正義が正しいとは限らない

親切が裏目に出るかも。

それが正しいとは限らないので熱くなりすぎないように。



シゲルさんがやって来ました。が、一緒にいるのがイスさんなので、ちょっと注意が必要ですね。
イスさんは、ニイドさんのお友達で、遅延のルーン3連星の一人です。
シゲルをいさめる位置にいますから、今日のシゲルさんはポジティブシゲルさんではなくて、
ネガティブシゲルさんです。

私が中学生のころ、合唱コンクールと言うのがありました。
けっこう力が入っている行事で、総合優勝は下剋上ありと言うもので、
3年生を押さえて2年生が優勝をかっさらったこともありました。
先生も生徒も一生懸命に歌う、まあ、平和な行事です。
私のクラスには、とある宗教を信仰している同級生がいました。
その宗教では歌を歌うことを禁じています。
なので、彼女は歌うことができません。
これは彼女に取って正義です。
でも、舞台上で一人歌っていないのは目立ちます。真面目に歌わない人がいると思われてしまいます。
実際、何度か注意されました。
妥協案として、口パクでもいいから口を動かさないかと言う提案が出されましたが、
彼女にとってはそれも教義に反することだからできないと言います。
結果どうなったか、彼女だけ参加しないことが決断されました。
いえ、参加はするんですが、舞台には上がらない。
一人誰もいなくなったクラス席に座り舞台を見ている。そう言うことになりました。
彼女がいなくなって、私たちのクラスは学年優勝。
喜ぶクラスメイト達を横目に、彼女が何を考えていたのか、私には知る由もありません。
これが本当に正しかったのかどうかもわかりません。
2年に進級するときに、彼女は合唱コンクールをやらない学校に転校しました。
家を引っ越したわけではないので、特例の遠距離通学です。

宗教を信じている彼女に取って、その教えは絶対正義。
でも、本当にそれが正義と言えるのでしょうか。
社会的に不適合になっても、それを正義と言っていいのでしょうか。

中学時代なんて長い人生の中ではほんのひと時の些末な時間ですが、それでも、その時は大事な時間ではないかと思います。

今日は「独りよがりの正義はむなしく寂しいもの」を心がけましょう。

それでは、よい一日を！