月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

205.濱の宮天満宮思いやり太鼓(月刊「祭」2019.10月5号)

2019-10-19 05:48:00 | 屋台・だんじり・神輿-台車、骨組み、かけ声、楽器、担ぎ方-
●屋台の空中浮遊!?
-姫路名物台場差し-
濱の宮天満宮(アクセス、祭礼日10月8.9日)
 周りから見ると一見、屋台が宙に浮いているように見えます。しかし、実は練り子が泥台を差し上げているのです。これが、姫路名物というか市の指定民俗文化財となっている台場差しです。
 今回は須賀屋台を例にして、濱の宮天満宮のど迫力な技の裏の細やかな配慮を見ていきます。ひとまずはそのど迫力な技を管理人のど素人カメラワークでご覧ください。

↑須賀屋台の台場差し(映像へ)
 
 
 ●ど迫力の裏の思いやり
 今回の記事のテーマは「太鼓」なので、太鼓を見てみます。
 
平常時
↑平常時は、欄干から太鼓はほとんど見えません。では、台場差しの時の太鼓を欄干外から見てみましょう。画面をずっと下に
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 台場差し時
↑太鼓を上の方で固定しているのがわかります。
 
台場差しは、泥台を外と内から差し上げます。つまり、太鼓の下にも人がいることになります。そうなると、平常時のように太鼓を低く据え付けると、太鼓の下側は泥台あたりまで来ることになります。
 下の2枚の写真は台場差しの時とそれが終わった直後のものです。高低差が1m近くあるので、そのままの高さの場合、内側の人は太鼓が頭に直撃することになり、大怪我は免れません。そうならないために、太鼓を上にもちあげているのです。
 荒技で知られる台場差しは、細かな配慮によって成り立っていることを知りました。