Saint John ２５日目 Left handle or Right handle

☆昨夜、カリンから便秘薬を貰って服用し早めに床に着きましたが、やはりきつくて３０分おきに目が覚めました。

なんとかこの苦しさからだけでも逃れたいと思って、夜中に痛み止めのバファリンを飲んでみました。

そうしたら朝まで何度も大量の寝汗で目が覚め、寝汗は足の先までに及びました。

ほとんど脱水症状で午前７時に目が覚めたら、お腹がごろごろと来て、ついに便秘解消！

数時間までの苦しさがウソのように体調が快復しました。

便秘でこんなに苦しくなったことはありませんし、こんなに寝汗をかいたこともありませんので、単なる便秘ではなく精神的なストレスから来ていたのでしょう。

☆今朝は私の体調快復のように爽やかな快晴でした。



☆ワイアットには台座部の底出しの残りをやってもらいました。



☆私はアール出しの作業を進めました。





☆かねがね不思議でならないことがあります。

グラインダーの使い方が日本人と欧米人とではまったく異なるのです。

欧米人はハンドルを右に取り付け、ディスク面を右に向けて作業します。

縦に切込みを入れるときもこんな風になります。

こんな作業風景を見て、なんとも思わない日本人はほとんどいないでしょう。

あきらかにおかしい！危ない！負担がかかりすぎる！

ところが、欧米の作家たちにはこれが正常なのです。

私には、怖くて絶対にできません。





それとは真逆に、日本人はハンドルを左に取り付け、ディスクを左に向けて作業します。

こうすると墨を入れた線とディスクの切り込みの一致がしっかり確認できます。

例えばこのエアー・グラインダーは左にしかハンドルが取り付けられません。

左ハンドルのグラインダーを欧米の作家たちは使えません。

つまりこのエアーグラインダーは、いくら便利でも欧米の作家たちには使用不可能と言うことになります。

なぜこうなるのか、一度、Schoodicで作家たちに質問したことがありましたが、みんな唖然として、回答がありませんでした。

なぜそんな質問を日本人がするのか、理解できないようでした。



☆夕刻の状態です。

今日は一日の過ぎるのが異常に早く、会場の様子を撮る時間がありませんでした。

Saint John ２４日目 留学生 Japanese students

☆今日は朝から雨。

朝食を摂っている間に雨脚は強くなり、しばらく様子を見てから出発することになりました。



実は私は昨日から体調を崩していて、昨夜は８時過ぎに寝ましたが、それから１時間おきくらいに起きてトイレに走ると言う有様でした。

寝汗もかいたので風邪気味もあったのでしょうが、便秘のようでもありないようでもあり、泌尿器系がおかしな気もするし・・・、好く分かりません。

要するに体調が最悪だったので、できればこのまま土砂降りであって欲しいと願いました。

しかし、じきに雨脚は弱くなり、１０時過ぎに宿舎を出発しました。

港には今日も大型客船が停泊していました。



☆作業を始めるとじきに雨はあがり、強烈な陽射しとなりました。

じりじりと焼け付くような強烈な暑さで、この暑さがまた私の体力を奪います。

今日はアールを出す作業を進めました。









☆午後になって体力の限界を感じて、はやく宿舎に帰りたいとばかり考えて制作していると、突然、”こんにちは！”という男性の声。

そこには、その男性に引率された日本の学生さんたち！

彼らはSaint Johnの大学に留学しているのだそうです。

久しぶりに日本の若い女学生たちに会って、急に元気が出てきました。

やはり、日本の女性は最高！





☆午後の様子です。















☆夕刻には大型客船も港を出て行きました。





☆夕刻の様子です。

随分、全体の様子が見えてきました。

St. Stephen

☆今日は火曜日で、作業休止日。

今日はジョニゴヴァの作品の設置場所である国境の街、St.Stephenを訪れました。

みんな行くものと思っていたら、みんな疲れていてキャンセル、結局ジョニゴヴァ親娘と私に、インターンのアリソンだけでした。

ギャラリーオーナーのピーターさんの案内で出かけました。

今日も朝から深い霧の中でした。

