HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

香山 - 北京の紅葉を愛でる

2020-11-13 | 北京を歩く
北京は早くも晩秋になりました。

紅葉の見頃だと聞いたので、市内西部にある香山に行ってみました。



香山は、古くから北京市民から親しまれる手軽なハイキングスポットだそうです。
紅葉の名所としても知られます。

地下鉄を乗り継いで、香山に向かいました。
朝陽区にある僕のアパートから登山口のある香山駅まで1時間40分ぐらいかかりました。

標高は575メートルです。感覚的には、東京都民にとっての高尾山、大連市民にとっての大黒山という存在でしょうか。

それほど高い山ではありませんが、平坦で広大な北京市内ならば、十分に高さを感じられると思います。

11月上旬の香山は、紅葉のシーズンということもあって大変な賑わいでした。
入場券を買うのも一苦労、入山の行列もおびただしく、大変なものです。



目指すはこの標識の左上、香炉峰です。





登山ルートはすべて舗装されていますので、足元を気にすることなく快適に登ることができます。





ロープウェーでも頂上に行けるようです。



気温は10度ですが、山道を登っていると汗がにじんできます。

頂上はもうすぐです。
人波を掻き分けて登ります。

登山口から1時間15分で頂上に到着しました。

頂上からは、北京市内を一望できる絶景が広がっていました。



南北に広く市街地が広がります。視界に入るだけで40kmぐらいの幅があるでしょうか。

ああ、ここは大都会なのだなぁ、と改めて感じ入ります。

ところで、北京の香山というと、十数年前に僕が中国語を勉強したときのテキストの題材に出てきました。

真面目に中国語を勉強をしていた頃でしたので、今でも鮮明に頭に残っています。
この意味でも、香山はぜひ訪れてみたいと思っていました。

このテキストの舞台は北京でした。
米国から北京に留学してきたマリーという女性が周囲の北京人や留学生と交流しながら成長していく物語です。

重陽節の前日の夕方、マリーは大学の売店で大量に食料を買い込む学生を目にして、クラスメートの王峰とこんな会話をします。

マリー:さっき、同級生たちが売店でパンや水を買い込んでいたわ。一体なにごと?
王:ああ、それは今週末、重陽節と週末が重なっているからじゃないかな。重陽節は中国の伝統的な祭りで、中国の旧暦の9月9日だよ。新暦ではちょうど今頃、10月中旬ぐらいだよ。重陽節はBBQなど美味しいものを食べたり、山登りをしたりするんだ。僕らも明日山登りをするよ。香山に行くんだ。君もどう?
マリー:ふうん。重陽節って...
王:(重陽節について縷々説明した後で、)ところで、結局マリーは明日、香山に行くの? 行かないの?
マリー:行きたいけど、もうこんな時間だし、もう店も閉まっている。私は食料を買うことができないわ。
王:それなら大丈夫。僕らはたくさん買ってあるから。僕らに任せて。
マリー:それはよかった。じゃあ行くわ。BBQもあるかしら?
王:BBQはダメだよ。山では火気厳禁だよ。もし火事になったら僕らがBBQになってしまうよ。


...というオチのストーリーでした。

マリーも北京で初となる登山を楽しみながらこの道を登ったのでしょうか。





山頂も大変な賑わいでした。

やはり北京は首都であり大都会である、ということを認識した1日になりました。




コメント
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