあります。播州では、サンテレビ放映に協賛する企業のCMはおなじみのものとなり、それらもまた、テレビを見る楽しみのひとつになっています。
企業がイメージ戦略として、祭を利用することは一概に悪いこととはいえません。また、相互にメリットがあるからこそ成り立つものともいえるでしょう。そして、新型コロナが流行って二年、そろそろ三年がたとうかという今日では、新型コロナのワクチンを製造流通した某外資系製薬会社もこれらの協賛になのりをあげました。
●-景観破壊-某外資系ワクチン製造製薬会社の祭を使ったイメージ戦略の失敗
この製薬会社の祭をつかったイメージ戦略は、全都道府県の祭に協賛し、そのあかしとして社名入りの提灯をその祭で献灯するというもののようです。
しかし、それが本当に成功しているのかというと、かなり「?」がつきそうなものもいくつかみられたので、その原因について書きます。
1)新型コロナのワクチンには、否定派も一定数いること
もともと否定的な見方をしている人が、その企業名を見ても嫌悪感しかそだたないことでしょう。しかし、否定派の拒否感を大きく、肯定も否定もしない派や肯定派にとっても、その会社に対するイメージを悪くするには十分のものもフェイスブックには掲載されていました。
2)社名を書くのみで、他と様式も違う提灯
企業や個人による提灯の献灯は、企業名をかくものであっても、写真のように大きさを揃えて行われます。また、反対面には「御神燈」など同じデザインが施されます。このようにして、統一性のある提灯を掲げることで、祭の景観をよくすることで、企業は地元での信頼を得ます。
一方管理人が見た某ワクチン製造会社の提灯は 下のようなものでした。おそらく、会社の方で製作したもので、社名のみかいた提灯を、各都道府県でそれぞれの祭の様式にあわせることなく使い回しているようです。不自然で周囲と調和しない提灯は目立ちますが、「御神燈」の言葉や御神紋のない提灯は「悪目立ち」しているといえるでしょう。また、その提灯を祭の曳き車につっている写真も見ました。
地元の方の強い強い希望がないかぎりは、このような提灯の掲げかたは、控える方が企業イメージを護るためには賢明に思えます。
●協賛時の心もちについて
「金を出したる、宣伝させろ」で祭の紹介もろくにせずに、悪目立ちの提灯をとるだけでは、宣伝にはなりません。
編集後記
管理人は反ワクチン派ではありません。
ワクチンをうったし、もしかしたらワクチンが役に立ったのかなという経験もこの二年間でいくどとなくしています。もちろん、副作用の心配も全くゼロとは思いませんが、今のところその実感はありません。
今回は、あくまで企業イメージをさげないための提灯戦略についてかきました。
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