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彫刻家のつれづれ日記2

彫刻家・田中等のつれづれ日記をお送りします

Non title

2015-12-14 21:52:40 | 彫刻作品
☆一昨日から取り掛かった某マケット。

画像で見ると、もたもたしていて過剰な感じなのですが・・・

拡大すると、そうでもないのか、と思ったり。

タイトルはまだ決まっていませんので、”Non title”。








哀しい出来事 - 日向市役所・都市宣言モニュメント

2015-11-10 17:41:15 | 彫刻作品
☆今日の午前に、日向市役所の総務部の方たちが我が家にお見えになりました。

昨日お電話をいただいたときには、また日向現代彫刻展の設置作品が悪戯されたのかなと思ったのですが・・・

お話は、まったく予想外のものでした。

☆日向市役所が耐震構造不足のため、全面建て替えになると言うことはニュースで知っていましたが、それに伴って私が市制40周年事業で設置させていただいた”都市宣言モニュメント 昇・地 ”が撤去せざるを得ないことになったという、実に哀しい報告でした。

全面建て替えになると、現在の市役所の機能をどうするか、と言うことになります。

既存の施設への分散、あるいは仮説施設の設置等、様々な可能性を検討されたのですが、いずれも市役所の機能面や経費面で多大な負担が生じることとなり、結果的に既存の市役所をそのまま機能させながら、前庭に新しい市庁舎を建てることになったということです。

つまり、私の作った”都市宣言モニュメント”のある場所に新・市庁舎が建ちます。

ではこのモニュメントをどうするかと検討したけれど、簡単に移設できる構造のものではないし、もし移設が可能であってもこれだけの大きさのモニュメントが設置できる場所はなく、やむなく、撤去と言うことになり、私の承諾を得にお見えになったのでした。




☆このモニュメントは、私の作品の中でも最大級の作品です。

高さが320cm、幅が310cm、奥行きが430cmあります。

黒御影石の部分は板張りで、躯体は鉄筋コンクリートで作ってあり、板張りの作業は東京都の新都庁の大理石板張りの作業をした職人さんにやっていただきました。

昨日のお電話で、新庁舎建設に伴うモニュメントの取り扱いについてお伺いします、ということだったので、移設は不可能なので取り壊し撤去になるのかなと漠然と考えていましたが、まだ心の整理が着かないうちに、正式に撤去と言うお話でした。

これまでにも、ブロンズ胸像では施設の管理者が替わったりで移設(ほとんど撤去)した事例は2件ありますが、完全撤去となるのは今回が初めてです。

他の作家の皆さんからも、作品が完全撤去されたと言う事例は聞いたことがありません。




☆設置したのは平成4年3月末ですので、23年前になります。

白御影石の部分に乗っているのは当時3歳半の長男です。

前年に生まれた次男はまだ7ヶ月です。

色んな思い出が蘇ってきて、やはり悲しいです。

この白御影石は再利用できますので、解体費用で私の作業場まで運んでもらえることになりました。

解体作業は早くて来年の春くらいからだそうです。




☆この広場には、日向現代彫刻展の市民大賞の作品も数点設置してありますが、そちらは移設が容易なので、市内の小中学校への移設が考えられているそうです。

と言うことは、新しい日向市役所の周囲には、彫刻は1点も無くなってしまうのでしょうか。



9月18日 上月町

2015-09-18 19:17:31 | 彫刻作品
☆今日は素晴らしい秋晴れでした。

☆昨日に引続き、”MOON DANCE”の話題です。

先日の手紙やDMの断捨離中に、学生時代に日南市の伊東マンショ像のモデルをしてくれたE君から、故郷の姫路市に帰ってから届いた手紙がありました。

何の手紙だったのだろう、と開けてみると、1998年2月15日の神戸新聞に掲載された、作用郡上月町の駅前ロータリーに設置した私の”MOON DANCE”の紹介記事でした。

この作品は1995年の西播磨石彫シンポジウムで、生まれて初めてシンポジウムというものに参加した時のものです。

”MOON DANCE”にふさわしく、上月町という月の名前の入った町に設置してもらい、感無量でした。

「大人のささやきー2つの月が甘い口づけ」という見出しがいいですね。





花美術館 Vol.44

2015-09-17 19:06:53 | 彫刻作品
☆隔月刊行の”花美術館”(蒼海出版)Vol.44号のイサム・ノグチ特集に、私の都城市の”MOON DANCE"が掲載されました。

イサム・ノグチと関連付けての”現代彫刻と建築ーシンボライズされた空間美”という作家紹介ページでの掲載です。

書店に並ぶのは10月1日からですが、掲載作家には先駆けて配布され、私の手元には今朝届きました。






ただ、こういう雑誌にはありがちなのですが、掲載作家のレベルは様々です。

かなりがっかりの掲載作家レベルです。

イサム・ノグチの特集に関しては読んでみる価値はありますので、興味のある方は手に取ってご覧ください。

10月1日から一般書店に並びます。本体価格1200円+税。

☆なお、昨日UPしました陶壁画の件は、無事に某施設が引き取ってくれることになりました。

感謝です。

有効活用していただけることでしょう。



9月11日 ”津高家の猫たち”届く

2015-09-11 21:53:19 | 彫刻作品
☆今日は9.11でしたね。

東北の水害と重ねて、胸が痛みます。

そして同じく大災害の阪神大震災での悲劇についてです。

☆アマゾンに注文していた写真集・”津高家の猫たち”が届きました。

この写真集は、いずれ津高家の猫たちの写真集を出すつもりで居られた写真家の吉野晴朗氏が、阪神大震災で亡くなられた津高夫妻への追悼として出版されたようです。

津高家の主である津高和一氏は、詩人であり優れた抽象画家で、大阪芸術大学の名誉教授だったということです。

私の友人には大阪芸術大学のOBがたくさん居ます。

私のこのブログを見てくれている人の中に、ひょっとすると津高教授のこの家を訪れたことがある作家が居られるのかも知れません。

写真集は著作権がありますので、本来はコピーしてブログにアップすることは法律違反になるのですが、津高名誉教授の彫刻作品を多くの人に紹介したいという趣旨で、ご承諾いただきたいと思います。

某君が感動して動けなくなったという趣旨がよく分かります。

優れた作家だったことが伝わってきます。








☆この写真集には津高先生とこの彫刻と猫たちの日常のかかわりに重ねて、阪神大震災で被災して全壊した家屋の写真も掲載されています。

是非、手に取っていただきたい写真集です。

”津高家の猫たちー阪神大震災に見舞われて”  東方出版