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月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

390.虫干しと試し運行(月刊「祭御宅」2022.7月5号)

2022-07-27 17:29:33 | 新型コロナと祭、民俗
●虫干し(土用干し)
播州の屋台をもつ地域では、よく虫干しがおこなわれています。時期は、多くが新暦7月の半ばから末におこなわれます。
地域によっては新暦8月におこなわれるところもありますが、盆月におこなうべきではないという考えから新暦8月におこなわないところもあります。
ただ、旧暦では盆月は七月になるので、新暦であっても7月はまずいという考え方もできてしまいます。なので、他地域の虫干しの風習にあれこれ言わないほうがよさそうです。
コロナ禍で自粛を余儀なくされたことをふまえ、担ぎかたや屋台の組み立てかたなどを確認するため、そして、失われた楽しい時間をすこしだけでもとりもどすために、虫干しの日に運行が少しおこなわれた地域もあります。
 
●三木市大宮八幡宮新町
屋台の組み方を思い出しながら屋台が組まれました。このときは法被をきていません。




 
午後0時半から、台車で駐車場まで移動し屋台が担がれました。法被に着替えていました。地下足袋の裏が、はがれているなどのトラブルにみまわれている某氏も。。このときは管理人も生まれてはじめて担ぎましたが、かたむいているほうはかなり重かったです。動画はまた後程あげたいと思います。


 
 
●姫路市高丘神社西今宿屋台
私服で、狭間、伊達綱、擬宝珠などはつけずに運行しました。
 


ゆっくりのヨーヤサの練りはかっこよかったです。

 


公民館で彫刻などの写真をとらせていただきました。









388.伝承の再現だんじり-大阪市城東区諏訪神社-(月刊「祭御宅」2022.7月4号)

2022-07-27 11:30:28 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の工芸、新調、改修、修復-
令和元(2019)年、諏訪だんじりは新調されたそうです。そこには地元の伝承や文化財への敬意があらわれていました。

●ひとまずだんじり全景
このサイトによると、新調だんじりは本体製作は大下工務店、彫刻は辰美工芸が担当したとのことです。




●獅子ではなくよく見たら、、
 後面の懸魚を見ると見事な獅子、、ではありません。

実は、、、











獅子舞です。
諏訪神社は豊臣時代から伝わるとされる獅子舞がつたわっているとのことです。市の無形民俗文化財に指定されております。だんじりのような華やかな文化いがいのものも大切にされていることがつたわってきます。


●左専道
獅子舞は正面の番号持ちにも彫られています。文字には、「左専道」とあります。

左専道は、もともと左遷道とよばれていたそうです。菅原道真が太宰府に左遷されたときに諏訪神社にたちより岩に腰かけたという伝承がのこっています。
正面懸魚にその場面か彫られています。


そのおりにすわったという腰かけ岩は今も残っています。