☆ここがジョニゴヴァの作品の設置場所。

なんと対岸はアメリカ・メイン州なのです！

先週も鯨ウオッチングでは対岸がメイン州でした。

メイン州のBlue Hillに私の作品があるのです。

アメリカにこんなに何度も近づくなんて、目の前にメイン州があるのに！！！





☆今日の休養日はインターンはほとんど帰宅します。

なのにアリソンも一緒に行くというのでどうしてだろうと思っていたら、ここはアリソンの生まれ故郷なのでした。

ご両親が顔を出されました。



☆関係者の皆さんと。







☆ランチはワゴン販売のバーガーでした。

こういうスタイルがアメリカやカナダのスタイルなのでしょう。

私にはなじめません。

食事とは思えません。



☆後述するように、この街はチョコレートの街として有名なのだそうです。

そのチョコレートの詰め合わせをジョニゴヴァと私にプレゼントしていただきました。



☆打ち合わせが済んで、そのチョコレート会社、”GANONG”のチョコレート・ミュージアムを見学しました。



ここは１４０年前の創業当時からのスタイルを堅持している手作りチョコレートの実演コーナー。

実に丁寧に一個一個のチョコレートにそれぞれの素材を絡めていきます。

ぱくりと食べてしまう以上の手間と時間がかかっています。











☆店舗も見事。

チョコレート好きにはたまらない光景でしょう。





これが先ほどの手作りチョコ。





☆この中から好みのものを２個、小粋な小箱に入れてプレゼントしていただきました。

妻のお土産にしましょう。

Saint John ２３日目 Beach Party

☆昨日の報告です。

昨日も霧の濃い一日でしたが、一昨日のような寒さはありませんでした。

昨日も３３００人乗りの大型客船が来ていました。







☆作業場はお昼前までには霧が晴れ、暖かくなってきましたが、対岸や周辺はまだ霧の中でした。



☆私は窓の中を垂直に落とす作業でした。

非常に疲れる作業です。













☆お昼にお偉いさんの視察がありました。

Wyattの説明ではケネディーというなんだかの若きリーダーだそうです。









☆ランチにターキーのハムが出ました。

こちらでは自宅のオーブンでハムが出来るようになったものが売っています。

燻製のようでとても美味しいものです。





☆大型客船は午後半ばには帰って行きました。



☆私の作業の夕刻の状態です。

窓の内側の両面合わせは、起こしてからやったほうが賢明でしょう。

非常に疲れる作業でしたが、残りの作業はフォルムをまとめていく作業ですのでなんとか期間内には完成できるでしょう。



☆昨日はいつもより早めに作業を仕舞い、フェリーでKennebecasis湾を渡ってKit Hickeyさん宅のビーチパーティーに呼ばれました。







そしてパーティーの前にボートに乗せて貰いました。

ほとんどプライベートビーチで、うらやましい限りですね。







まるで海のようですが、川です。

はるか向こうが本流のSaint John川です。









寒さに凍えて帰ってきたら、ビーチパーティーが始まっていました。

Saint John ２２日目 窓開く open the window

☆いよいよ今日で８月も終わりですね。

今日は朝から深い霧の中で、いちにちその状態が続いてとても寒い一日でした。











☆私は窓を開ける作業に終始しました。

深さを出していた削岩機のドリル穴がなかなか出てきません。

こんなに彫り込まなくてもよいように設定してあったのですが、面を出す前に削岩機を入れたのでかなり計算が狂ったようです。



ようやく午後になってすべての穴が出てきました。



☆窓を開けやすいように、削岩機でアトランダムに穴を開けていきます。





☆午後の様子です。















☆今日のワークショップにはダイアナさんも参加して作品を作っていました。



☆私の作業の続きです。

削岩機の間を抜けるところは、ルートハンマーで抜いていきます。



☆夕刻の状態です。

なんとか窓が開きました。

これで大きな量を落とす作業はほぼ終わりました。