HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

北京鐘楼

2020-11-19 | 北京を歩く
北京の鐘楼は、鼓楼のすぐ北側に、対をなすように位置しています。



こちらは明代の1420年に永楽帝が建造が始まりましたが、一度火災で焼失しており、現在の建物は乾隆帝の時代の1747年に修復されたものだそうです。

鼓楼は木造ですが、こちらはレンガ造りです。
高さは47.95mです。

楼内には高さ4.5m、重さ63トンの巨大な青銅製の鐘が設置されており、清代末期の1924年まで実際に使われていたそうです。



戦前の写真です。

周囲に高い建物がないことが分かります。





15世紀によくそんな大きな鐘が鋳造できたものだと思います。

この鐘の音は、相当遠くまで響いていたそうです。

ところで、この大鐘の鋳造については、民間で伝えられている伝説があるそうです。

永楽帝から鐘の鋳造を任せられた鄭さんという鋳造職人は有能な人物だったそうですが、ここまで大きな鐘を造った経験がなかったので、うまく鐘を鋳上げることができず、悩んでいたそうです。
それを見かねた鄭さんの娘は、銅が赤く溶けた炉の中に自らの身を投げたそうです。
鄭さんは嘆き悲しみましたが、娘の命を飲み込んだその銅で鐘を鋳たところ、ついに見事な大鐘を鋳上げることができたといいます。

なぜ娘はそんな無茶なことをしたのか不明ですが、まあ伝説です。

こちらも全国重点文物保護単位です。
コメント
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